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月刊がん もっといい日Web版

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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803


週刊がん もっといい日
2007年Vol.56
4月20日更新


Vol.56号の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

@統合医療最前線
「活性化自己リンパ球療法」で免疫力を上げて、がんの縮小めざす
水町重範医師(水町メディカルグループ代表・水町クリニック総院長・水町統合医療クリニック院長)


A胃がん予防キャンペーン
『ヘリコバクター・ピロリ菌の早期発見と除菌による胃がん予防の可能性』
第5回『ヘリコバクター・ピロリ菌陽性の早期胃がんに対する内視鏡的切除術(EMR)のケース』
国立国際医療センター 上村直実内視鏡部長


Bがん患者さんからの投稿エッセイ
『さっちゃんのがん物語』
「がんは人生の軌道修正の切り札、チャンスなのだから・・・」
───佐藤幸代


CBOOK紹介
がんと宣告されたときに読む書『がん!患者会と相談窓口全ガイド』が刊行

07年4月13日更新内容 全記事はこちら


エッセイストの岸本葉子さんが朝日新聞の『人』欄で紹介されました

『週刊がん もっといい日』の「ここにこの人」欄で紹介しましたエッセイストの岸本葉子さんが、4月19日付けの朝日新聞『人』欄でもとりあげられ、このほど同世代の女性とともに立ち上げた「HOPEプロジェクト」で「希望の言葉」を募っていることを語っています。
 がんの人もそうでない人も、お互いに支え合える「共生型社会」の実現めざしプロジェクトを発足させた岸本葉子さん。当編集部のインタビューでは、「主治医の先生と一緒に5年が経ったことを確認したときは、一つの区切り感はありました。その一方で、若年性のがんの特徴として、何らかのなりやすい素因があると指摘を受け、今までは主治医の指示通りに検査を受けていましたが、これからは自分で検査計画を立て、自分で健康を守ろうという新たな責任感が湧きました。丸5年経った今、手放しで開放感を味わっているというわけではありませんし、そうなることに恐れも感じている...といった状態でしょうか」と話しています。
そして、「こんなに死を身近に感じたこともありませんし、何かに必死にあることもなかった。貴重な経験をさせてもらったと心より感じています」と語られた岸本さんの言葉を、どのように受け止められましたか。
さて今週も、また皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。

朝日新聞4月19日より

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.56☆☆☆


水町重範医師

統合医療最前線

「活性化自己リンパ球療法」で
免疫力を上げて、がんの縮小めざす

取材協力
水町重範医師
(水町メディカルグループ代表
・水町クリニック総院長・水町統合医療クリニック院長)



昭和57年の開院以来、慶応義塾大学病院を中心とした各科専門医と連携し、大学病院顔負けの最先端医療を提供する水町クリニック。平成15年には、バイオのリーディングカンパニーであるタカラバイオ株式会社と提携し、第四のがん治療とされる「がん細胞免疫療法」をいち早く取り入れ、多くの患者さんにその恩恵をもたらしてきました。そこで今回は、水町メディカルグループ代表の水町重範院長に、グループクリニックの一つ、水町統合医療クリニックで行われる「がん細胞免疫療法」について話をうかがいました。

ほとんど副作用がなく
通院治療が基本

「がんの早期発見」「早期治療」という一貫した治療方針のもと、西新宿を中心に複数のクリニックを抱え医療を展開する水町メディカルグループ。その中核となる水町クリニックは、新宿新都心高層ビルの一角にあり、「がん細胞免疫療法」は、さらにそこに隣接する水町統合医療クリニックで行われています。
「がんのような病気にかかる患者さんは、血液中のリンパ球という免疫細胞の数が少なくなっていたり、細胞に元気がなくなっていたりします。そのため、本来なら人間がもともと持っている自然治癒力でがん細胞の動きを抑え込むことができるのですが、リンパ球の数が少ないために、そうした制御力が発揮できないのです」と水町院長は説明します。
そこで同院が行う「がん細胞免疫療法」が、“活性化自己リンパ球療法”です。免疫力を支えているのは、リンパ球を始めとする血液に流れている免疫細胞ですが、活性化自己リンパ球療法とは、主に胸腺にある免疫細胞を人工的に増殖し、がん細胞に対抗させる治療法です。積極的にがん細胞を攻撃するというタイプの治療ではなく、体の免疫力を上げることでがんの進行を抑え、最終的には小さくしていくことを目標としています。
同療法のメリットは、副作用がほとんどないことです。この点について水町医師は、「自身のリンパ球を使用するために、副作用が非常に少なく、通院による治療で長期入院を必要としません」と語ります。
普段と変わらない日常生活を送りながら、上手にがんと向き合うことができる治療法で、「今までにも、あらゆる治療を試し万策尽きた方、極力副作用を軽くしたい方、再発、転移を防ぐためより万全な対策をしたい方など、さまざまなケースの方が同療法を希望されてきた」と水町院長と言います。

