トップページ おすすめホームページ イベント情報 がん関連リンク
がんにかかわる情報の配信ページです
放射線治療施設一覧 ホスピス・緩和ケア病棟施設一覧

月刊がん もっといい日Web版

検診・治療Data File

石けん運動
〜ミャンマーの子どもたちが小さな傷から命をおとすことのないように〜

がん患者さんは
どんなサプリを
飲んでいるの??
厚労省データ紹介
↑ココをクリック
ピロリ菌徹底解明情報サイト
『ピロリ菌の検査と除菌のすすめ 健康な胃をとりもどそう』
『米国最先端のがんなどに関する補完代替医療と統合医療情報が入手できます』
ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
週刊がんオススメの四万十川ユースホステル
↑詳しくはこちら
埼玉医科大学客員教授・武田文和氏が綴るブログ
『がんの痛みの治療〜世界のすべてのがん患者の痛みからの解放』


検診・治療Data File



栄養療法などの情報をお届け



あなたの健康と美を
お届けするヤックス
在宅医療と介護相談も
応じています


このホームページに関するご意見・お問い合わせはyamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jpまで

〒113-0034
東京都文京区湯島3-36-3
歌川ビル4F

『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803




週刊がん もっといい日
2012年Vol.301
6月8日更新
※次回の更新は6月14日(金)になります。

Vol.301の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ
●治療最前線
日本における緩和ケアの先駆病院として
身体的、精神的苦痛の除去に取り組む
神戸アドベンチスト病院(神戸市北区)院長 山形謙二医師

●クローズ・アップ
福島の医療現場から見えてきたもの
南相馬市立総合病院 神経内科 小鷹昌明
(2012年6月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp)


●セミナー・イベントのお知らせ

『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
  ピロリ菌の早期発見・早期除菌による胃がん予防キャンペーン
●遺伝子療法最前線
  がん遺伝子診断・治療が今なぜ注目されているのか
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

2012年6月8日更新内容 前記事はこちら

がんの予防、治療、再発防止に役立つ
がん情報サイト「週刊がん もっといい日」
毎週木曜日の更新です!

がん情報サイト「週刊がん もっといい日」は、がんの予防、治療、再発防止に役立つ情報を、毎週1回、お届けしております。更新は、毎週金曜日です。

また、同時にがんにかかわるニュースをメールマガジンで提供しております。ただしメールマガジンのニュースをご覧いただくためには、次の手続きが必要になります。

*ニュースの購読は、メールマガジン「週刊もっといい日ニュース」(無料)への登録が必要です。
*登録方法は、本ページ上部のアイコン「もっといい日ニュース」をクリックして、必要事項を記入のうえご送信ください。毎週、ニュースを配信いたします。



ある日、街のかかりつけ薬局とドラッグストアで相談したら・・・

 「足が痒くて・・・。どんな薬をつけたらたらいいか選んでもらえませんか」
「雨が多くジメジメした季節になりますと、冬の間、じっと潜んでいた水虫菌が騒ぎ出すので、今のうちから清潔、乾燥を怠らないようにしてくださいね」
 初めて行った薬局の薬剤師さんが、水虫についていろいろと説明してくださいました。
「とくに気をつけなければならないことは、家族に移さないこと。そのためには、風呂のマットに十分に気をつけてください。マットは水虫菌にとって住み心地の良いところなのです」
「どうすればいいですか?」
「水虫になっている足が、風呂のマットに直接、触れないよう紙を敷くだけで効果があります。やってみてください」
「風呂に入るたびに気になっていたのですが・・・」
 こちらの症状を話し相談に乗っていただき、第2類医薬品を購入しました。皮膚科の専門医はいつも混雑していて、2時間、3時間待ちは当たり前なので、今回は薬局の薬剤師に相談したわけです。10g入りで2205円。「安売りの店に行けば良かったかな・・・」とは思いましたが、薬剤師さんのアドバイスに「なるほど」と理解できましたから、この2000円は「妥当だ」と思いました。
 実は、この薬局に行く前に、最近、新しくオープンした上場一部の著名なドラッグストアの支店で、同じように相談しましたが、処方箋業務が多いこともあってか、満足に相談に乗ってくれませんでした。150坪ほどの店舗で、カウンセリングに長けたチェーンドラッグとしてのスタイルはとっていましたが、実際には来店客が多いために、説明も満足にできない状態だったのです。
「水虫なんですが・・・」
「どんな薬が良いのですか」
「1類医薬品では、どのような薬剤がありますか? あれは薬剤師さんが相談に乗って提供してくれる薬剤なのでしょ?だから貴方に選んでいただきたいのですが・・・」
「今、1類医薬品は当店に置いておりません」
 1類医薬品とは、先の薬事法改正によって医薬品はリスク度に応じて分類されました。
1類はスイッチOTC薬、薬剤専売医薬品ですが、著名なドラッグストアには1品目も置いてありませんでした。
 当の薬剤師は、一言、「置いておりません」。
 こんなやり取りがあり、結局、何も買わずに店を出ましたが、「確か質の高い接客が売り物であることを、決算発表会で強調していたはず」と思いながら、一部上場企業の虚像を見た思いでした。
この二つの店は、それぞれ生き方、考え方は異なるでしょうが、しかし、せっかく薬局を信頼して相談にきたのですから、きちんと対応して欲しいと思いました。
 さて今週もまた、皆様にとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

↑クリックしますと全文掲載されます。

世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。




☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.301☆☆☆


治 療 最 前 線

日本における緩和ケアの先駆病院として
身体的、精神的苦痛の除去に取り組む

神戸アドベンチスト病院(神戸市北区)院長 山形謙二医師


1992年に日本で8番目、兵庫県内では初となるホスピス病棟を設けた神戸アドベンチスト病院。菜食、禁煙、禁酒を柱とする健康的な生活習慣を提唱するキリスト教団「セブンスデー・アドベンチスト教会(SDA)」が運営する医療機関だ。宗教法人立の病院だが、前身となる診療所が開設された1967年以来の実績から、地域密着型の中核病院として地域住民の厚い信頼を獲得している(現在地に「病院」として移転したのは1973年)。中でもホスピス病棟における終末期医療では全国的に知られる存在で、メディアで取り上げられる機会も多い。そんな同院における「医療と信仰の両面からアプローチする緩和ケアの在り方」について、院長の山形謙二医師に話を聞いた。

