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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
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週刊がん もっといい日
2012年Vol.283
1月12日更新


Vol.283の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ
●クローズ・アップ
相馬市で働き始めました
都立墨東病院 麻酔科シニアレジデント 岩本 修一
(2012年1月9日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp)


●セミナー・イベントのお知らせ

12年1月5日更新内容 全記事はこちら

中国の高齢者関係者が注目する日本の“おもてなし”技術

 このところマスコミに、介護施設に不可欠な介護スタッフ養成に関する記事が登場するようになりました。朝日新聞、日本経済新聞が相次いで取り上げられたものですが、中国は日本同様に急速に高齢社会に突入し、今や60歳以上人口は1億6000億円に達しており、2050年には4億人に達することが予測されています。
 すでに日本の高齢社会を上回り、とてつもないスピードで高齢者が増え、高齢者施設が急ピッチで建設が進められる傍ら、寝たきり高齢者問題もクローズ・アップされるようになりました。
 問題は、寝たきり高齢者を介護するスタッフの養成です。昨年、介護スタッフを養成する学校が登場したことを耳にしましたが、卒業して実働部隊に所属するのは、まだ先の話です。
 そこで浮上したのが、日本に留学して介護技術、とくに接遇を修得し帰国後に、介護者として高齢者施設で介護に従事することはもちろん、現地での介護養成研修施設で、「介護スタッフ養成の指導者として活躍して欲しい」との声も聞かれるようになりました。
 中国は、日本のように介護保険制度は確立されていませんが、政府は高齢者問題の対策を強化し始め、高齢者人口の増大に伴い健全なシルバー産業育成へ9400億元(11兆2800億円)もの投資を決めるなど、スタッフ養成の教育にも力を入れる模様です。
 人事交流について日中間で、どのような仕組みが講じられるかは定かではありませんが、安心・安全な日本製品が中国で求められているように、中国の介護従事者が、日本の“おもてなし”を修得するための国際交流が始まるのは間違いありません。中国で、日本の介護スタッフの“おもてなし”が評価されたのです。
 日本の介護スタッフに、絶大なる拍手を送りたいと思いました。

 さて今週もまた、皆様にとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道




☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.283☆☆☆


クローズ・アップ

相馬市で働き始めました

都立墨東病院 麻酔科シニアレジデント 岩本 修一

(2012年1月9日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp

 私は都立墨東病院の麻酔科シニアレジデントである。2011年3月25日に福島県相馬市に行く機会があり、老健施設でお手伝いをさせていただいた(http://medg.jp/mt/2011/04/vol123.html)。それ以後、今度は長期的に被災地に関わる機会を探していたが、2011年11月18日より相馬中央病院で診療をさせていただくこととなった。現在、相馬中央病院で非常勤として金曜と土曜に勤務し、診療を行っている。診療は、一般外来や予防接種・健診などの外来業務を中心に、中心静脈カテーテル挿入などの処置や緊急時対応も行っている。

 3月に訪れた際は、震災直後の混乱は一旦落ち着いていたものの、依然として慌しさを感じた。11月18日に久しぶりに訪れると、新たなスタッフが加わったこともあり、活気づいていた。震災後、南相馬市の小野田病院や渡辺病院が閉院した。やむなくそこを辞めた方たちが相馬から復興のために頑張っている。

 11月からの2ヶ月間の診療を通して感じるのはやはり震災が地域の方々の傷として残っているということである。不眠で受診した30代男性は「震災後、睡眠薬なしでは眠れなくなりました」と話した。
 診療をしていて、このように、「震災以降、体調が変わった」という方は多い。とくに、津波で家族を亡くした人や震災・原発事故の影響で仕事を失った人に多いように感じる。不眠は睡眠薬で解決できればいいが、心の傷は時間をかけていくしかないだろう。

 津波で娘を亡くした80代女性の認知症の方は、震災以降、せん妄が悪化した。同行していた家族は「夜に世話をしないといけないので、眠れていない」と話した。震災後に認知症が悪化したというエピソードは他にもある。60代女性とともにその義理の祖母にあたる100歳女性が受診した。
 その一家は南相馬市の小高から相馬に避難し、現在はアパートで生活している。100歳女性は夜にも大声をあげたり、壁を叩いたりするとのことだった。これを世話する家族の負担は体力的にも精神的にも相当大きい。私は患者本人だけでなく、家族の話もできる限り聴くようにしている。

 また、社会的な問題から適切に医療を行えないケースもある。ある40代男性は以前から糖尿病の治療を受けていたが、震災後、県外に一時避難している間に持っている薬がなくなった。
 それにより、糖尿病が悪化し、腎不全を合併して血液透析を導入した。避難中の透析導入で指導が不十分なことに加え、当時通院に片道1時間以上もかかるため、週3回必要な透析を2回しか行えていなかった。

 一方で、相馬中央病院で働く方々は明るく、活気がある。同院の標葉(しねは)副院長はバイタリティあふれる先生である。多くの患者を診ながら、私にもご指導いただいている。同氏は、2011年5月まで南相馬市の渡辺病院で院長を務めていたが、苦渋の決断で閉院を決めた。
 「こうすれば患者さんはよくなる、こうすれば喜んでもらえる」といつも患者にとってどうすればいいかを考える姿勢と行動を私は尊敬し、見習いたい。

 医師だけでなく、看護師も事務もその他のスタッフも、地域の医療と患者のために、自分のできることをやっている。

 最後に、診療中のエピソードを一つ紹介する。めまいで受診した70代女性に検査結果を説明していると、「孫に会ったみたいで元気が出た」とろくに話も聞かずに急に元気になった。私の能力とは関係なく、単に年齢の近い孫がいたというだけであるが、私にとってうれしい出来事だった。



官邸かわら版
http://kawaraban.kantei.go.jp/

総理の語録:「千年桜と同じように」(01/12掲載)

 桜の花は、春になると必ず咲き、わずか一週間あまりの後に散ってしまうのですが、寒い冬を越え、春を迎えると必ずまた新たな花を咲かせます。
*記事全文はこちらから
http://kawaraban.kantei.go.jp/2012/01/20120111.html





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