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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803





週刊がん もっといい日
2012年Vol.312
9月20日更新


Vol.312の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ
クローズ・アップ
『追悼 額田 勲先生 ―激しさと、優しさと―』
医師 村田 敬

(2012年9月11日 MRIC by医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp)

がん患者さん投稿原稿
『生と死のはざまで』
島根がんケアサロン支援塾代表 納賀良一
最終章 その3



『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
  ピロリ菌の早期発見・早期除菌による胃がん予防キャンペーン
●遺伝子療法最前線
  がん遺伝子診断・治療が今なぜ注目されているのか
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

12年9月13日更新内容 前記事はこちら

がんの予防、治療、再発防止に役立つ
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「お帰り」「いってらっしゃい」家族として笑顔で出迎えてくれた
グループホームの住人

 つい最近、関係者とともに茨城県に行きました。目的は医療介護施設の視察です。1万坪の敷地に数億円をかけて建設した施設は、介護付き有料老人ホーム、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホームに加えてクリニックとウェルネスクラブ、薬局もありました。施設内には、運営者の発案で小さな滝と小川、ミニゴルフ場では、ご夫婦が楽しんでいましたが、日々、多数の高齢者の介護にあたるスタッフたちの笑顔と、施設に入居する高齢者、送迎専用車でデイサービスに通いリハビリを受ける高齢者たちの笑顔の素晴らしさに、ひと時の安らぎを覚えました。
  日本の高齢者は3000万人を超えたと厚生労働省が明らかにしましたが、諸外国に比べて超スポードで到来した高齢社会では、寝たきり高齢者の増加と医療費の高騰という現象を引き起こしていますし、認知症患者さんも増えるなど、国は、安心して高齢者が生活できる社会づくりと地域包括ケア、チーム医療に力を注いでいます。
  医療介護施設を視察した後、県内で活躍するドラッグストア企業が運営する、店舗の2階部分にグループホームを導入し認知症患者さんたちを専従者たちがケアをする現場も見ました。入居者たちの笑顔を見るうちに、「そういえば・・・」と10年ほど前にもグループホームで高齢者たちの笑顔を見た記憶がよみがえってきました。
  それは、ある施設の玄関を入った途端に目があった高齢者が、「お帰り!」と笑顔で出迎えてくれたことです。「おや!」と思いましたが、施設の関係者の話を聞き終えてホームの玄関を出ようとした時でした。「いってらっしゃい!」入居者が笑顔で送ってくれたことで、見ず知らずの私を心温かく出迎え、そして送ってくれたことに気付きました。
  そのホームでは、「いってらっしゃい」「お帰り!」は当たり前のことなのです。身の回りのことができて料理もできて・・・認知症であること以外は、何の支障もなく数人の入居者とスタッフが共同で生活するーそこには、とても温かい家庭を垣間見ることがる出来たのでした。
  日々、失われゆく記憶を取り戻すための医療活動、もし認知症になっても、決してひとりで暮らすことなく、共同で家族同様に暮らすことができるグループホームは、そこに住む人たちだけでなく、訪れた人々の心も温かくしてくれる、そんな機能を持っていると思いました。
  さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。
 
『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

↑クリックしますと全文掲載されます。

世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。




           ☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.312☆☆☆

          クローズ・アップ

             『追悼 額田 勲先生 ―激しさと、優しさと―』
                        医師 村田 敬
         (2012年9月11日 MRIC by 医療ガバナンス学会発行 http://medg.jp

<額田 勲(ぬかだ いさお)先生>
神戸生命倫理研究会代表、医療法人社団倫生会会長。
1940年5月29日、神戸市生まれ。
1966年京都大学薬学部卒、1975年鹿児島大学医学部卒。
2003年第12回若月賞受賞、2011年第65回神戸新聞社会賞受賞。
2012年7月12日、原発不明癌のため死去。享年72歳。

  日本における生命倫理のパイオニアの一人であった額田 勲先生が2012年7月12日、原発不明癌のため亡くなられた(1)。額田先生との出会いは、筆者が医学生の頃、東京大学の学園祭「五月祭」における公開討論会準備のため脳死問題を取材していた1990年に遡る。脳死移植が賛成派と反対派で鋭く対立して着地点が見えない中、「社会的合意の形成」を訴える額田先生の主張がたいへん新鮮に思われたことを今でもよく覚えている。
  1990年5月27日に東京大学本郷キャンパスで開催された公開討論会では、賛成派と反対派の間の慎重論者として、社会的合意形成の重要性を強調されたことが、まるで昨日のことのように思い出される。とくに公開討論会終盤での「禅問答的になりますが、我々が考えた社会的合意というのは民主主義のもっとも高次の概念だと思います。」という発言は、額田イズムの核心とも言えよう(2)。