がん告知の急速な普及が
緩和ケアの普及を後押し

 神戸アドベンチスト病院の病床数は現在116。このうち緩和ケア病棟は21床。山形院長を含む医師2名体制で診療にあたっている。
 がん性疼痛の除去に対する取り組みは全国的に見ても古い歴史を持つ。
 「私がアメリカで緩和ケアを学んで帰国したのが1980年。当時すでにアメリカでは医療用麻薬が使われており、当院でもそれを導入することにしました。薬剤師に薬を調合してもらうのですが、当時は黎明期ということもあり、現在ほど確実に痛みを取り除ける技術はありませんでした。加えて、当時は医療用とはいえ麻薬を使うことに対して患者の抵抗感が強く、何より“がんの告知”が一般化していない中での緩和ケアの導入には大きな支障が伴ったのは事実です」
 山形医師が語るように、日本の緩和ケアの歴史を見ると、「告知」が最大のネックだったことは明らかだ。死を不浄なものとして捉える神道的な考えが根強い日本人にとって、がんという病気を受け入れることへの拒否反応は小さくない。しかし、告知なしでは理想的な緩和ケアは困難だ。その狭間で苦悶する時期があったと山形医師は振り返る。
「当時一人だけ、家族の要請に抗いきれずに、告知せずにホスピスに受け入れた患者さんがいました。しかし、当人は自分の病気に気付いており、逆に家族に対して気を使わせないようにと“知らないふり”をしているんです。結果として患者、家族、医療者の三者にとってつらい状況が出来上がってしまった。いまでもその方のことを思うと反省の気持ちが湧いてきます」
 そんな同院にとって、いや日本全国の終末期医療に取り組む医療者にとって、大きな転機が訪れる。人気司会者・逸見正孝さんのがん告白だ。
 93年9月、会見を開いた逸見さんは、テレビカメラの前で自身ががんであることを発表した。その3カ月後に残念ながら逸見氏は亡くなるが、この一連の出来事に日本中が震撼した。がんという病気が身近にあること、誰もがその病気になる可能性を持っていること、そして誰もがいずれ死を迎えざるを得ないという当たり前のことを、逸見氏の一件で国民の多くが意識するようになる。それまで目を背けてきたことに、向き合う必要性を持つきっかけとなったのだ。
「新聞各紙が終末期医療をテーマにした特集を組み、取材に来ました。医療界が変わるというより、世の中が変わっていくのを実感しました」と山形医師。
 以来、同院では100パーセントの告知を実施し、日本における緩和ケアの先駆者として実績を重ねることになる。

単に痛みを取るだけではない――
患者の人生を完結させるための医療

 疼痛管理の手法はWHOのラダーに沿って行われる。非オピオイドをベースに、患者の訴える痛みの強さに応じて弱オピオイド、または強オピオイドを載せていく。
「弱オピオイドと強オピオイドは作用が拮抗してしまうので、“置き換える”ことが重要。まだこのあたりの薬の使い方を誤解している医師がおり、正しい使用法の周知徹底が望まれます」
 以上の疼痛管理で完結することもあるが、神経障害性疼痛がある場合はこれに抗けいれん薬や副腎皮質ホルモンなどを用いた鎮痛補助薬を加えていく。またコントロールできない強い呼吸苦を伴う場合はセデーション(鎮静)を使って傾眠傾向にすることで苦しみを和らげることも可能だ。
「セデーションを緩和ケアの一種として考えるのであれば、がんの終末期に経験する苦痛の大半を、確実に取り除くことが可能です。もちろん鎮静剤を使う場合は患者さんの了解を得ることが条件。医療者が勝手に“意識を取り除く”ことはしません」
 そうした「医療としての苦痛除去」とは別に、同院ならではのアプローチがある。牧師によるスピリチュアルなサポートだ。
 現在、国内で緩和ケア病棟を持つ医療機関の多くが宗教的ベースを持っている。そもそも「ホスピス」という言葉がキリスト教的色彩を持っていることからも、精神的な悩みや苦痛に対するスピリチュアルなサポートが、大きな役割を担うことは想像に難くない。
 全世界で1700万人の信徒を持つSDAだが、日本では16000人前後。同院の利用者のほとんどは非信徒ということになる。しかし、そこで行われるスピリチュアルケアは、信仰の有無に関係なく、多くの患者や家族から支持されている。
 「病院敷地内に附属の教会があり、チャプレン(病院付牧師)が患者の相談にあたります。といっても、キリスト教の教義を押し付けたり、いわんや入信を勧めたりということはしません。患者の悩み苦しみに共感し、目の前にある実現可能な目標を示すことで、生きる希望を持ってもらうことに力を注ぐことが役割です」
 たとえばこんな例がある。
 患者の一人息子が半年先に結婚することになっていた。しかし、病状を見る限り、半年は長過ぎる。そこで患者と息子、そして婚約者と相談し、病院附属の教会で結婚式を行うことにしたのだ。式には両家の親族だけでなく、病院職員も出席した。患者もその日は車イスながらもタキシードに身を包み、息子の晴れの門出を祝うことができた。
「終末期医療とは、単に痛みを取ればいいというものではなく、その人の人生を完結させるための医療です。そこに愛がなければ成り立たない医療なんです」
 旅立っていった患者が山形医師に残した手紙に、こんな一節があった。

 こんなに痛くて苦しいなら、早く死なせてほしいと思っていました。でも、この病院に入院してからは、もうちょっと生きていたいなって思うようになりました。

 理想的な終末期医療の一つの姿が、その文面からうかがえる。


山形謙二医師

神戸アドベンチスト病院
神戸市北区有野台8-4-1
電話078-981-0161(病院代表)
http://www.kahns.org/





クロ−ズ・アップ

福島の医療現場から見えてきたもの

南相馬市立総合病院 神経内科 小鷹昌明

(2012年6月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp)

