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〜ミャンマーの子どもたちが小さな傷から命をおとすことのないように〜

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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
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週刊がん もっといい日
2012年Vol.286
2月2日更新


Vol.286の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ
●クローズ・アップ
『もっと広がれ!障害者スポーツ』
特定非営利活動法人スタンド 代表理事 伊藤数子(いとう かずこ)
障害者スポーツサイト「挑戦者たち」http://www.challengers.tv/
(2012年1月30日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp)


●セミナー・イベントのお知らせ

12年1月26日更新内容 全記事はこちら

2月3日の16時52分〜17時20分に在宅医療に取り組む薬剤師が
テレビ東京の「NEWSアンサー」で放映されます

 近年、薬剤師が在宅医療に取り組みケースが急増していますが、こうした薬剤師の活動がテレビ東京「NEWSアンサー」で、2月3日(金)16時52分〜17時20分に放映されます。
 情報は、在宅医療に参画し活躍している全国薬剤師・在宅療養支援連絡会が会員に向けて発信されました。薬剤師は、行政、製薬メーカー、研究所、病院勤務、そして街の薬局やドラッグストアなど、さまざまな職場で活躍しています。とくに薬局やドラッグストアでは、医療機関から発行される院外処方箋による調剤業務、高カロリー輸液の調整や注射薬、かぜ薬や胃腸薬、鎮痛薬といったOTC薬(オーバー・ザ・カウンター・ドラッグ)の選択と服薬指導、食生活アドバイスなど多岐にわたります。
 なかでも国が進める在宅医療の推進に伴い、薬局・薬剤師が医師に同行し患者宅を訪問したり、服薬指導が不可欠な処方薬の配達、要介護者がいる家庭には紙おむつの提供や食材の配達など、積極的にコミュニティへの活動が目立ってきました。
 がんの患者さんの緩和ケアや抗がん剤を専門とした薬剤師も出現し各地で研修会が開催されていますが、情報を発信していただいた全国薬剤師・在宅療養支援連絡会の会員は、すでに500名を越しており、在宅支援診療所の医師や看護師など多職種連携によるチーム医療に参画しています。
 2月3日の番組に先立ち、2月1日からは連日、「在宅」をテーマとしたが取り上げられているとのことですが、そういえばテレビ、新聞、週刊誌などで取り上げられるケースが目立ってきたのも、全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J・HOP)や、HIT((ホーム・インフュージョン・セラピー:家庭における注射による栄養療法)に取り組む薬剤師で組織されるHIP研究会、さらに緩和ケアに必要な鎮痛薬を専門とする薬剤師の研究会など、改めて地域包括ケアにかかわる薬剤師の活動の賜物といえます。
 今年4月からは、薬事法改正で薬科大学が6年制となって初めての薬剤師が誕生します。薬だけではない地域社会とのかかわりや在宅医療、介護といった分野への活躍が期待されます。

 さて今週もまた、皆様にとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道




☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.286☆☆☆


クローズ・アップ

『もっと広がれ!障害者スポーツ』

特定非営利活動法人スタンド 代表理事 伊藤数子(いとう かずこ)
障害者スポーツサイト「挑戦者たち」http://www.challengers.tv/

(2012年1月30日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp

●モバチュウを始める

 今年はロンドンオリンピック・パラリンピックが開催されます。パラリンピックには21の競技があります。電動車椅子サッカーは2020年のパラリンピック種目入りを目指している競技です。電動車椅子に乗った4人が1チームとなり、バスケットボールのコートで試合をします。
 手元のレバー一つで駆動し戦うこの競技は、重度障害がある人もプレーでき、老若男女問わず、チームを構成できます。とてもユニバーサルなスポーツです。私は電動車椅子サッカーチームの「金沢ベストブラザーズ」をずっと応援していました。2003年の秋には、ブロック大会を勝ち抜き、ついに全国大会へと駒を進めることになりました。
 この瞬間の喜びは今も忘れません。そして何日か後に聞いたことも忘れられません。選手の一人が大阪で行われる大会に行かない、というのです。私は驚いて、理由を問いました。そして彼の答えに私は返す言葉を失いました。
 お医者さまから外泊禁止の厳命を受けたとのこと。障害が原因です。障害者のスポーツにはこういう場面があることを想像だにしませんでした。強くなりたい、勝ちたい、と進んで来た道です。本人がどんなにか悔しいか。しかし如何ともし難いのです。

 なんとか、良い手立てはないものか。そんな時チームメイトから、妙手が浮かびます。ケータイのテレビ電話で試合を映せば、自宅でも観戦できる。それが発展したのがモバチュウです。モバチュウはモバイル・ライブ・中継を略した愛称です。専用に開設したホームページに会場からインタネットを通じて生中継するというものです。