  額田先生は自ら経営するみどり病院の院長職の傍ら、神戸生命倫理研究会を創立し、代表として脳死問題を中心に公開シンポジウムの開催、著書の刊行など、精力的に活動していた(3-6)。そのような活動を一変させたのが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災であった。
  幸い、ご自身は無事であったものの、自らが生まれ育った神戸市、とくに長田区は続発した火災の影響もあって壊滅的な打撃を受けた。震災直後から医療活動、ボランティア活動に奔走した額田先生であったが、彼が現代日本社会における人間疎外の問題に直面したのは、むしろ震災被害が慢性期に入ってから頻発した仮設住宅における「孤独死」の問題であった。
  額田先生は神戸市郊外の仮設住宅内に仮設診療所「クリニック希望」を開設し、伊佐秀夫医師をはじめとするみどり病院の職員たちとともに、類を見ない真摯さを持って被災者医療と取り組んだ。その経験は「孤独死 被災地神戸で考える人間の復興」という一冊の本に結実する(7)。   岩波書店のホームページで確認したところ、現在、この名著は品切となっており、東日本大震災後の被害が慢性期に入りつつある現状を思うと、入手困難な状況が非常に惜しまれる。
  その後、額田先生の関心は、次第に癌を中心とした終末期医療に向かって行く(8-9)。そんな中、運命の皮肉とも言うべきか、2005年に額田先生自身が前立腺癌を発症した。当時、筆者はみどり病院に勤務していたため、額田先生がどのようにこの問題と向かい合ったかを、つぶさに目撃した。
  このときの額田先生の体験は「がんとどう向き合うか」という本に詳しく書かれているが、筆者の印象は本に書かれているものと少し異なるものであった(10)。いかにも迫力に満ちた風貌の額田先生であったが、体調が悪くなると、まるで手負いの野獣のように姿を隠し、弱音を漏らすこともなくじっと回復を待っていたのだ。この強靭な精神力は、おそらく挫折と苦労の多かった若き日の経験により培われたものだと想像する。

  額田先生は、「前立腺がんは長く治療を続ける慢性疾患だ」、と自らに言い聞かせながら、治療と平行して病院経営と社会的活動をそれまでどおりに続けられた(11,12)。2008年12月1日に放映されたNHKスペシャル「さまよえる がん患者」では、医療制度の間隙で苦悩する「治らない患者」への支援の重要性を肉声にて訴えた(13)。
  2011年3月11日に東日本大震災が発生すると、さっそく現地に入って調査を始め、そのときの所感が河北新報のインタビューに残されている(14)。しかし被災者支援の具体策を練ろうとしていたその矢先、急激に病状が悪化し、2012年7月12日、帰らぬ旅に発たれてしまった。

  額田先生が原発不明癌による転移性脳腫瘍と診断される直前の2011年4月に執筆した「日本人の死生観 多田富雄の静かな諦念」というエッセイには、自らの闘病体験が静かに投影されている(15)。
「医学にとって死とはいかなる意味を持つのかを問い、医療水準の真の向上のためには死への向かい方が核心であるとの認識を強める医師は少なくない。・・・・今、医学は生命の細分化に向かうあまり、大きな目的を見失っている。」との認識は、脳死論争以来、額田先生が鳴らし続けてきた警鐘の通奏低音である。
「有名な『方丈記』の記述に認められる元暦の大地震(1185年)のように、古来より自然災害の猛威にさらされてきた日本社会である。そうした中で自然的、文化的な対象のすべてが移り変わって「常」なるものは一切ないとみなすことで、人間の死を相対化するのは日本人の「無常」観の根源と言える。」との一節には、自らの病とやがて来るべき死を見据えた、額田先生の寂しくも穏やかな心象風景が伺われる。