 2012年3月5日の福島県は、朝から雪だった。震災から1年が経とうとするこの日は、私が大学病院・准教授を退職してから初めて勤務する、市立病院への挨拶の日であった。
 私は郡山市のホテルから、浜通りまでの足をどう確保したらいいかを考えあぐねていた。病院事務に電話で尋ねたところ、「福島駅までは新幹線で行き、そこからタクシーを利用すればいい」との返答であった。
 関東の人間から見れば、「まさか」と思うような積雪量であったが、指示された方法は当たり前の交通手段だった。飯舘村を横切る阿武隈山中の県道は除雪されており、事務職員の言うように簡単に往訪を果たした。
 雪は小雨に変わり、降りしきる南相馬市の街並みは寒々しく、寂しかった。タクシー運転手と昼食を求めてレストランを探したが、オープンしている店はココスだけであった。
 のっけから不安を感じたが、病院の復興を願う院長・副院長の言葉は熱く、帰り際には事務職員一同が、立ってお辞儀をしてくれた。

 南相馬市の医療現場に行くことを打ち明けた数少ない知人の中で、私が福島県人からいただいた言葉は、『大学の現場の第一線で活躍されてきた先生が、被災地の医療機関にやって来てくれるということ、そのこと自体が“復興”であると感じました。
今の福島には、先生のような明るさと勢い(すみません!)がとっても必要です。私は、「決意して来ました」と熱く語られる人の言うことよりも、「いや〜、勢いだけで来ちゃって、やっちゃたかなぁ」と、笑って理由を話してくださった先生がとても好きになりました』という内容だった。
 正直、虚勢を張った部分もあるにはあったが、自分は期待され、注目され、勇気づけられた。これまでも何度か述べてきたように、私は、「より必要とされる現場に赴く」というシンプルな考察結果を得たので、この地を訪れたのだが、その一言がとても嬉しくて、嬉しくて、自分はこの土地でやっていけると思った。

4月から本格的な勤務が始まった
 そこには、一般診療科に混じって総合診療科や在宅診療科などが立ち上がっていた。14人いた常勤医は震災直後に一時期4人に減ったが、産婦人科医や小児科医が戻り、外科医も新たに加わり、現在15人に増えていた。
 いろいろなキャリアを積んだ医師が、いろいろな立場と役割とで、いろいろな働き方で働いていた。自分のやりたい理想の地域医療の実践を求めて、文字通り奮闘していた。それが実に快活というか、風通しが良いというか、気兼ねのない伸び伸びした雰囲気を感じた。
 意外にも、先輩医師の配慮からか、私の技術がすぐに求められるという状態ではなかった。すでに、非常勤にしろ、ボランティアにしろ、多くの医療者の支援が入っていた。私の診療すべき患者が外来に溢れているという状態では、けっしてなかった。
 ただ、半数近くの医師は、月単位、あるいは1年程度で移動していく派遣医師であった。もちろん、そうした応援はありがたいことではあったであろうが、短期的な支援しかできない医師では、患者の、延いては市民の信頼も定着していかないのではないか。慣れてきた頃に撤退しなければならないという、とても効率の悪い、綱渡り的な診療体制が続いていた。
「今度新しく来た先生ですね。でも、また半年くらいで交代ですか」というような質問を、数人の患者から受けた。この病院で完結するような標準医療を提供するには、人の手はまだまだ足りなかった。
 隠さずに言うならば、医局でもっとも忙しそうで目立っている人は、それらの応援医師を束ね、もてなすとともに管理しなければならない、元気な“医局秘書”であった(秘書は仮設住宅にお住まいだった)。就任して1ヵ月、私は秘書より早く出勤することも、遅く帰宅することもなかった。

 南相馬市では、7万1千人いた人口が震災後に1万人にまで減少したが、現在4万6千人(3月末)に回復している。しかし、65歳以上の高齢者がそのうちの3割強を占め、仮設や借り上げ住宅での生活者は、合わせて2割にのぼる。
 被災地の中でも、原発問題を抱えるこの浜通りの疎外感は、おそらく特異的なものなのではないか。とにかく子供がいない。日曜日なのに公園に人がいない。だから、非常に静かであり、老人も、孫の“おもり”をする必要がない。
 高齢者は家に閉じ籠もりがちになり、支援の手が届かなければ、やがて“孤立死”が多発することは目に見えている。高齢化が加速度的に進行するこの地域の医療をどうしていけばいいのか。
 きれい事を言うならば、放射線被曝の低減は当たり前で、それに加えて雇用の確保、生活インフラの整備、教育、医療、福祉の充実、そして、文化的な暮らしを推進していかなければならない。経済や産業の停滞と、生活や文化の低下したこの土地に人が流入しないとしたら、市民は市民の力で支え合っていくしかない。
 現地でヘルパーを養成するとか、ケア・マネや介護士資格のある人に復帰してもらうとか、保健師にもっと権限を持たせるとか、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)をどんどん推進するとか、治療食をデリバリーするとか、NPOに業務を委託するとか、診療のサポートをすることはもちろんだが、職種を越えた“地域連携医療ネットワーク”の構築が急務だと感じた。

 南相馬市には、離散してどこでどうしているか分からない人たちが、まだまだたくさんいる。
 医療の提供側においても、子供を持つ母親の多くがこの土地を離れ、今では、医師よりも看護師や介護士不足の方が深刻である。このため市立病院では、4病棟のうち1病棟が稼働できないでいる。

 原発事故を契機に転院を余儀なくされた難病患者の多くも、病床不足で市内に戻れない。
市に残った神経難病患者に、「もっとも厳しい状況は何か?」を尋ねてみた。
「震災前は、デイ・ケアやショート・ステイを利用することができたが、他の土地でも働けるような健康な人たちがバラバラになってしまったので、福祉や介護を支える人が減ってしまった。これまでのサービスを受けられないので、家にいるしかない。しかし、その分、妻に大きな負担を強いてしまっていることが何より辛い」と話されていた。
 原発に対してストレートな怒りをぶつけるような人は、もうあまりいないし、津波被害の落胆を語る人も、それほど多くはない。そういう意味では、震災後のことを尋ねても、住人の気持ちはさまざまである。
「もう、悲惨な過去ばかりを強調するのではなく、復興と再生なのではないか」という風潮と、「まだまだ多くの爪痕を残し、暗く沈んだ空気のままだ」という雰囲気とが交錯している。「復興に向けてがんばろう」と思っている人と、「なるようにしかならない」と思っている人とで、二分されているような気がする。
 つまり、「結構熱いが、肩の力は完全に抜けている」、そんな印象である。