グループ内で
診断と治療が完結


 治療の簡単な流れを紹介すると、まず治療開始日に必要な検査を受けた後、30ml程度の採血を行います。その後、専門技術者によってリンパ球が分離され、体外で抗CD3抗体とインターロイキン2というリンパ球増殖因子で刺激することで、約2週間かけて数百倍以上にリンパ球が増やされます。それを、点滴によって再び体内へ戻すというものです。
 従って治療は2週間ごとに行われ、その度に採血と増殖させたリンパ球の注入を6回(3か月:1クール)繰り返します。治療期間中は、CTやMRI、腫瘍マーカーなどの血液検査を定期的に行い、がんの状況、免疫反応の変化などについて調べたうえで、今後の治療の方向性について話し合いがもたれます。

グループ内では、CTやMRIを備えた画像診断専門クリニックを抱えており、すぐさま検査が受けられるほか、さらに慶應義塾大学病院からくる各科一流の専門医が診断を行うため、的確な判断を仰ぐことが可能です。「検査のために患者さんがあちこち出向くことなく、グループ内で診断や治療がすべて完結できることも患者さんにとって非常に大きなメリット」と水町院長は胸を張ります。
点滴ルーム


タイミングを図ることで
抗がん剤との併用も可能に

活性化自己リンパ球療法は、同院では特に前立腺がん、腎臓がん、膀胱がんなど、主に泌尿器系のがんに高い効果をもたらしてきました。
「そのほか、大腸がんや肺がん、膵臓がん、そしてC型肝炎から進行した原発性肝臓がんの方にも高い効果が認められています」(水町院長)
 約10年前に肝臓がん手術をしたある肝臓がん患者さん(60代女性)は、胸骨で再発したため免疫治療を開始したところ、活性化リンパ球の投与後から、肝細胞がんや消化器がんの腫瘍マーカーであるAFPやTPAが徐々に下がり始め、投与6回目にしてAFPは65(治療前)→47.1、TPAは118(治療前)→44まで低下しました。
 同療法は、治療時期のタイミングを図ることで、抗がん剤と併用することも可能で、「むしろ術後早いうちから抗がん剤と併用することが理想的」と水町院長は言います。
 この治療法によって、余命わずかと言われた多くの方が、ゴルフを楽しんだり、ボランティア活動に従事するなど、有意義な治療生活を送られたケースも珍しくありません。治療の評判を聞き、現在は東京はもとより神奈川、千葉、埼玉、群馬など各地から患者が訪れます。
「免疫力を上げて元気になれば、食欲も出るし、よく眠れるようになります。術後のQOLを上げるためにも、ぜひ試してほしい」と水町院長。
「副作用から逃れたい」と抗がん剤治療を拒否される人は多く、今やがんの治療には効果だけでなく、QOLも大いに問われる時代になりました。そのようななか、副作用がほとんどない活性化自己リンパ球療法は、治療中も「自分の人生を有意義に過ごしたい」と願う患者さんにとって、もはや欠かせない選択肢の一つになっています。

培養風景
◇水町統合医療クリニック
〒163-0703
東京都新宿区西新宿2−7−1 新宿第一生命ビル3階(ホテルセンチュリー隣接)
・予約専用ダイヤル 03-3348-2181 (平日午前9:00〜12:00午後2:00〜5:00)
・HPアドレス
http://www.mizumachi-takarabio.co.jp/clinic/index.html




