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月刊がん もっといい日Web版

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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803




週刊がん もっといい日
2008年Vol.94
2月1日更新


Vol.94号の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

@連載
『命のともし火−家族に看取られた32歳のOL』
みゆき
4回目『最愛の姉を失ってからの日々』

A連載
『がん患者さんの口腔ケア〜がん患者さん自身が注意すべき口腔内管理のポイント』
上津江歯科医院院長 渡辺欣哉
その5 『化学療法と放射線療法の合併症対策』


BBOOK紹介

08年1月25日更新内容 全記事はこちら

「ドラッグストアって楽しい」―2月29日から3日間、ドラッグストアショー

地域に住む人たちのヘルスアドバイザーとして活躍するドラッグストア。日本国内には、マツモトキヨシ(年商2800億円、750店舗)をはじめ1万5000店が存在し、快適な暮らしを支えていますが、2月29日から3日間、『みんなでセルフメディケーション派!宣言』をテーマに掲げたJAPANドラッグストアショーが、千葉市内の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催されます。
セルフメディケーションとは、自分の健康は自分で守るという意味ですが、5回目になる今年のドラッグストアショーは、国が推進するメタボリックシンドロームに対応し、健康生活情報などのゾーンを設けて国民の健康の大切さをアピールします。
200社を超える企業が参加し、花粉症対策、アンチエージング〜美容、ペットの健康の3テーマで構成、商品展示をはじめ、わかりやすいパネル設置や参加型イベントなど、子どもから大人、ビジネス・ニーズにも対応したコーナーもあり、来場者は毎年、10万人。
街中にある「くすり屋さん」から、広範囲な地域をカバーするヘルスストアへと変身したドラッグストアの全貌が見えるドラッグストショーの入場は無料です。
「ドラッグストアって楽しい」―そんな狙いがあるJAPANドラッグストアショー。文化放送の人気番組も会場から生放送されるそうです。
 さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.94☆☆☆

連載

『命のともし火−家族に看取られた32歳のOL』

私(筆者のみゆきさん)と一周忌の月に、
生まれ代わりのように誕生した新しい命
みゆき

1973年4月16日、女の子が誕生、山本陽子と名づけられた姉は、32年間、誰にでも好かれ、家族、友人たちに、素晴らしい笑顔を送り続けたのです。家族と暮らした楽しかった日々・・・。2006年2月28日、大好きな姉は永眠しました。そして2007年3月、一冊の本が完成しました。32歳で亡くなった大好きな姉のがん闘病記です。著者は、妹のみゆきさん。姉の素晴らしい笑顔と人生を綴った作品は、きっと多くの人たちの心に響いたことでしょう。『週刊がん もっといい日』編集部では、残された家族としての心境も織り交ぜて、みゆきさんに、いま改めて、がんとの闘かいの日々を振返り綴っていただきました。
「私は、姉の生涯と闘病生活を振り返り、当時の出来事を綴りました」−32歳で永眠した著者の姉のがんとの闘いの日々を克明に記した書『あなたの笑顔を忘れない』は、繊維形成性小細胞性腫瘍に侵された女性と家族との触れ合いが綴られています。 太陽のように輝いて周りを照らし、春の陽射しのように、周りを暖かく包み込むような元気な子どもに育って欲しいとの願いから、両親が名づけた名前が「陽子」(筆者の姉)。姉の誕生からの軌跡をたどりながら、楽しかった姉との思い出をふりかえる妹。 突然、「がんの可能性がある」と医師から告げられた姉からの連絡。そして宣告、手術、がんとの闘い・・・。やがて死。姉との別れ。娘に先立たれた母親の辛い心の胸の内。筆者は、克明につづります。「来世も、お姉ちゃんと姉妹になりたい」-かけがいのない姉を失った妹。そんな日々の思い出を一冊の本に記した本書。ぜひ手にとって、お読みください。新書判、本文128ページ。新風舎刊。1200円+税。


第2回目 『最愛の姉を失ってからの日々』


姉のがんは「予測不能な症例」だった

1回目の連載(2007年12月14日付)で記載させていただいたように、姉の主治医だった先生が、学会で発表した論文が両親の手元に届きました。大阪大学医学部附属病院や大阪府立成人病センターなど、がん治療で有名な病院へセカンドオピニオンを受けた際も、「予測不能な症例」と言われましたが、元主治医の先生は再度による病理検査で、同疾患に対して早期診断に有用である可能性を調べてくれました。
卵巣がんと思っていた症状は、『線維形成性小円形細胞腫瘍(Desmoplastic Small Round Cell Tumor)』という、骨盤内に好発していた腫瘍によって命を蝕まれていました。この腫瘍は、とても進行が速く、元気に毎日を過ごしていても、現段階では確立された治療方針がなく、余命2〜3年のようです。
笑顔でVサインの姉

