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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803




週刊がん もっといい日
2012年Vol.308
8月9日更新


お知らせ
8月16日の更新はお休みさせていただきます

Vol.307の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ
『治療最前線』(再掲)
リニューアルオープンで機能拡充
日帰り通院化学療法に地域の期待
キッコーマン総合病院(千葉県野田市)
院長代理 三上繁医師


がん患者さん投稿連載
『生と死とのはざまで』
島根がんケアサロン支援塾代表 納賀良一


●セミナー・イベントのお知らせ

『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
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●遺伝子療法最前線
  がん遺伝子診断・治療が今なぜ注目されているのか
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

12年8月2日更新内容 前記事はこちら

がんの予防、治療、再発防止に役立つ
がん情報サイト「週刊がん もっといい日」
毎週木曜日の更新です!

がん情報サイト「週刊がん もっといい日」は、がんの予防、治療、再発防止に役立つ情報を、毎週1回、お届けしております。更新は、毎週金曜日です。

また、同時にがんにかかわるニュースをメールマガジンで提供しております。ただしメールマガジンのニュースをご覧いただくためには、次の手続きが必要になります。

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オリンピック選手が語った「あきらめないで良かった」

 猛暑の候、いかがお過ごしでしょうか。気温の上昇に伴い熱中症患者が増えていますが、連日、寝不足の人も目立っています。寝不足の要因は、もちろん真夜中に熱戦が繰り広げられているロンドン・オリンピックにあるようですが、それにしても日本選手は大活躍でした。
 テレビで生い立ちが紹介され、オリンピックの代表選手の座を射止めるまでの軌跡、世界選手権6度を制しながらオリンピック出場がかなわず一度引退した選手がよみがえり見事金メダルに輝いたレスリング女子選手、同じレスリングで3連覇を果たした女子選手、残り僅か2秒で2ポイント差を跳ね返したフェンシング選手・・・。私たちに大きな感動を与えてくださったオリンピック選手のみなさん。活躍する選手たちの口からは、「あきらめないで良かった」との言葉が聞かれました。
 「もうやめようか」と思った選手、「無理だとは思ったが、再び夢の実現に向かってチャレンジ」した選手、奇跡に近い勝利を得た選手もいましたが、それもこれも、決して「あきらめない」で練習を続けてきた成果でもあります。4年後のブラジルオリンピックへの再チャレンジに思いをはせる選手など悲喜こもごものオリンピック。「あきらめないで良かった」は、私たちの心に、しっかり刻まれたに違いありません。勝って泣き、負けた悔し涙・・・そして笑顔。テレビに映し出される選手たちと、日本から駆け付けた多くの応援団との交流シーンもさわやかでした。
 ところでNHKTVで放映中の女医さんの物語「梅ちゃん先生」では、患者さんとの心の交流が話題になっています。開業医として外来診療とともに訪問診療にも携わり、家庭の主婦としても頑張る主人公も、家族や友人たちに支えられて医師になりましたが、ここでも「あきらめないで良かった」がキーワードです。
 がんとの闘病生活。手術、放射線、抗がん剤による治療に加えて、最近注目されてきたワクチン療法など、患者さんと家族が「あきらめないで良かった」、そして今よりも、「もっといい日」になりますよう、『週刊がん もっといい日』編集部は、関連情報の収集・提供に全力を挙げたいと、オリンピック選手たちの言葉をかみしめながら思いました。
 さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。
 
『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

↑クリックしますと全文掲載されます。

世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。




          ☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.308☆☆☆

治療最前線
                           再掲
リニューアルオープンで機能拡充
日帰り通院化学療法に地域の期待
         キッコーマン総合病院(千葉県野田市)
            院長代理 三上繁医師