胃がん予防キャンペーン
 連載―話題を追って
上村直実内視鏡部長
『ヘリコバクター・ピロリ菌の早期発見と
除菌による胃がん予防の可能性』

第5回

『ヘリコバクター・ピロリ菌陽性の早期胃がんに対する
内視鏡的切除術(EMR)のケース』


国立国際医療センター 上村直実内視鏡部長

現在、北海道大学を中心にして全国の多施設で約500名を対象とした、ある試験が進められている。ピロリ菌陽性で、早期胃がんの患者さんを内視鏡治療後に、「ピロリ菌を除菌した人と除菌をしていない人に分けて経過観察し、どれくらいの人に新たにがんが見つかるのか比較をするという研究内容だ。今年中には、その試験結果が出る予定だが、そもそもこの試験は、国立国際医療センターで内視鏡部長を務める上村直実医師らが行った研究の追試の試験として始められた。中間報告でも、上村医師らが報告した結果と同様の成績が発表されている。これらの研究で、ピロリ菌と胃がんの間にどのような関係があるのが分かったのか。上村医師に、そのポイントと胃がん予防にとって重要となるピロリ菌検査について聞いた。


世界で初めて『ピロリ菌除菌による胃がん予防』の可能性を示唆

★ 1996年に上村医師らがAGA(米国消化器学会)で発表した研究結果
調査期間:1991年から95年の間に行った平均2年間を経過観察
対象者数:早期胃がんの内視鏡治療を行ったピロリ菌陽性の132名
【結 果】ピロリ菌を除菌した65名のうち、新たながんの発症は0名
ピロリ菌を除菌していない67名のうち、新たながんの発症は6名

★ その後、さらに経過観察を延長してみて行った研究結果
延長期間:2003年までの平均8年間延長した経過観察
【結 果】ピロリ菌を除菌した65名のうち、新たながんの発症は2名
ピロリ菌を除菌していない67名のうち、新たながんの発症は11名

「この結果から、ピロリ菌を除菌すると完全には胃がんの予防はできないが、少なくとも新たな胃がんの発症ないしは発育(速度)を抑制できる可能性があると分析した」

 このようなピロリ菌を除菌して経過をみる介入研究は、それまで前例がなく、上村医師らの『早期胃がんに対するEMR例を対象とした研究報告』が最も早かったため、この成績が発表されると世界中から注目された。
 しかし対象例数が少ない点と、対象の振り分けが無作為割付ではなく、患者の希望による振り分けであったことから、この結果を臨床応用するためには、科学的根拠としては不十分とされた。そして、この研究成績が出てすぐに『ピロリ菌除菌による胃がん予防』をテーマにした介入研究が、世界10か国で同時期にスタートすることとなった。
 北大を中心に進める試験もその一つで、対象数500例、無作為割付という大規模な介入研究により、まもなく上村医師らの研究成績がはっきりと裏付けされることになる。


ピロリ菌感染者は10年で20人に1人が胃がんを発症

 上村医師らの内視鏡を用いた研究には、もう一つ有名な報告がある。ピロリ菌の感染者(陽性者)と非感染者(陰性者)の胃がんの発症を追跡調査した研究だ。2001年の「ニューイングランドジャーナル」(米国の医学専門誌)に発表され、この研究も世界で注目された。

★「ニューイングランドジャーナル」に発表した内視鏡による追跡調査の研究結果
調査期間:1989年から2000年の間の平均7・8年間を内視鏡的に経過観察
対象者数:陽性者1246名、陰性者280名の1526名
【結 果】感染者1246名のうち、胃がんを発症した人は36名(2・9%)
     非感染者280名のうち、胃がんを発症した人は0名

「この研究で分かったのは、生まれつきピロリ菌に感染していない陰性者は、活動性炎症や萎縮性胃炎という胃の加齢による変化が一切ないということです。したがって80歳、90歳になっても胃の粘膜は20歳の状態のまま。だからピロリ菌に感染していない人に胃がんが発症するということは非常にまれなのです。このピロリ菌感染と胃がんの関係は、C型肝炎などの炎症(肝炎)がない肝臓に肝がんがほとんどできないという関係と、すごくよく似ている。
一方、ピロリ菌感染者は年齢と共に次第に胃の粘膜も歳をとっていき、萎縮性胃炎、腸上皮化生へと進行していく。この研究で示された約3%の胃がん発生率というのは非常に高率で、統計学的にみると約10年で20人に1人の割合で胃がんになる人がいるということ。50歳の人にピロリ菌感染が分かった場合、60歳になるまでに20人に1人が胃がんになる可能性があるということです」