姉の場合は、すでに広範囲に転移していたため、初診時から64日目、入院してからわずか26日目で死に至るというあまりに残酷な結果でした。このサイト(週刊がん もっといい日)のことを以前から知っていたら、同じがんで闘っている患者の方や、医療に携わっている方々から、アドバイスを受けることができたのではないかと思ってしまいます。
私のページ(連載)を読んでくださっている方々に対して、少しでも参考にしてもらえるように、いろいろなことを書かせていただこうと思っております。
私は、著書のなかで『一日一日を感謝し大切に過ごすこと、自分以外の人に対して尊敬や敬う心を持つこと、食ができるありがたさ、手足が自由に動く喜び、花が咲くこと、水が流れること、陽が照らしてくれていること、すべてに何らかの意味があり、あたりまえと思わず感謝の心を持つこと。そしてまた次の日が迎えられる素晴らしさを、あたりまえと思わず姉に祈りを捧げてみよう』と書いています。


■「今日、生きれたこと自体ありがたい」

以前は、生きていること、明日が来ることをあたりまえと思っていて、新聞で殺人事件・交通事故死・自殺などの記事を読むたび、「怖い」「可哀相」「なぜ自ら死を選ぶんだろう、死を選ぶぐらいなら何だってできそうな気がするのに...」と他人事のように思っていた自分がいました。
ところが、私が一番尊敬していた最愛の姉がいなくなってからは、「今日、生きれたこと自体ありがたい」と日々感謝しています。
がんに罹ると、外科的切除、化学療法、放射線療法など苦痛な治療が待ち受けていると思いますが、昨日よりも今日、先週よりも今週と少しでも患者の方の症状が良くなることをお祈り致しております。
私(みゆき)の結婚披露宴で「私は、いつになるやら・・・」と話し、
「お見合い写真に使おうかなあ」なんて冗談交じりで
話していた姉(父と母に囲まれた)





連載

『がん患者さんの口腔ケア〜がん患者さん自身が
注意すべき口腔内管理のポイント』

上津江歯科医院院長 渡辺欣哉

その5 『化学療法と放射線療法の合併症対策』

<痛み>

一部の抗がん剤により神経が損傷を受け、このことが原因で口腔内に痛みが生じてくる
場合があります。 痛みの原因が抗がん剤の場合は、その使用を中止することで痛みも治まるのが、通常です。
がんの治療中に生じる口腔内の痛みは、その原因が多岐にわたることから、慎重に診断することが重要になります。
その診断では、病歴聴取、身体診察、歯科診察、歯のX線検査などが行われます。化学療法の終了後、数週間から数か月経過した後に、歯の過敏症状が現れてくることがあります。その場合はフッ素治療の実施やフッ素入り歯磨き粉の使用によって、その不快感を和らげることができます。

歯ぎしりやストレスが原因で歯や顎の筋肉に痛みが生じてくることがあります
歯ぎしりや歯を食いしばるくせがある患者さんでは、歯や顎の筋肉に痛みが生じることがあり、ストレスや不眠がその主な原因となっています。その治療法には、以下のようなものがあります。
●筋弛緩薬の使用
●不安に対する治療薬の使用
●理学療法(温湿熱療法、マッサージ、ストレッチ)
●睡眠中のマウスガードの装着

<顎のこわばり>
放射線療法による長期的な合併症の一つに、皮膚や筋肉に発生する良性腫瘍があります。このような腫瘍によって、口や顎を普通に動かすことが難しくなってしまう場合があります。
また口腔手術の影響によって、顎の動きに支障が出てくる場合もあります。顎のこわばりへの対処方法には、以下のようなものがあります。
●理学療法
●口腔器具の使用
●鎮痛治療
●薬物投与

<組織や骨の喪失>
放射線療法では、治療部位の組織や骨が萎縮してしまう場合があります。組織の壊死が起こると、口腔内の軟部組織に潰瘍が形成され増大していく結果、痛みや感覚の喪失が、生じてくることがあります。さらに、感染症のリスクも生じてきます。骨組織が失われれば、骨折の危険性が生じてきます。
こうした組織や骨の喪失については、予防的なケアによってその程度を軽減することが可能です。組織および骨の喪失に対する治療法には、以下のようなものがあります。