 「醤油のまち」千葉県野田市において、古くから実質的な市民病院的機能を担ってきたキッコーマン総合病院。現在の病院に隣接して建設が進んでいた新病院がほぼ完成し、8月に予定されるオープンを待つばかりとなっている。新しい病院では、通院型の化学療法室を完備し、日帰りでの抗がん剤治療に対応。また産科とともに婦人科を新設するなど、地域における「がん治療」のレベルアップに期待がかかっている。そこで同院院長代理の三上繁医師に、新しい病院におけるがん治療の面での意気込みを語ってもらった。

婦人科のがんで大きい利用価値
膵がんなどでは「半日コース」も


 キッコーマン総合病院は、名前からもわかる通り、食品大手のキッコーマンが運営母体の企業立病院。その歴史は長く、会社の起源である「野田醤油醸造組合」の病院として設立されたのが大正3年(1914年)。しかし、それを遡ること半世紀、文久2年(1862年)には醤油醸造家による「養生所」が開設されており、これが現在の同院の礎となっている。
 132床(リニューアル後は129床)と中規模ながら、市民病院を持たない野田市における中核病院として、キッコーマングループ職員のみならず、広く市民に開放された地域密着型病院として親しまれてきた。

三上繁医師 キッコーマン総合病院

 そんな同院の、現在の建物が完成したのは昭和41年(1966年)のこと。40年以上の歳月を経て老朽化も進み、療養環境として手狭になってきたことから新病院建設が決定。昨年から工事が始まり、このほど、近代化された新病院の威容がお目見えしたところだ。
 地域に根差した医療を展開する同院にとって、がん対策は重要課題。そこで新病院における最大の売りとして新設したのが、冒頭で触れた通院型の化学療法室なのだ。
 「これまでは一泊、あるいは日帰りで行うにしても病室に入院しての点滴投与とせざるを得なかった化学療法ですが、新病院では通院専用の化学療法室を設置。専属の看護師がいる部屋で、快適に治療を受けていただけるようにしました。これは地域の要望もありますが、私たち医療提供側の念願でもありました」と三上医師。
 この通院専用の化学療法室、リニューアル時には7床でのスタートだが、将来的には10床まで拡充する予定だ。朝検査を受けてそのまま治療に入り、投与後もそのままリカバリーできるこの施設。がんの種類は問わず、抗がん剤の適用であれば利用可能。基本は一日かけての治療だが、膵がんのように「点滴が一本だけ」といった短時間の投与で終わるケースでは、半日でのコースも設定する予定だ。
 「これまで休診していた産婦人科が復活するので、婦人科がんでの利用も増えると思います。婦人科のがんには抗がん剤が高い効果を示すものも少なくなく、その意味でもこの化学療法室への期待は大きい」(三上医師)
 従来このエリアでは国立がんセンター東病院や慈恵医科大学柏病院まで行かなければ受けられなかった通院化学療法が、今回野田市内でも始まることで、地域のがん治療の水準は大きく底上げされることになる。

地球密着型病院ならではの
小回りのよさを生かした医療

 三上医師の専門は消化器内科。中でも肝臓疾患の治療を得意としている。肝がんの場合、肝硬変や慢性肝炎など「前段階」からの治療期間が長いため、同院のような地域密着型病院では「トータルで診る」というケースが多くなる。
 「大学病院のような施設であれば、治療の段階ごとに別のセクションが担当することが多いのですが、当院の規模であれば外科と内科は別としても、総じてすべてを一人の主治医が担当することができる。これは一つの強みであって、ラジオ波焼灼術やエタノール注入法などの効果を見つつ、最高のタイミングで分子標的薬を使うといった“小回りの利く対応”が可能になる。特に現在肝がんに使われる分子標的薬は一種類で、これは肝機能が悪くなり過ぎると適用外になってしまうので、タイミングの見極めが重要。その意味でも“小回りのよさ”は大きな売りになるんです」(三上医師)。
 一方、同院の外科的な取り組みとして注目されるのが「単腔式内視鏡手術」だ。従来の腹腔鏡手術が三カ所の穴を開けて行うのに対して、「おへそ」の一カ所だけで行うこの手術は、技術的にも難度が高いため導入する病院は少ないが、キッコーマン総合病院ではこれまでも積極的に行ってきた経緯がある。現在は胆のう摘出をはじめとする良性疾患が対象だが、今後は早期の大腸がんなどへの応用も視野に入れて症例数を重ねていくという。
 大規模病院にはない機動力と総合力、そして何より地域への浸透力を武器に、がんをはじめとするあらゆる生活習慣病に向き合っていく同院。その長大な歴史に、新しい1ページが加わろうとしている。