  まるで何かに取り付かれたかのように、一貫して現代社会における死の問題を問い続けてきた額田先生ではあるが、実際に親しく接すると、きわめて社交的で楽しい人物であった。稀代の美食家であったことは、知る人ぞ知るところであり、額田先生を囲む酒宴はつねに笑い声で満ちていた。
  今思うに、人生は短く有限だから、多いに楽しみなさい、と自ら範を示されていたのだと思う。額田先生においては、死を見つめ続けていたからこそ、その鏡像としての生が輝いていたのだ。額田先生の周囲にはいつも人の輪があった。そう、みんな額田先生の激しくも優しい人柄が、大好きだったのだ。

  伝え聞くところによると、まだ出版されていない額田先生の遺稿が残されているらしい。脳死論争の頃、額田先生は筆者に「私たちは歴史の批判に耐えられる判断をしなくてはならない。」とよく語っていた。ともすれば短期的な利益の追求が長期的な利益を犠牲としがちな現代社会である。
  額田先生と直にお会いすることができなくなってしまった今、私たちは額田先生の人間本位の思想をあらためて振り返り、実践し、後世に伝えていかねばならない。額田先生は、これからも私たちの心の中で生き続ける。
<参照>
(1)神戸新聞, 被災地医療尽力の医師 額田勲さん死去 72歳, 2012年7月13日
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0005210157.shtml
(2)東京大学医学部脳死論争を考える会 編著, 五・二七 公開討論会, 解剖 日本の脳死―なぜ、議論はすれちがうのか? p82-p125, 筑摩書房 1991
(3)神戸生命倫理研究会, 研究会のあゆみ, http://homepage3.nifty.com/doctors-osaka/history.htm
(4)神戸生命倫理研究会 (編集), 脳死と臓器移植を考える―新たな生と死の考察, メディカ出版 1989
(5)額田 勲, 終末期医療は今−豊かな社会の生と死, 筑摩書房 1995
(6)額田 勲, 脳死・移植の行方, かもがわ出版 1999
(7)額田 勲, 孤独死 被災地神戸で考える人間の復興, 岩波書店 1999
(8)額田 勲, 医療の進歩と死生観の変化, 20世紀の定義[7] 生きること/死ぬこと p123-p146, 岩波書店 2001
(9)額田 勲, いのち織りなす家族−がん死と高齢死の現場から−, 岩波書店 2002
(10)額田 勲, がんとどう向き合うか, 岩波書店 2007
(11)額田 勲, なだらかな下り坂を豊かに過ごす「がんとの共存」人生, がんサポート47:104-108, 2007年9月号
http://www.gsic.jp/survivor/sv_02/36/index.html
(12)額田 勲, 自身のがんと向きあいながら、地域に根ざした医療で患者さんを支える, アストラゼネカ株式会社「がんになっても」, 2011
http://www.az-oncology.jp/taiken/taiken_message_13profile.html
(13)さまよえる がん患者, NHKスペシャル, 2008年12月1日放映
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081201.html
(14)河北新報, 焦点/“仮設孤独死”宮城で2人/きめ細やかなケア必要, 2011年7月16日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110716_01.htm
(15)額田 勲, 日本人の死生観 多田富雄の静かな諦念, 医事新報 4539:88-91, 2011年4月23日

                   がん患者さん投稿原稿
                    『生と死のはざまで』
              島根がんケアサロン支援塾代表 納賀良一

                     最終章 その3 

9)最後の別れ
  昨夜、妻を挟んで娘と私。3人で川の字で寝た。久しぶりに。妻はまるで生きているようだ。身体もあったかい。しかし顔だけは冷たい。でも寂しくもほんのりした夜だった。
 本当に最後の夜。2010年3月26日、今23時20分。今夜も3人で寝よう。しかし妻の体はとてつもなく冷たい。ドライアイスで肌をおおわれている。昨夜とはちょっと違う。昨夜は人間としての妻を見ていた。でも今夜は、仏さまとともに寝ることになる。
  暖かい身体(人間)から冷たい身体(仏さま)へ、パラダイムチェンジした妻がいた。明日は炎とともに天国へ舞い上がるのだろう。その道筋を作っている自分達がいる。何か大きな宿題を残してゆくのだろうか。聞き漏らさずに 真剣に聞きとろう。