 浜通りの人々にとっての海や大地というのは、単なる労働用地でも、物的資源でも、固定資産でもない。自分たちとは分離することのできない恵みや悦びの場であり、いわば共同のエリアである。そんな拠り所を奪われた人々の気持ちとは、一体どういうものなのか。
 自分の人生の再建に対して逡巡し、思案し、葛藤しているのが、今のこの土地における偽りのない、人々の姿なのではないか。
「仮設は3年くらいしか住めない。土台作りもいい加減だからいつまでも住めるはずがない。東電の補償もいつまで続くか分からない。帰れるのか、それともここに新しい街を作るのか。
それにしても、一体何が新しい生活なのだろうか?」という自問や、「飲んで食って寝るだけだから、楽と言えば楽だ」、「ここに居るしかないのだから諦めているというか、他に行くところもないから家に閉じ籠もっている」、「パチンコと散歩くらいしかやることないな」と打ち明けている住民に対して、何を届けていったらいいのか。
「一夜にして解決できる」と凄んでいる説明や、「被災地に行ったら逆に励まされた」というような紋切り型の感動は、もう薄っぺらな言説にしか思えない。

 現状を目の当たりして、私は考えを是正せざるを得なかった。「何かを始めたい」と意気込んでは来たものの、“医療復興”というのは、システムを創造したり、パラダイムを変換したりすることではなかった。
 むしろ丁寧に修繕するとか、再度緻密化するとか、改めて体系化するとか、有機的に規模を拡大するとか、人を集めてそれらを繋ぐとか、そういうことが医療の復興であった。
 震災から1年が経過したこれからの時期は、言ってみれば救急処置を済ませた後の長い長いリハビリ期間である。“丸ごと刷新”とか、“そっくり改正”いうのではなく、手厚く手直しをしていくことである。復元とか修正とか補正とか綻びを繕うとか、そういうことである。
 だから私は、そういう場面を捉えたいと思っているし、データで示されないような事実を文章にして伝えたいのだが、そういうことは学術と一線を画する作業であり、学者からは一蹴されるに決まっている。医療の相手は一般の人々であるはずなのに、日本の医学界の中枢にいる人たちの対象は、やはり医師仲間であり、そんな仕事は間違ってもしない。
 であるからして、私のような医療の周辺にいる人間が言葉を置き換えて、分かりやすい事例を添えて“別の角度から見た医療”を、一般の方に説明しなければならない。
 そのためにも、直向(ひたむき)に自分というものを手がかりに思索し、自身の感じる違和を大切に、他者と向き合っていくつもりである。市立病院で展開されるであろう医療の現実を伝えていきたい。これが、私が福島に来たもうひとつの理由なのかもしれない。

 人が人に冷たくなれるのは、その土地に対して人間の出入りが多いときである。流動的な世界では、じっくり人間関係を組み立てることができない。「若い無知な人をじっくり育てる」とか、「老いた非力な人をゆっくり見守る」とか、あるいはまた、「傾いた商店を長い付き合いだから応援する」とか、「地元の特産品や伝統工芸を守ろう」とかいう気にならない。
 他人のために何かをするということは、想像するほど簡単なことではない。「人間は、自分で体験したことでないと分からない」と、つぶやいていた患者の言葉が引っ掛かる。支援者というのは、時として、当事者を置いてきぼりにして、自分が主役になろうとすることがある。
 だから、こういう状勢のときは、駆け回って何かをするのもいいが、本当はゆっくり話しを聞くところから始めなければならない。兎にも角にもゆっくり訴えを聞く。聞いて、見て、感じることである。
そうした診療はとても地味な作業であり、根気が要る。あまりにも地味なので、「何もしていない」と思われるかもしれないが、新参者の私にできることは、結局、当面、取り敢えずは、人を好きになることぐらいしかなかった。

『from FUKUSHIMA to our future』というようなニュアンスの言葉を、どこかしこで聞く。新しい生活に対して、「だいぶ落ち着いてきた」という声も確かに聞く。しかし、それは、やむを得ない選択肢の中での落ち着きであって、低位水準での安定であった。現実には、その土地に居るものにしか分からない、さまざまな葛藤が繰り広げられるであろう。
 昨年の夏に来たときよりも街の灯りは増えた。ココス以外にも、たくさん飲食店はあった。初めて暮らす潮風の街にも慣れつつある。そして、何よりも小雨の日でも寂しくなくなってきた。生活を立ち上げたばかりではあるが、何とかがんばれそうだ。
 この市立病院は、市民にとっての最後の砦であり、終着駅でもあった。そして、復興の拠点であり、シンボルであった。かろうじて津波の難を逃れた、市内でもっとも高い7階建てのこの巨塔は、医師4人、患者0人から奇跡的にも再建を果たしつつある。医療者たちの孤軍奮闘により、充分とはけっして言えないが、紛れもなく機能は保持されている。
 筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病など、進行するだけの疾患を扱う私のような神経内科医は、日々のメンテナンスの仕方を知っている。私は、己のそういう知識を応用して、この街の復興に役立てていくつもりである。