キッコーマン総合病院
千葉県野田市宮崎100番地
電話:04-7123-5911(病院代表)

http://hospital.kikkoman.co.jp/


がん患者さん投稿連載

『生と死とのはざまで』
島根がんケアサロン支援塾代表 納賀良一
               第2章 問題のイレッサの副作用で命拾い

 発病して2年を迎えたころ、2種混合剤も効果が薄れてきたらしい。マーカー(CEA)も徐々に上昇始めた。ボチボチ、抗がん剤を交換しなければいけない時期を迎えたのだろうか。抗がん剤自体は、体内で免疫性を帯びてくると効果が薄れてくるらしい。これががんの怖い所なんだ。次から次へと新しい抗がん剤を用意しないといけないらしい。それほど嫌な病気なのだ。
 イレッサの評判は以前から聞いていた。500名以上が副作用で命を落としている薬。逆に考えれば、だからその薬は対応が改善されたはず。挑戦する余地はあると考えた。イレッサの怖さを十分認識したうえでのこと。先生もお勧めの薬だった。
 ここからは、M先生からY先生に主治医が変更した。M先生の開業によるものだった。
Y先生は呼吸器内科だから 抗がん剤の投与にはもってこいかもしれなかった。新薬を使う場合は、必ず決まって入院を余儀なくされる。
 今回は12日間だった。まずまずの状態。滑り出しは良かった。後に、このイレッサの凄さを知ることとなった。毎週、定期的に投与したが、マーカーは見る間に、その都度半減した。180ほどあったマーカーの数値が、90、36、20、12まで減少した。本人はもとより家族の私も驚くのには十分すぎる成果だった。
 5ヶ月ほどたったある日、発熱があり受診した。そこで言われたことは 「すぐ入院してください」という言葉だった。何のことかわからないまま入院した。「薬剤性肝機能障害」と診断された。これが怖さの元だ。来たか。そんな感じだった。29日間の入院を余儀なくされた。噂の通り怖い薬だ。しかし、対応が早かったので事なきを得た。でも、三途の川の近くまで行ったことになるほどの症状だった。

 半年間ほどは平常通りの生活を送った。しかし何が起こるかは予測が出来ない。マーカーも気にかかる。定期的な検診の必要性に迫られている。ここで感じたことがある。検査の周期のことだ。医師により周期が違う。1週間を周期とする医師、2週間を周期とする医師、1カ月を周期とする医師。これは相当のバラツキがある。患者は言われたとおりする必要はない。自分の感覚で検査の周期をつかめ。それが一番だ。
 遠出はなかなか難しい。そんな毎日が続いている。そんな時、定期検査で「胸水がたまっているから」と告げられた。体調がはっきりしないのは、この影響なのかもしれない。抜くしかない。肺と腹膜の隙間に貯まる水。実際はどろどろとした血液のような液。2度抜くことになったが 最初は1350ccもの液が出た。どろどろしているので、ポンプアップして抜く。
 1日半ほどの時間がかかっただろうか。2度目は850cc程度。どこに貯まっているのだろうか。こんなにたくさんの液が出るなんて。それでも妻の体力は思ったほど落ちない。
若い時から 十分健康だったからだろうか。次から次への治療にも十分に耐えてきたが こんなことでいいのだろうか。