非感染者 感染者の内視鏡像 慢性活動性胃炎

ピロリ菌検査は若いうちに異なる2種類以上の方法で

 ピロリ菌の感染は、その人の胃粘膜の一生を決めてしまうことになる。だからピロリ菌検査はとても重要であり、決して見落しがあってはならない。
上村医師らは、内視鏡による追跡調査の研究を行うにあたり、ピロリ菌感染の判定方法に血中抗体法(血液検査)、内視鏡での組織の診断と迅速ウレアーゼ試験という3種類の異なる検査法を用いて本研究の特徴とした。それは、陽性の人を一人でも陰性と間違ってしまう(偽陰性)ことがあっては、長い歳月をかけた研究が無駄になってしまうからだ。
 ピロリ菌検査を受ける際の注意として、上村医師は、「本当は内視鏡検査で組織を採るのが一番いいが、最低でも2つの以上の異なる検査を受けるべき」と忠告する。
 検査方法によっては、検査を受ける人の胃の状態などによって精度の良し悪し(偽陰性や偽陽性)や長所・短所があるのだ。現在、ピロリ菌の感染を判定する検査法には、次の6種類が用いられている。


【内視鏡で組織を採取する検査法】 【内視鏡を使用しない検査法】
1)培養法
2)組織鏡検法(顕微鏡)
3)迅速ウレアーゼ試験
1)血中、尿中抗体法(血液や尿の検査)
2)便中抗原(便の検査)
3)尿素呼気試験(呼気の検査)

「若いといっても50歳未満ですが、若い人であれば血中抗体法でも尿素呼気試験でも偽陰性の確率は非常に少ない。しかし、仮にピロリ菌感染により胃粘膜が歳をとっていて萎縮性胃炎や腸上皮化性に進行していた場合、本当は感染しているのにだんだんピロリ菌が住めなくなるので検査では陰性になってしまう。とくに、すでに胃がんを発症している人や進行胃がんの人には偽陰性が非常に多い。胃粘膜が歳をとってきている人の場合、一つの検査法だけでは5%ぐらいの偽陰性があると考えた方がいい」
ピロリ菌感染者が、できるだけ若いうちに除菌をした方が胃がんのリスクが低くなるのと同様に、ピロリ菌の検査も、できるだけ若い(感染していても胃粘膜の年齢がまだ若い)うちに済ませた方が、それだけ見落としのリスクも低くなるのである。





がん患者さんからの投稿エッセイ

『さっちゃんのがん物語』
「がんは人生の軌道修正の切り札、
チャンスなのだから・・・」
───佐藤幸代

佐藤幸代さん

四万十川ユースホステルの門(入り口)お客さんと記念写真

「がんを乗り越えた今、これから何ができるんだろうってワクワクする毎日です」−『週刊がん もっといい日』編集部が、高知県四万十川のほとりでユースホステルを営む佐藤幸代さんを紹介したのは、3月23日のこと。肋骨の痛みがきっかけで食道がんが発覚した佐藤さんが、さまざまな葛藤や苦難の道を乗り越えきた軌跡を紹介しました。その佐藤さんが、取材では語り尽くせなかった事柄も含めて、がんという病いの気づき、そしてどう向き合っていくか等々、実際の体験も踏まえた「さっちゃんのがん物語」を紹介していくことにしましょう。