10)D先生(薬物療法専門医、第1期生)との連携治療

<妻の病歴(入院歴)一覧表>
1)2005年7月25日〜8月11日まで(18日間)左肺上葉部手術
2)2006年9月14日〜21日まで(8日間)パラプラチン+タキソテ―ル U種混合注入
3)2007年7月2日〜13日まで(12日間)イレッサ 
4)2007年11月8日〜12月6日(29日間)イレッサで肝機能障害
5)2008年7月1日〜8月8日(39日間)ジェムザール
6)2008年10月17日〜24日(8日間)気管支炎
7)2009年5月7日 〜14日(8日間)胸水抜き
8) 2009年10月7日〜12月10日(65日間)アリムタ注入したが この薬はあまり合わないのだろうか。
9)2009年12月21日〜2010年3月25日腹痛、下痢にて入院 
10)2009年12月25日永眠。腸感冒での入院から死亡まで
  
  このような経過をたどった闘病生活だったが、主たる抗がん剤はD先生との連携によるものだった。つまり 最初から 抗がん剤については地元の主治医の指示ではなかった。大阪のD先生とのメールでの詳細な検査結果、データーなどを見て頂いての抗がん剤の決定をしていた。私が地元の主治医にお願いしてのことであった。
  何たることか。あまりにも厚かましい行為ではあるが「いのちは誰のもの」と考えた時、遠慮は無用と考えた。地元主治医も了承して頂いた。これは有難かった。 それも無駄になってしまった。頑張って長生きしてくれたのだろうか。そう思うしかない今がある。

11)副作用から学ぶ
  がん患者のほとんどは抗がん剤を体験する。しかし副作用については、どなたも受け身の対応だ。患者に限った事ではなく、医師自身はもっと他人事のようだ。患者にとっては副作用で死ぬか、がんで死ぬか選択させられているようだ。抗がん剤には錠剤と注射があるが、効き目は注射の方が早い。それはそうだ。血管に直接入れるのと飲むのではおのずと差はある。私たちの体験談を話そう。
 私は膀胱がんだが、抗がん剤は膀胱内に注入したBCG以外は体験していない。BCGはさほど副作用もなく、安心していることが出来た。しかし週1の注入で6週継続した。効果は解らなかったが、いま現在、ここに生きているのは効いたのかも知れない。どの抗がん剤も決して安くはない。これが患者にとっては泣き所なのだ。
  ある雑誌に書いてあった。治療費について67%、治療自体33%。これは患者が直面する「心配の度合い」である。妻の場合はややこしい。最初は 抗がん剤はUFT、OP後、念のために飲み出した。しかし、それからは大変なことになってきた。何種類の抗がん剤に出会っただろうか。抗がん剤をやり出してからは常に腫瘍マーカー(CEA)の数値との対比となる。数値の高い、低いで一喜一憂する。
  2種混合、経口剤のイレッサなど、現在までに6種類の抗がん剤と出会った。抗がん剤の恐ろしさを体験することになった。抗がん剤の効き目は、相当に個人差が出る。すぐに副作用の出る人、なかなか出ない人、これが難しい。
  最近では、最初は入院で経過観察して、良ければ次回から外来での治療になる患者が多い。イレッサを飲んでいるときに、こんなことがあった。入院して 毎日1錠を飲んで2週間たち外来に切り替えたときだった。退院して2〜3日したとき、突然 体調を崩した。すぐに病院に行った。結果は即入院とのこと。何のことかわからない。
  後で解ったことだが 肝機能障害での緊急入院だった。抗がん剤を飲むときには、副作用を予防するために何種類かの薬を併用して飲むことが多い。今回の緊急入院は本来の抗がん剤の副作用ではなく、併用していた薬による副作用だったらしい。薬剤性と言って 本来の薬以外の薬が反抗して肝機能障害を起こすらしい。
  数値で総ビリルビンの数値が10近くになり、場合によっては命にかかわることになっていたかもしれないほどの症状だった。黄疸が出た。それはそれは大変で、数値を落とすために毎日点滴を繰り返した。抗がん剤は恐ろしい。副作用も多岐にわたる。嘔吐から始まり、不快感、神経障害、皮膚障害、味覚障害、嗅覚障害、爪の割れ、頭髪が抜ける、ありとあらゆる障害が襲ってくる。
  患者も医師ももっと副作用について学ぶ必要を感じる。辛くても我慢するそんな時代は過ぎた。 抗がん剤は正常な細胞も死滅させるので、抵抗力をなくしてしまう患者が多い。白血球の減少です。 あっという間に3000を切ってしまうことがある。子供とおなじ。無抵抗な患者が出来てしまう。そのため 抗がん剤治療もしばしば中断することが多い。
  いのちを落とす時もあるようだ。危険とは隣り合わせのことが多くなる。真剣に 対応しよう。医師にばかり任せないで患者自身が学び、「賢い患者」になろう。