6)自分の病歴(病歴の棚卸し)
 がんになってどの患者もいろいろな面で苦しんでいる。がん。非常に嫌な響き、なんとか、そこから抜け出すことができないだろうか。私自身、5年前にがんの手術で臓器を2つ失った。一時、気分が滅入り生きることが嫌になったことがあった。何もしたくない。そんなときが半年ほどあった。
 たくさんの本を読んだ。ネットで人の闘病記にも目を通した。そうしていると、何かが吹っ切れてきた。そこで気がついたのが自分の病歴だった。自分はどのような経過で、「自分の病気と向き合ってきたのだろうか」と。自分の病気の棚卸表を作ってみようと思い立った。

 あるとき、身体の異変を感じたとき、その時の感想から始まって現在までのストーリーを思い浮かべながら・・・。一度書き出すと、面白いようにすらすらと書きだせた。「なんでだろう」。不思議な感じがした。たぶん、治療に対してどこかに不満が残っていたのではないか。そうでなければ、こんなにすらすらと書けるはずがないと思った。
 患者は治療に対して満足している患者は少ない。何かに不満を抱えながら、治療をしている。だから不満を吐き出すためにも病気の棚卸しは必要ではないか。纏めてみて、自分の治療はこれでよかったのだろうか。振り返る大切な機会を得ることができた。 
 私の場合、最高の病院へ行って最高の治療が出来なかった。手術のグレードを、落とした。地域格差がそうさせた。悔しい結果だったがそれが現在の活動に生かされている。もちろん自分自身の闘病記も公開している。「学び」から「指導」へ、「教わる」から「教える」へ―こんな意識のギアチェンジが免疫となって、がん患者としてよりも、1活動家として自分を評価している。

7)「教わる」から「教える」へ
 サロンを開催していて感じることがある。最初の間は いろいろ聞いてこられた患者さんたちが、いつの間にか教える立場になり新しい患者さんに教えている。凄い成長を目の当たりにしたとき、がんサロンの目的を垣間見た。
「賢い患者像をめざして」がんサロンのチームとしての力を感じた。これが患者としての「意識改革」だろう。サロンに参加していただいている患者さんはほんの一握りの方。ほとんどの患者の皆さんは、自宅で一人で悩んでいることだろう。
 サロンに出てくるには勇気がいるようだ。自分の病気を人に言わねばならないからだ。
でも言ってしまえば、物凄く楽な気持ちになる。病気を理解できるメンバーがそこにいるからだ。そして、学び励ましあい、明るくなり、「教わる」から「教える」に「変化」してゆく。意識は患者から医師に変化してゆく。これは凄い。
 市民の皆さんみんなが、こんな意識になれば地域の医療は物凄く変わることだろう。そんな社会が来ればいいな・・・。

8)薬剤師との出会い
 薬剤師と出会うのは、普通は外来薬局。私は患者サロンで何度も出会うことができた。
がん患者の大半は、抗がん剤を使用した経験がある。こと薬剤に関して考えたとき、医師と薬剤師とでは、どちらが知識があるだろうか。それは薬剤師だろう。なのに処方権は医師にある。医師と薬剤師とは連携して薬剤を選択しているというが、すべてではない。患者にとって抗がん剤は魔物だ。同じ薬剤でも効果が全然違うことが多い。恐ろしい結果を招くことがある。
 なのに、なぜ医師なのだろう。もっと薬剤師の力を活用できないのだろうか。傍から見て薬剤師は黒子ではないか。もっと表舞台に出てきてもいいのではないか。遠慮しているのかな。抗がん剤を使う患者にとって副作用は最大の敵。少ない副作用で大きな効果を期待する。 また期待したい。患者と薬剤師との接点はあまりない。でも、患者にとっては抗がん剤と副作用は切り離せない。薬剤師との接点は自分で作るしかない。 
 そこから 学ぶ道や生きるすべが生まれてくるのではないか。勇気をもって薬剤師に近づこう。 そして抗がん剤に関する知識を積み上げよう。生きるため、QOLを維持するために・・・