■序文■

 私にとっての(食道)がんは、自己否定を中心としたネガティブな感情の産物でした。それに、物理的な条件が加わって発症したのだと自分のなかでは理解しています。多分、心のどこかで、投げやりに死を選択していたような気がします。
 でも実際のところ、がんは現実に死を目の前に突きつけてくれて、余分なモノはすべて排除し、自分を真剣に見つめる機会を与えてくれました。そして生命の尊さと、自分はかけがえのない大切な存在なのだということに、体当たりで気づかせてくれたのです。
 それからすぐに軌道修正して、パラダイムや生き方を変えた瞬間から、がんは退散する方向へと変わっていったのだと思います。私の場合、奇跡が三度起こりました。」がんは人生の軌道修正の最後の切り札、チャンス」と言えるのではないかと思います。
チャンスは、自分のなかから生まれたのです。私は、がんと闘うというよりも、がんに感謝し、自分や回りの人々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
 これから書く私の物語は、下の(1)〜(5)の順に、がんになってからこれまでを綴るものです。奇跡や感謝を、どのように体験したのかを交えて書きたいと思います。
(1)私の境遇、やってきたこと〜なぜがんになったのか?(原因)
(2)治療経過とお客さんからの支援 
(3)家族や仕事(ユースホステルなど)を通じて知り合った方々の支えについて
(4)病院でお世話になった方々(医師、看護師、同室で同じ病気の先輩)のお話
(5)これからやりたいこと(薬膳料理、自然への案内人、癒しの宿、健康道場)

第1回目「食道ガンが発覚するまで(なぜ食道がんに?)」

●自慢の宿、
四万十川ユースホステルのこと

私が住んでいる高知県の四万十川沿いは、春は菜の花で河原が黄色に染まり、岩淵は岸ツツジのピンク色と山桜、そして、ちょうど今ごろの4月中旬は、山藤が紫色のブドウの房のように垂れ下がり、とっても素敵なところです。
私たちの自慢の宿、四万十川ユースホステルは、1993年10月に開業しました。東京生まれ、東京育ちの私たちが一大決心!骨を埋める覚悟で、この土地に移り住み、自分たちの手で建物や家具を造り、宿の営業を始めてから、これまでの15年間は、ただひたすら走り続けてきました。
2006年1月、私の食道がんが発覚するまでは、私がカヌーのインストラクター兼四万十川のガイド役やイベント企画、薬膳料理の調理、健康道場での整体師、受付業務、会計処理などを担い、忙しい毎日を送っていました。とくにシーズン中は、それこそ半ベソをかきたくなるくらい忙しい日々が続いたりしました。でも、お客さまの喜ぶお顔やリピーターの励ましの声に支えられて、これまで頑張って来れたのです。

●楽天的な私が、がんになるなんて・・・ 

私は楽天的で、何か閃くと、あまり考えずに行動に移す方で、失敗しても「ま、いっか!」、問題が起きても「何とかなるさ」で片付けてしまう、お気楽な性格です。
そんな私ががんになるなんて・・・!でも考えて見れば、確かに尋常ではない生活が続いていたし、とくにこの3〜4年位は、心身ともに過酷な状態が続いていたのは事実です。
がんという病は、精神的なストレスと睡眠不足、過労に物理的な何かが加わって顕れるのではないかと思います。とくに長期にわたる精神的なストレスが、かなりを占めるのではないでしょうか。少なくとも私はそうですし、肺がんで亡くなった祖父、胃がんで亡くなった伯父を見てもそうだと思われます。

30代までは無理も利きますが、40代になると、段々無理が利かなくなってきます。私は昭和36年生まれですから、今年の10月で46歳になりますが、2〜3年前ほどにかけては、とくに精神的ストレスが大きく、無理が祟ったような気がします。
四万十川ユースホステル全景

和風薬膳料理

洋風薬膳料理


●心も体も疲れ果てて投げやりに・・・

 3年前の春から夏にかけてのシーズン中は、ずっと逆流生の食道炎のような症状、胸焼けと食道〜胃上部がヒリヒリ痛む感じが続いていました。それは、カヌーで腰を痛めていたためコルセットを着けっぱなしにしていたので、下腹部が圧迫されて食後に胃液が押し上げられて食道に逆流したのだと思われます。あまりにも忙し過ぎて、食事の際にコルセットを着脱するのをつい怠ってしまい、ひどいときは、寝る際に、コルセットを外す間もなく着けっぱなしで布団に倒れ込むなんていうこともありました。
睡眠時間も少なく、分刻みで動いていました。そのうちに、痛みは感じなくなりましたが、今度は喉と食道に違和感を感じるようになり、2年前の夏から秋にかけては食道の通過傷害が顕著になり始め、ずっと微熱が続くようになりました。
私は、過去に看護師をしていた時期もあり、この症状から実は、密かに食道がんを疑っていたのです。でも、それが明らかになるのが恐くて、忙しさを理由に病院へ行くことを、ずっと先延ばしにしていたのです。
「もし食道がんだとしたら、これだけ症状が顕著なら、もう手遅れなのではないか? それならそれで良い。死んでもいいからぎりぎりまで先延ばししてしまおう」などと投げやりになってしまうくらい、心も体も疲れ果てていました。


●あとどれくらい生きられるのかな?