 大会会場のロビーで大型のテレビにモバチュウを映し、デモを行ってみると、びっくるするくらい多くの選手やチーム関係者に人気を博しました。多くの方にその場から連絡していただき、残してきた地元の関係者に生中継を見ていただくことができました。
 遠征できないのは金沢ベストブラザーズの選手一人ではなかったのです。全国のチームに、同じような人がいたのです。たった一人の選手のためにしたことは、多くの人に喜んでもらえるものだったのです。
 試合後、初のモバチュウを金沢の自宅で観戦した選手の写真を見せてもらいました。写真の彼はユニフォームを着ていました。一緒に戦っていたんだ、と思うと胸が熱くなりました。

 翌2004年、モバチュウは日本電動車椅子サッカー協会の公式中継に「格上げ」されました。そして、いよいよ、こんな言葉を聞くことができました。更に翌年の2005年夏ある一本の問い合わせをいただいたのです。全国大会に出場権を得られなかったチームの選手からです。「ブロックで負けたんで大会に行けなくなりました。
 今年も中継あるんですか?噂ではあるってきいたんですけれど・・・」。細々と始めたモバチュウを、見ていてくれる、期待してくれている人がいた。望外の喜びであることは言うまでもありません。毎年やる。このとき決めました。
 そして障害者スポーツを広める事業を行うためにNPO法人を設立しました。現在では年間約10大会のモバチュウを実施しています。

●大きくなったら何になる? 子どもたちの「将来の夢」

 毎年春になると、小学1年生を対象にした調査を目にします。「大きくなったら何になりたい?」という将来の夢を聞くアンケートです。男女とも必ず上位にランキングされているのが「スポーツ選手」です。
 野球選手になりたい、スケート選手になりたい、と子どもたちは夢をいっぱい膨らませます。とびっきりの笑顔で、大きな声で「大きくなったら・・・!」と答える姿が目に浮かびます。これは障害のない子どもたちの場合です。
 では、同じアンケートを障害のある子どもたちに実施したら、上位にスポーツ選手は挙がってくるでしょうか?答えは「決してない」です。
 障害者のスポーツの情報が少ないからです。障害者スポーツにどんなものがあるのか、どんなにかっこいいのか、の情報があまりにも少ないからです。メディアで報じられることは極めて少ないこと、障害者がスポーツをする機会が地域に極めて少ないことがその要因です。
 子どもも親御さんも周辺の人たちも、その子がその残された機能で、どんなスポーツができるのか、知りません。同じ障害がある人がアスリートとして世界の舞台で活躍していることを知りません。だから、障害のある子どもの「将来なりたいもの」にスポーツ選手はないのです。

 私が子どものころ、隣に住む高校生が剣道を習っていました。とてもかっこよく、憧れていました。テレビや新聞で野球、サッカー・・・たくさんのスポーツを目にすることができました。河川敷でテニスもやっていました。
 子どもの私はいろんなスポーツがあって、選ぶことができました。やってみることができました。スポーツ選手を夢見ることもできました。それはスポーツの情報に囲まれているからです。

 障害のある子たちにも、50競技にもなる障害者スポーツを知ってもらいたいと心から思います。こんなこともできる、こんなにエキサイティングだ、やってみたい、将来選手になりたい、と心躍らせてもらいたい、と思います。
 もちろん全員がスポーツ選手になってくれといっているのではありません。障がいのない子どもたちと同じように、いくつもの選択肢から自分の将来の夢を選べる環境の中にいてほしいのです。そのためにはもっともっと多くのスポーツを伝えていくつもりです。私がモバチュウをはじめ、障害者スポーツの情報を伝え続けている源泉はここにあります。

 そして今年、次のステップへと進みます。スポーツの魅力を知った人や子どもが今度はいつでもスポーツをすることができる環境を用意します。まずは、スタンドスポーツクラグ(仮称)の設立です。小さなクラブから初めて行きます。いろんな地域に広がって、すべての人が好きなスポーツをいつでも続けていけるクラブへと育てていきます。
 昨年スポーツ基本法が施行されました。スポーツ振興法が50年ぶりに大幅に改正されたものです。ここには障害者のスポーツを推進することが明文化されました。そして今年はパラリンピックイヤーです。
 障害者スポーツを取り巻く環境は半世紀ぶりに激変します。いえ、させなければなりません。大きな変革のときを迎え、ちょっぴり緊張を感じます。そしてその中にいられることにそれより大きな喜びを感じています。





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