 薬剤師と出会うためのテクニックは、看護師に薬について難しい質問をすることだ。
そうすれば薬剤師がお出ましになる。そんなステージは自分で作ること。あとは、薬剤師が再度来てくれるような宿題を出そう。なんでもいい。遠慮しないで薬剤師と出会おう。たぶん彼らも、そんなチャンスを待っているはずだ。

9)栄養士との出会い
 患者にとって入院中の食事は重要だ。しかし患者は、いつも体調が良くない。健常者とは違う。手術のあと、抗がん剤を打ったあと、検査をしたあと、いろいろな状態で入院している。だから 良いコンディションでは食事は出来ていない。そこで、栄養士とのコミュニケーションが必要になってくる。しかし、患者本人が意思表示をしなければ栄養士とはなかなか会えない。看護師に「栄養士と話がしたい」と申し出ること。そこからスタートだ。
 食事は患者により工夫したものになっている病院が多い。嫌いな品があれば変更してくれたり、体調により、それぞれ配慮してくれる。わがままをいうわけではないが、はっきりと自分の思いを伝えること。さすれば入院も楽しくなるかもしれない。
 入院はつらい。でも、その期間を楽しくするのもしないのも自分自身だ。私たちのサロンにも栄養士が参加してくれている。食事を楽しくすれば退院もすぐだ。家族の方々も、栄養士と退院後の患者の食生活について尋ねることもできる。お互い、もっと食生活について勉強した方が良い。そこから、生きるすべが見いだせるのではないだろうか。

10)薬剤性肝機能障害について
 先日の新聞で 薬により抗がん剤以外の副作用がある記事が載っていた。副作用は抗がん剤だけではなく、他の薬でも出てくることがある。妻の経験から学んだことを書いてみよう。
 抗がん剤イレッサを服用していた時だった。入院治療を始めて2週間目、毎日1錠を服用して退院した後、自宅で起こった。入院中は何もなかったが、突然自宅で容態が変化した。救急車で病院へ。翌日、担当医に見てもらった。
「明日 入院しなさい」と言われた。検査結果は総ビリルビンが異常値を指していた。緊急入院。肝機能障害で1週間ほど毎日点滴をした。絶対安静、動くことも禁止された。黄疸も出ていた。眼の色は黄色かった。もう少し治療が遅れていたら、いのちを落としていたかもしれない。それほど怖い症状だった。初めての体験だった。なぜこんなことになったのだろう。入院中に予測できなかったのだろうか?
 入院中には経過観察のため、時々血液検査やレントゲン検査を行うのが通例だ。しかし医師により検査のピッチが違う。1週間をメドに検査をする医師、10日〜2週間をメドにする医師、医師によりそのピッチは異なる。患者にとっては、マメにチェックをしてほしい。このきめの細かさの違いが今回の状況を生み出した。

 抗がん剤だけが副作用を作り出すのではない。抗がん剤とともに飲む薬の方が怖いかもしれない。抗がん剤ほど注意しないからだ。そのうえ、その組み合わせが、まだ未知数のものがあるようだ。患者も自分のこととして、もっと知識を積み上げ賢い患者にならねば生きてはゆけない。クワバラ,クワバラ・・・。



「官邸かわら版」
総理の語録:夢と勇気と感動を(8/7掲載)
 皆様のどんな状況においても、負けない心、くじけない心、折れない心、
そして日頃鍛錬に鍛錬を重ねて勝ち得た、技と力、その姿を国民は見ることによって、
夢と勇気と感動を貰うことが出来るのではないかと思います。
※記事全文はhttp://kawaraban.kantei.go.jp/2012/08/07goroku.html