今週のニュース

厚労省、6月12日に第2回小児がん医療・支援のあり方検討会
 厚生労働省は、6月12日14時から都内千代田区の全国都市会館3階第2会議室で
第2回小児がん医療・支援のあり方検討会を開催します。議題は「小児がん医療・支援のあり方」。
照会先は、厚生労働省健康局がん対策・健康増進課(直通電話:03-3595-2245)。
厚労省、6月11日に第9回抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会
 厚労省は、6月11日(月)15時から都内千代田区の厚生労働省6階 共用第8会議室で第9回抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会を開催します。議題は、がん対策推進基本計画、因果関係・適正使用の判断の現状など。
「医薬品副作用被害救済制度において、がん等特殊疾病への使用が目的とされている医薬品の副作用による健康被害は救済対象外とされているが、近年、これらの健康被害についても救済すべき旨の指摘がなされている。これらを踏まえ、抗がん剤などによる健康被害の救済に関し、課題を整理するとともに、今後の施策の在り方を検討するため、厚生労働省医薬食品局長の下、法律、医学などに関する有識者の参集を求め検討会を開催する」(厚労省医薬食品局総務課医薬品副作用被害対策室)
 照会先は、厚労省医薬食品局総務課医薬品副作用被害対策室(直通電話:03-3595-2400)
医療・介護地域ケアネットワーク市民フォーラム
「退院を告げられたら・・・私たちが支えます」
 医療・介護地域ケアネットワーク市民フォーラム「退院を告げられたら・・・私たちが支えます」が、7月21日に神戸市立垂水勤労市民センターで開催されます。
「医療を取り巻く状況も変わり、病院から早い段階での退院をお願いされることが増えてきています。あなたやあなたのご家族に継続的な医療や介護が必要になったとき、地域でどんな人が、どのような仕組みで支えてくれるのでしょうか。いろいろな話を聞いて、皆さんと一緒に考えてみましょう」(主催者)
 1部、2部建てで行政、病院の地域連携室、ケアマネージャー、介護施設、病院及び在宅医、訪問看護ステーション、歯科医師、薬局薬剤師が登壇。それぞれの立場から講演することになっています。入場料無料。
 共催は、垂水区医師会、垂水区歯科医師会、垂水区薬剤師会、垂水区保険福祉部、兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会垂水支部、神戸市ケアマネージャー連絡会、神戸西医療・介護地域ケアネットワークの会(エナガの会)。
 申し込みは神戸市総合コールセンター(078-333-3330)。照会先は垂水区医師会(078-785-1231)。詳細は次の通り。
■開催日時:7月21日(土)14時〜
■会  場:神戸市立垂水勤労市民センター
■プログラム
<1部>
1. 行政から:上田智也(神戸市保健福祉局高齢福祉部介護保険課)
2. 病院地域連携室から:山森みどり(神戸中央市民病院地域連携室看護師)
3. ケアマネージャーから:高木加苗(垂水在宅福祉センター・オービーホーム)
4. 介護施設から:大上信幸(介護老人保健施設名谷すみれ苑ソーシャルワーカー)
<2部>
1. 病院及び在宅医から:清水政克(医療法人社団倫生会・みどり病院)
2. 訪問看護ステーションから:西川祐子(西部しあわせ訪問看護ステーション理学療法士)
3. 歯科医師から:福山博人(垂水区歯科医師会福山歯科医院)
4. 薬局薬剤師から:山本哲也(垂水区薬剤師会フタツカ薬局)
■入場料:無料
■共 催:垂水区医師会/垂水区歯科医師会/垂水区薬剤師会/垂水区保険福祉部/兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会垂水支部/神戸市ケアマネージャー連絡会/神戸西医療・介護地域ケアネットワークの会(エナガの会)
■申し込み先:神戸市総合コールセンター(078-333-3330)
■照会先:垂水区医師会(078-785-1231)
これからの“がん医療”を考える患者の会、
6月30日に都内で公開講座「もっと知りたいがん治療」