 一昨年の12月〜去年の1月にかけて、ツリークライマー(木登り)やロープレス救の資格取得の講習を受けているときに、今度は右の肋骨が痛み始めました。その頃には、うどんなどの太い麺も痞える感じがしていて、ご飯はお粥ばかり食べていました。
 肋骨の痛みを堪えながら資格を取得し一息着いたところで、2007年1月25日に市立病院の整形外科を受診しました。レントゲンの結果は異常なし。「疲労骨折でしょう」との診断でしたが、内臓疾患が原因で痛む可能性もあったことから、内科受診も勧められたので、そのまま内科も受診して2日後の27日に胃カメラの予約を取ったのです。
胃カメラでは、食道の狭窄部位が何と14cmもある病変がすぐに見つかり、肋骨の痛みもがんの骨転移を疑われ、生検、CT、骨シンチ、耳鼻科検診と、次に受ける検査は、すべて食道がんを前提としたものばかりでした。
「やっぱりそうか・・・14cm。じゃあ肋骨は骨転移に違いない・・・これは助からないな。こうなったら治療はしないで最後にホスピスへ行くか・・・あとどれくらい生きられるのかな?」
予想通りの転回だったからか、観念したからなのか、よっぽどバカなのか、自分でも不思議なくらい動揺しませんでした。むしろ私を取り巻く回りの人たちの動揺を、「まあまあ」と笑顔でなだめるくらいの余裕がありました。
これからやろうとしていた計画やイベントもすべて中止し、過去も未来も、今の自分にとって不必要なものはすべて排除しました。あとは、残された時間をどう生きるか、ということに意識が集中してゆきました。
ちょうど2007年1月からブログを始めたばかりだったので、自分の闘病記録も公開してしまいました。(つづく)

ブログURL
http://shimantoyh.seesaa.net/


☆四万十川ユースホステルからメッセージ☆

四万十川は、浄化の川。自浄作用のみならず、回りのすべてのものや人の魂までも浄化してしまう素晴らしい力を持っていると、私たちは感じています! 
私たちは、四万十川の力ととともに、旅人の心と体の疲れを癒し、明日への活力を養える癒しの宿を目指しています。
ぜひ一度、心と体のリセットに来てくださいね!
詳細は四万十川ユースホステルのURLをご覧ください。
http://www.gallery.ne.jp/~yh40010/


BOOK紹介
がんと宣告されたときに読む書『がん!患者会と相談窓口全ガイド』が刊行

がん患者会160あまりを収録した『がん!患者会と相談窓口全ガイド』が刊行されました。がん患者会リスト及びインターネットでのがん患者交流サイト(約50)、すぐに役立つがん情報の見つけ方、全国のがん診療拠点病院の相談支援センター連絡先など、がんと宣告されたときに、どうすればよいか主に情報武装の観点からまとめられたものです。
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究助教、NOP法人ヘルスケアリレーション理事長の和田ちひろさんが代表を務める、いいなステーション編によるもので、主な内容は次の通りです。
<がんと言われたら>がん情報を調べよう/電話相談を活用しよう/セカンドオピニオンを求めよう/日本医療コーディネーター協会に相談しよう/がんの医療者たちの支援活動もあります/がん経験者だからできる支援活動もあります

<仲間を見つけようー全国の患者会の活動を紹介・ターミナルやホスピスを考える市民グループの活動も紹介>女性のがん/血液・リンパのがん/消化器のがん/小児のがん/呼吸器のがん/頭頚部のがん/眼のがん/がん全般/市民活動グループ
<インターネットのがん患者交流サイトも続々誕生>
<拡大するがん患者パワー!・・・「がん対策基本法」制定まで>
<全国のがん診療拠点病院案内―相談支援センターを活用しよう>
<がんの書籍リスト>
 同書はA5判・280ページ、定価(本体1600円+税)。発行元は三省堂(TEL:03-3230-9412)
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