今週のニュース

ホスピタリティ☆プラネット、9月8日に都内で
シリーズ第3回 「食べたい!をサポートできる高齢者社会へ」

 ホスピタリティ☆プラネットは、「自己決定・自己選択のために〜学んでおくこと、知りたいこと」を年間テーマに、シリーズ第3回「食べたい!をサポートできる高齢者社会へ」を都内品川区の大井町「きゅりあん」品川区立総合区民会館で開催します。講師は東名厚木病院摂食・嚥下療法部課長の小山珠美さん〔看護師〕。
「超高齢社会の日本で、老年期に避けられないのが嚥下障害です。看護師の小山珠美さんは、人間にとって口から食べることは、その人の尊厳を守り、生活の質を高めるうえで意義あることと考え、啓蒙・教育活動を精力的に続けてこられました。口から食べられれば意欲が生まれ、トイレの自律につながるのです」〔主催者〕
 今回は、「しっかり口から食べられる」ための摂食・嚥下リハビリテーションについて、嚥下障害のメカニズム。人はどうして食べられなくなるのか/脳卒中や肺炎で急性期病院に入院しても口から食べられるために!/日ごろからどんな予防ができるか/地域に多職種ネットワークが必要/「最後まで口から食べる」を支援するために必要なことを市民が学びます。
 参加費1000円(障がいのある方500円、介助者無料)。申し込みはメール、FAXで。
メール:info@hospitality-p.jp/FAX:03-3729-7688 
■開催日時:9月8日(土)13時30分〜16時30分 (受付13時)    
■会  場:大井町「きゅりあん」品川区立総合区民会館6階大会議室(京浜東北線大井町「東口1」広場の正面建物)
■講師略歴:看護師、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士。神奈川リハビリテーション病院看護師長、愛知県看護協会 認定看護師教育課程「摂食・嚥下障害看護」主任教員等をへて現職
■参加費:1000円/(障がいのある方500円/介助者無料)
■申し込み:メール(info@hospitality-p.jp)、FAX(03-3729-7688)で 
★お願い:満席が続いているため要事申し込み(キャンセルの場合も要連絡)
■講師を囲んで懇親会:17時〜19時(2000円程度) 
■当日連絡先:090-2670-1938/080-6540-2902
■主  催:ホスピタリティ☆プラネット


Online Medニュース

http://www.geocities.jp/onlinemedsante/

  <8月1日>
  大塚製薬、バソプレシンV2-受容体拮抗剤「サムスカ錠」で「肝硬変における体液貯留」の効能追加を申請
 
 
バソプレシンV2-受容体拮抗剤の「サムスカ錠(一般名: トルバプタン)」に関し水利尿薬として世界で初めて「肝硬変における体液貯留」を対象に厚生労働省の効能追加を申請した。http://www.otsuka.co.jp/company/release/2012/0801_02.html

<7月31日>
オンコセラピー・サイエンス、滑膜肉腫新規治療用抗体の特許取得
 
開発中の滑膜肉腫に対する新規治療用抗体(OTSA101)について米国と日本で特許が成立、フランスでJean-Yves Blay 教授主導のもとで軟部肉腫の一種である滑膜肉腫患者に対して第T相臨床試験を実施中。
http://www.oncotherapy.co.jp/news/20120731_01.pdf

行政情報
<厚生労働省>
8月8日】
■「治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会」報告書取りまとめ
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178445
■治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会報告書
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178461
【8月8日】
■食品中の放射性物質の検査結果について(第450報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002h5be.html
■原子力災害対策特別措置法第20条第3項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について(原子力災害対策本部長指示)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002h5yd.html
■おくすりe情報(啓発・普及ページ)http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178425
【8月6日】
■「薬と健康の週間」の実施についてhttp://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178385
■肝炎総合対策の推進(平成23年度肝炎検査受検状況実態把握事業事業成果報告書等について)http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178389
■高度医療評価制度についてhttp://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178397
■第3回「統合医療」のあり方に関する検討会資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=178401


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