 医学における新しい治療への挑戦は、患者さんにとって大きな希望をもたらしますが、今、話題になっている“がんワクチンと細胞医療” がん患者さんが期待する“新しい治療”の現状、治療と同時に患者さんの心を支える“寄り添う心のケア”を学ぶセミナーが6月30日に、都内文京区の東京大学医学部附属病院(中央診療棟U 7階大会議室)で開催されます。主催は、これからの“がん医療”を考える患者の会と東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座。詳細は以下の通りです。
■開催日時:6月30日(土)14時〜17時
■会  場:東京大学医学部附属病院中央診療棟U 7階大会議室
■プログラム
◇主催者挨拶
◇講演1:「がんと免疫〜がんワクチンと細胞治療」垣見和宏(東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座特任准教授)
◇質疑応答
◇講演2:「 最先端医療を語る」(放射線治療を中心に新しい治療への挑戦
〜患者が期待する新しい医療)早川和重(北里大学病院副院長放射線部長・教授)
◇質疑応答
◇講演3:「 ナラティブメディスン(人生の物語を聴く医療)〜患者さんの心に寄りそう電話相談」毛利祐子(「がん心のケアの会」がん心のケアホットライン代表)
■申し込み方法:(1)E-mail=info@teamnet.or.jp (氏名、性別、年齢、住所、電話番号を記入)
(2)FAX=必要事項を記入して045-474-0550
■主催:これからの“がん医療”を考える患者の会、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座
■後 援:株式会社共同通信社
■協 賛:株式会社メディネット
アバスチンと化学療法の継続投与で「切除不能な大腸がん患者さんの生存期間が延長」
ロシュ社が発表
ロシュ社は、一次治療で「アバスチン」と化学療法の併用投与を受けた切除不能な大腸がん患者さんに、二次治療として化学療法と「アバスチン」の継続投与について検討を行った第V相臨床試験(ML18147 試験)の成績を発表しました。
発表によれば、試験の主要評価項目の全生存期間は統計学的に有意な延長が認められました。同試験では、二次治療としての化学療法に「アバスチン」を継続併用投与した場合、化学療法単独投与に比べ、死亡の相対リスクが19%減少しました。
二次治療としての化学療法に「アバスチン」を継続併用投与した患者さんでは、無増悪生存期間(PFS:病勢の進行がない生存期間)の統計学的に有意な延長も認められ、がん進行のリスクは32%減少しました。ML18147 試験における有害事象は、さまざまながん腫で実施された「アバスチン」のこれまでの主要な臨床試験で認められたものと同様でした。
バイエル薬品、「第5回バイエル・レシピコンテスト」作品募集
 バイエル薬品が、透析患者のより良い食生活の一助になることを目的に2008年から開始した「第5回バイエル・レシピコンテスト」。6月1日から9月30日までの4カ月間にわたり透析食のオリジナルレシピを募集、受賞作品は世界腎臓デー(毎年3月第2木曜日)にあわせ2013年3月10日開催予定の表彰式で発表します。 http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail.php?file_path=2012%2Fnews2012-05-31-a.html
日本イーライリリー、がん患者を支える人が知っておきたい冊子「もっと知ってほしい 大切な人ががんになったとき」を配布
 NPO法人キャンサーネットジャパンと日本イーライリリー、毎日放送(MBS)は、冊子「もっと知ってほしい大切な人ががんになったとき」を、がん診療連携拠点病院397施設や、がん患者相談窓口を含む医療機関と各団体・企業などが実施するセミナーで配布します。 
がん医療情報サイト「キャンサーチャンネル」や各企業のホームページからもダウンロードできる仕組みを導入しました。詳細は以下のURLで。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2012/news_2012_106.aspx
ノバルティスファーマ、がんの薬物療法を始める患者をサポートする小冊子をホームページに掲載
 ノバルティスファーマが、がんと診断され薬物療法を始める患者向けの小冊子「がんの薬を始めるとき〜薬物療法の大切なこと〜」を制作しました。「がん領域への取り組み」のホームページからダウンロードが可能です。http://www.novartis.co.jp/news/2012/pr20120531.html
大鵬薬品、進行再発結腸・直腸がんで新規抗悪性腫瘍剤「TAS-102」のグローバル臨床第III相試験を開始
 大鵬薬品は、新規代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤(配合)「TAS-102」に関し「標準治療不応な進行再発結腸・直腸がん」患者を対象としたグローバル臨床第III相試験(試験:RECOURSE)を6月から開始しました。
TAS-102と支持療法(BSC:ベストサポーティブケア)を比較する無作為割付・二重盲検・プラセボ対照のグローバル臨床第III相試験で、標準化学療法には「フッ化ピリミジン系薬剤、イリノテカン、オキサリプラチン、ベバシズマブ」がKRAS遺伝子に変異のない野生型の場合では「抗EGFRモノクローナル抗体」が含まれる。主要評価項目は全生存期間、世界で800名の患者登録を予定し6月から日本が先行して登録を開始、北米・欧州・オーストラリアでも実施予定です。
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2012/20120531_2.html
未病社会の診断技術研究会が6月22日、
「鬱・統合失調症等疾病」をテーマに第4回講演会
 未病社会の診断技術研究会は6月22日、「鬱・統合失調症等疾病」をテーマに第4回講演会を東大武田ホール(本郷武田先端知ビル)で開催します。
 第1回講演会は、「肥満と未病社会(3月8日)」、第2回が「アルツハイマー病研究の最前線(4月4日)」、第3回は、「がんの未病診断について(5月11日)」をテーマに開催しました。過去の内容はホームページ(http://www.mibyo-shindan.org/)から無料で視聴できます。(会員登録をしないと閲覧できないところもあります。)
 参加者希望者は、未病社会の診断技術研究会のホームページから 「参加申請」手続きに従って登録してください。会員・非会員にかかわらず、参加登録すれば無料にて参加できます。第4回講演会の内容は以下の通り。
■開催日時:6月22日16時〜19時
■会  場:東大武田ホール(本郷武田先端知ビル)
■テーマ:「鬱・統合失調症等の最前線(仮)」
◇講演者: 樋口輝彦(国立精神・神経センター総長)
◇企業プレゼンテーション(2−3社予定)
■参加費:無料(事前の参加登録が必要/会員・非会員にかかわらず、参加登録すれば無料にて参加できます)
■過去の講演内容:ホームページ(http://www.mibyo-shindan.org/)から無料で視聴できます。(会員登録をしないと閲覧できないところもあります)
■参加方法:未病社会の診断技術研究会のホームページから 「参加申請」手続きに従って登録
■参加手続き:ホームページ (http://www.mibyo-shindan.org/) から「未病社会の診断技術講演会」のプルダウンメニューの第2回技術講演会の参加フォームから申し込み。
必要事項)名前、所属(会社名・組織名、所属と役職名)、所属、メールアドレスを記入し、info@mibyo-shindan.org 宛にメールを発信。


Online Medニュース
onlinemedsante@yahoo.co.jp

<6月8日>
独ベーリンガーインゲルハイム、EGFR(ErbB1)遺伝子変異を有する肺がん患者に対する一次治療としてアファチニブが前例ない有効性
 第III相臨床試験LUX-Lung3で一次治療として不可逆的ErbBファミリー阻害薬である新規化合物アファチニブの投与を受けた肺がん患者では腫瘍の進行が認められるまでほぼ1年であった[無増悪生存期間(PFS)11.1カ月]。
一方、標準化学療法(ペメトレキセド/シスプラチン)を受けた患者では、半年を超える程度[無増悪生存期間(PFS)6.9月カ月]、アファチニブ投与患者のうち最も一般的な上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有する患者では、腫瘍の進行まで1年を超えていた[無増悪生存期間(PFS)13.6カ月]。対照群は半年を超える程度[無増悪生存期間(PFS)6.9カ月]。
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2012/120604.html
小野薬品、完全ヒト型抗PD-1抗体「ONO-4538/BMS-936558」のがん患者を対象とした第III相臨床試験の成績がNew England Journal of Medicine(NEJM)と米国臨床腫瘍学会
(ASCO)で発表