●バランスのとれた食事を摂る
●取り外し可能な義歯や器具の装着をできる限り短時間に制限する
●禁煙
●禁酒
●外用の抗生物質を使用する
●鎮痛剤を使用する
●口腔と顎の壊死した骨を取り除く手術、もしくは口腔と顎の骨を再建する手術を行う
●高圧酸素療法(創傷の表面に加圧した酸素を送り込むことによって治癒を促進する治療法)を行う
*口内炎、ドライマウス、味覚の変化のケアに関するさらに詳しい情報については、がん医療における栄養をご覧ください。

■大量化学療法と幹細胞移植による口腔合併症の管理

移植を受けた患者さんには移植片対宿主病のリスクが生じてきます
移植片対宿主病(GVHD)とは、移植された骨髄や幹細胞が患者さんの組織に対して異物反応を引き起こす疾患です。口腔に起きるGVHDの症状には、以下のようなものがあります。
●移植の2〜3週間後に生じる口内炎
●ドライマウス
●香辛料、アルコール、香味料(歯磨き粉に含まれるミントなど)などで引き起こされる痛み

口腔のGVHDの診断には、口腔粘膜と唾液腺の生検が必要となる場合があります。 口腔のGVHDの治療法には以下のようなものがあります。

●外用のリンス、ジェル、クリーム、粉剤の塗布
●抗真菌薬の内服または注射
●ソラレン(紫外線照射と組み合わせて皮膚疾患の治療に用いられる薬物)の使用
●唾液の分泌を促進する薬物の使用
●フッ素治療
●口腔内の酸によって失われた歯のミネラル分を補う治療

大量化学療法や幹細胞移植の実施中には義歯や歯列矯正装置、口腔器具に特別なケアが必要です
大量化学療法や幹細胞移植の実施中の義歯、歯列矯正装置、その他の口腔器具のケアと使
用については、以下の指針に従うとよいでしょう。

●大量化学療法の開始前にブラケット、ワイヤー、保定装置を外しておく
●移植後の3〜4週間は、義歯の装着を食事のときのみに限定する
●義歯は1日に2回磨き、よく洗浄する
●義歯を装着していない間は抗菌作用のある液剤に浸しておく
●義歯を浸すコップは毎日洗浄し、液剤も毎日取り替える
●口をすすぐ際には器具や義歯を外しておく
●口内炎がある場合は、治癒するまで器具の装着を控える

移植を受けた患者さんへの歯科治療は、免疫系の機能が正常レベルに回復するまで延期されることになるでしょう
移植を受けた患者さんでは、歯石除去や研磨などの定期的に行う歯科治療は、免疫系の機能が正常レベルに回復するまで控えておくべきです。移植後の少なくとも1年間は慎重になっておくべきでしょう。



BOOK紹介
口もとからの美容と健康

 がんに対する、さまざまな治療法が開発されていますが、その一方で、がん治療が原因で、重篤な口内炎などの疾患が口腔内に発症、がん患者さんのQOLを阻害するケースが増えています。では、どのような対策が必要でしょうか。つい最近、がん患者さんの口腔ケアをテーマとしたセミナーが開催され、がん患者さんの治療に伴い、口腔ケア対策が不可欠なことが明らかにされました。
『口もとからの美容と健康〜ごぞんじですか?歯と全身の関係』は、歯科医師として、実際に診療に携わってきたなかで、経験上、患者さんにアドバイスをした内容をまとめた書。
歯科医療は、一般の人たちとの生活の接点が大きい部分です。モノを食べるとき、健康な歯で咀嚼して栄養を摂取しますが、この機能が何らかの原因によって、口腔内に口内炎などの疾患が発生し、食事を十分に摂取することができなくなれば身体の免疫力は、低下します。
 例えば、がん患者さんが、もしこのような事態に遭遇したときには、免疫力の低下で、がん細胞が増殖し、かえって症状が重くなるケースは少なくないそうです。本書は、がん患者さん対象に記されたものではありませんが、歯科医療に対する基礎知識、なぜ歯科医療が重要視されなければならないのか、口内環境の問題点等々、歯科医師の立場から、健康になるための手法を解説。「“病は口から・・・”の意味を知ってほしい」と著者の渡邊欣哉歯科医師は指摘しています。
 もぐら書房刊(096-364-3823)。A4判、本文222ページ、定価998円+税48円



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