 小野薬品は、ブリストル・マイヤーズ スクイブがNew England Journal of Medicine(NEJM)と米米国床腫瘍学会(ASCO)で完全ヒト型抗PD1抗体「ONO-4538/BMS-936558」の「非小細胞肺がん、転移性悪性黒色腫、腎細胞がん」を対象とした第III相臨床試験の成績を発表した。 
2005年5月に小野薬品と米メダレックス社が締結した共同研究契約に基づき創製された完全ヒト型抗PD1抗体で、メダレックス社は2009年にBMS社に買収され抗PD1抗体の北米での開発・商業化権をBMS社へ、また小野薬品は北米以外の地域のうち日本・韓国・台湾を除く全世界で独占的に開発及び商業化する権利をBMS社に供与した。 http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n12_0604.pdf
アステラス製薬、去勢抵抗性前立腺がんに対する経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤MDV3100のQOLと骨関連事象発現期間に関するデータを発表
 米メディベーション社と共同開発しているMDV3100(一般名:enzalutamide)についてドセタキセルによる化学療法施行歴を有する去勢抵抗性前立腺がん患者の健康状態に関連するクオリティ・オブ・ライフ(QOL)および最初の骨関連事象が発現するまでの期間に関するデータを発表。第III相AFFIRM試験の副次評価項目に関する新データ、FACT-Pで測定されたQOLについてMDV3100群はプラセボ群と比較して有意に高い反応率を示した。
米ヤンセン・バイオテック、前立腺がんに対するZYTIGA(Abiraterone Acetate)の重要なデータを米臨床腫瘍学会(ASCO)年次学術集会で発表
 今回発表された新たなデータは、無症状か軽度の症状を呈するアンドロゲン遮断療法で改善がみられなかった転移性去勢抵抗性前立腺がん患者にZYTIGAとプレドニゾン投与とプラセボとプレドニゾン投与を比較する無作為化プラセボ対照第V相試験(COU-AA-302試験)の中間解析結果。同試験では、無増悪生存(rPFS)期間と全生存期間(OS)を主要評価項目としたほか、各種の副次的評価項目の検討も行われた。http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4006
第一三共、MET阻害剤tivantinibの肝細胞がんに対する第2相臨床試験結果を米国臨床腫瘍学会で発表
 第一三共、米ArQule社とライセンス契約を締結している肝細胞がんに対するセカンドライン治療薬としての選択的MET阻害剤tivantinibの単剤治療の無作為化二重盲検第II相臨床試験の最終結果を発表した。
試験に参加した107名は切除不能な肝細胞がんでファーストライン治療後に増悪が認められたもしくは治療が困難になった患者さんで、tivantinib を1 日2 回360mg もしくは1日2回240mgを無作為に投与された。http://www.daiichisankyo.co.jp/news/20120604_390_J.pdf
武田薬品、米国臨床腫瘍学会年次集会で多発性骨髄腫治療薬MLN9708の臨床試験最新データ発表
 米子会社ミレニアム社が新規経口プロテアソーム阻害薬MLN9708の安全性・忍容性の評価および用量設定を目的とした3つの臨床第I相試験・臨床第I/II相試験の結果を発表。再発・難治性および未治療の多発性骨髄腫患者を対象に週1〜2回単独または併用投与し良好な結果が得られた。とくに1あるいは2サイクルの治療を終えた段階で奏効した。
http://www.takeda.co.jp/press/article_50243.html
ロシュ、乳がんに対する分子標的治療薬trastuzumab emtansine(T-DM1)の主要な第III相臨床試験でがんの進行または死亡リスクを35%減少
 HER2陽性転移性乳がん(mBC)患者を対象としたtrastuzumab emtansine(T-DM1)の第III相臨床試験(EMILIA試験)で二つの主要評価項目の一つである病勢進行の認められない生存期間(無増悪生存期間:PFS)で統計学的に有意な延長、trastuzumab emtansine
 投与群ではlapatinibとXeloda(capecitabine)併用群に比べ病勢進行または死亡リスクが35%減少した。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20120604150000.html
シンバイオ製薬、抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」の中高悪性度非ホジキンリンパ腫の日本での第U相臨床試験結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表
 抗悪性腫瘍剤「トレアキシン(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)」の適応追加の一環としてシンバイオが実施した再発・難治性中高悪性度非ホジキンリンパ腫を対象とした第II相臨床試験の結果、再発・難治性中高悪性度非ホジキンリンパ腫の患者に対するベンダムスチンとリツキシマブとの併用療法の優れた有効性と安全性が示された。
http://www.symbiopharma.com/news/20120604.pdf
オンコセラピー・サイエンス、滑膜肉腫新規治療用抗体を欧州委員会がオーファンドラッグ指定
 滑膜肉腫に対する新規治療用抗体(OTSA101)について欧州委員会が軟部肉腫に対するオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)として指定。重篤で生命にかかわりかつ欧州共同体内での患者数が10000人中5人以下の疾患について、その診断・予防あるいは治療薬の開発を促進するために制定された制度。http://www.oncotherapy.co.jp/news/20120604_01.pdf

<5月31日>
独バイエル、レゴラフェニブを転移性大腸がん(mCRC)の適応で欧州と米国で販売承認申請、全生存期間を延長
 独バイエル、経口マルチキナーゼ阻害剤レゴラフェニブについて転移性大腸が(mCRC)の適応で欧州医薬品庁(EMA)と米国食品医薬品局(FDA)に販売承認申請。ピボタル試験である国際共同第III相臨床試験CORRECTのデータに基づく標準治療後に病勢進行したmCRC患者を対象に、ベストサポーティブケア(BSC)下でレゴラフェニブ投与群とプラセボ投与群を比較して評価。BSC併用のプラセボ投与群に対しBSC併用のレゴラフェニブ投与群は全生存期間と無増悪生存期間の両方で有意に延長した。
http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail.php?file_path=2012%2Fnews2012-05-25-b.html

<5月28日>
塩野義製薬、癌疼痛治療用注射剤
「オキファスト注10r、オキファスト注50r」新発売
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/120528.pdf
藤本製薬、多発性骨髄腫治療薬サレドカプセル50・100に
効能・効果と用法・用量が追加承認
http://www.fujimoto-pharm.co.jp/jp/iyakuhin/thalidopdf(20120528-4).pdf
味の素、三井記念病院との共同研究「アミノインデックス技術」により
内臓脂肪型肥満の判別可能性を確認
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2012_05_28.html
アボットジャパン、シナジス発売10周年記念プロジェクト
「わがこの成長を感じた瞬間」の写真とエピソード募集
http://www.abbott.co.jp/press/2012/120528.asp

<5月25日>
ファイザー、47都道府県比較・受動喫煙に対する意識調査
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2012/2012_05_25.html
独バイエル、ネクサバールが非小細胞肺癌対象の第V相臨床試験MISSIONで主要評価項目の全生存期間を延長せず
http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/
press_detail.php?file_path=2012%2Fnews2012-05-25-a.html
佐藤製薬、遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤
「タイロゲン筋注用0.9mg」に効能追加
http://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2012/120525.html
独バイエル、レゴラフェニブを転移性大腸癌(mCRC)の適応で欧州・米国で販売承認申請
http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/
press_detail.php?file_path=2012%2Fnews2012-05-25-b.html

<5月24日>
武田薬品、米国臨床腫瘍学会年次集会で
多発性骨髄腫治療薬MLN9708など最新試験データ発表
http://www.takeda.co.jp/press/article_50104.html


「官邸かわら版」
総理の語録:ぬくもりのある社会を(6/5掲載)
未来を担う子どもたちが、そして今を生きる現役世代が、将来、この国に生まれて良か
ったと思える国にするためにも、持続可能な社会保障制度をしっかりと構築していかなけ
ればなりません。
記事全文は http://kawaraban.kantei.go.jp/2012/06/05goroku.html


行政情報
<厚生労働省>
第34回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会
資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002c3vx.html
第8回抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会
議事録 http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=176189
たばこと健康に関する情報ページ
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=176057
第11回チーム医療推進会議の開催について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=176067
疾病・障害認定審査会
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=176069
第21回生命表(完全生命表)の概況
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=176079


セミナー・イベントのお知らせ
未病社会の診断技術研究会第4回講演会
■開催日時:6月22日(金)16時〜19時
■会  場:東大武田ホール(本郷武田先端知ビル)
■テーマ:「鬱・統合失調症等の最前線(仮)」
■プログラム
◇講演者: 樋口輝彦(国立精神・神経センター総長)
◇企業プレゼンテーション(2−3社予定)
■参加費:無料(事前の参加登録が必要)
 会員・非会員にかかわらず、参加登録すれば無料にて参加できます。 ご講演の詳細は、明確になり次第、順次のホームページ(更新)案内
■過去の講演内容:ホームページ(http://www.mibyo-shindan.org/)から無料で視聴できます。(会員登録をしないと閲覧できないところもあります)
■参加方法:未病社会の診断技術研究会のホームページから 「参加申請」手続きに従って登録
■参加手続き:ホームページ (http://www.mibyo-shindan.org/) から「未病社会の診断技術講演会」のプルダウンメニューの第2回技術講演会の参加フォームから申し込み。
必要事項)名前、所属(会社名・組織名、所属と役職名)、所属、メールアドレスを記入し、info@mibyo-shindan.org 宛にメールを発信。
これからの“がん医療”を考える患者の会の公開講座「もっと知りたいがん治療」
■開催日時:6月30日(土)14時〜17時
■会  場:東京大学医学部附属病院中央診療棟U 7階大会議室
■プログラム
◇主催者挨拶
◇講演1:「がんと免疫〜がんワクチンと細胞治療」垣見和宏(東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座特任准教授)
◇質疑応答
◇講演2:「 最先端医療を語る」(放射線治療を中心に新しい治療への挑戦
〜患者が期待する新しい医療)早川和重(北里大学病院副院長放射線部長・教授)
◇質疑応答
◇講演3:「 ナラティブメディスン(人生の物語を聴く医療)〜患者さんの心に寄りそう電話相談」毛利祐子(「がん心のケアの会」がん心のケアホットライン代表)
■申し込み方法:(1)E-mail=info@teamnet.or.jp (氏名、性別、年齢、住所、電話番号を記入)
(2)FAX=必要事項を記入して045-474-0550
■主催:これからの“がん医療”を考える患者の会、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座
■後 援:株式会社共同通信社
■協 賛:株式会社メディネット
第13回湘南在宅ケアセミナー
「自分らしく生きよう!〜かぎりあるいのちだから」
■開催日時:7月15日(日)10時〜16時30分
■会  場:藤沢市民会館大ホール
■テーマ:「自分らしく生きよう!! 〜かぎりあるいのちだから〜」
■内 容
◇基調講演:「最後まで目一杯生きる」萬田緑平(緩和ケア診療所いっぽ・医師)
◇対  談:「がん患者の体験談」島津禮子(NPO法人 ふらっとステーションドリーム副理事長)
◇講  演:「がん専門医が伝えたいこと」太田惠一朗(湘南鎌倉総合病院副院長、がんセンター準備室長)
◇症例発表:「認知独居高齢者の生活の維持」中山房江(ナースケア鎌倉ケアマネジャー)
◇パネルディスカッション:パネリスト(満田緑平/島津禮子/大田恵一/中山房江/菅原由美/進行:牧田律子
■参加費:シンポジウム1000円/懇親会4000円
■詳 細:http://www.nurse.gr.jp/cannus/image/20120715semana.pdf
■主 催:一般社団法人藤沢介護保険事業所連絡会
■共 催:全国ボランティアナースの会キャンアス/公益社団法人さわやか福祉財団南関東ブロック/有限会社ナースケア/開業看護師を育てる会/有限会社フラワ^ケア/株式会社パールケア
■申し込み:http://www.nurse.gr.jp/20120715form.html
■問合せ先:キャンナス事務局(0466-26-3980)
医療・介護地域ケアネットワーク市民フォーラム
「退院を告げられたら・・・私たちが支えます」
■開催日時:7月21日(土)14時〜
■会  場:神戸市立垂水勤労市民センター
■プログラム
<1部>
1. 行政から:上田智也(神戸市保健福祉局高齢福祉部介護保険課)
2. 院地域連携室から:山森みどり(神戸中央市民病院地域連携室看護師)
3. アマネージャーから:高木加苗(垂水在宅福祉センター・オービーホーム)
4. 介護施設から:大上信幸(介護老人保健施設名谷すみれ苑ソーシャルワーカー)
<2部>
1. 院及び在宅医から:清水政克(医療法人社団倫生会・みどり病院)
2. 訪問看護ステーションから:西川祐子(西部しあわせ訪問看護ステーション理学療法士)
3. 歯科医師から:福山博人(垂水区歯科医師会福山歯科医院)
4. 薬局薬剤師から:山本哲也(垂水区薬剤師会フタツカ薬局)
■入場料:無料
■共 催:垂水区医師会/垂水区歯科医師会/垂水区薬剤師会/垂水区保険福祉部/兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会垂水支部/神戸市ケアマネージャー連絡会/神戸西医療・介護地域ケアネットワークの会(エナガの会)
■申し込み先:神戸市総合コールセンター(078-333-3330)
■照会先:垂水区医師会(078-785-1231)

<登録方法>
本ページ上部のアイコン「もっといい日ニュース」をクリックして、必要事項を記入のうえ、ご送信ください。毎週1回、最新情報をメールで配信いたします。





------------------------------------------TOPに戻る


Copyright 2001 Japan Medical Information Publishing, Inc. All Rights reserved.