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今週のニュース

要町病院の吉澤明孝副院長、NHKBSプレミアムが9月30日14時に放映する
「がんとおだやかに向き合う」に出演
  NHKBSプレミアムが9月30日14時〜15時26分まで放映する「がんとおだやかに向き合う」に、東京都豊島区の要町病院副院長の吉澤明孝医師が3か月のNHK取材を終えて出演します。

日本対がん協会が9月30日、がん総合相談研修プログラム策定事業シンポジウム「考えよう! がんピアサポート研修プログラム」
 日本対がん協会が厚生労働省から委託されている「がん総合相談に携わる者に対する研修プログラム策定事業」http://www.gskprog.jp/ では、がん患者や家族からの相談に適切にこたえられるピアサポーターを育てるための相談対応方法など、基本的な知識が習得できる研修プログラムを作成している。
  同協会では、研修テキストとDVD初級編「β版」に対する意見集約のため、シンポジウム「考えよう!がんピアサポート研修プログラム」http://www.gskprog.jp/news/231/ を9月30日13時から、東京都中央区築地の国際研究交流会館(国立がん研究センター築地キャンパス)で開催します(大阪府立成人病センター本館6階講堂からもテレビ中継で議論に参加)。
  シンポジウム前半では、「がんピアサポート研修プログラムに求めること」をテーマに、ピアサポート活動を行っている患者・家族、医療者、行政代表の講演が予定されています。演者は、齋藤とし子氏(アイビー千葉)、花井美紀氏(NPO法人ミーネット)、上原弘美氏(沖縄県地域統括相談支援センター相談員)、赤穂理絵氏(都立駒込病院神経科医師)、高田由香氏(静岡県立静岡がんセンターよろず相談社会福祉士)、秋月玲子氏(厚生労働省がん対策・健康増進課課長補佐)の6名。会場では、相談シーンをおさめたDVDを試写しパネリストが意見を交わします。
  詳細はhttp://www.jcancer.jp/news/2012/20120813.htmlを参照。申し込みは、「がん総合相談研修プログラムシンポジウム申込」として申込者(ふりがな)、職業・所属 希望会場、TEL、FAXを明記しpss0930@jcancer.jpで。
■開催日時:9月30日(日)13時〜
■会  場:東京会場(国立がん研究センター築地キャンパス内国際研究交流会館/大阪会場(大阪府立成人病センター本館6階講堂=東京会場からテレビ中継)
■内  容
◇シンポジウム前半:「がんピアサポート研修プログラムに求めること」をテーマに、ピアサポート活動を行っている患者・家族、医療者、行政代表の講演を予定。演者:齋藤とし子(アイビー千葉)/花井美紀(NPO法人ミーネット)/上原弘美(沖縄県地域統括相談支援センター相談員)/赤穂理絵(都立駒込病院神経科医師)/高田由香(静岡県立静岡がんセンターよろず相談社会福祉士)/秋月玲子(厚生労働省がん対策・健康増進課課長補佐)
*会場では相談シーンをおさめたDVDを試写しパネリストが意見を交わします
■定  員:東京180人/大阪120人(2会場とも先着順、定員になり次第締切り)
■申込み:pss0930@jcancer.jpで。がん総合相談研修プログラムシンポジウム申込として申込者名(ふりがな)、職業・所属 希望会場、電話番号、FAXを明記すること
■問い合わせ:日本対がん協会 がん総合相談研修プログラム策定室(03−5218−6051)
■詳  細:http://www.jcancer.jp/news/2012/20120813.html参照

アストラゼネカ、がん治療中のスキンケアとメイクのヒント集を作成
  アストラゼネカは、がん治療による皮膚の問題を抱える患者の悩み軽減を目的に、治療中のスキンケアとメイクのヒントをまとめた小冊子「がん治療中のスキンケアとメイクのヒント」を作成、医療機関に配布を開始すると同時にウェブサイト「がんになっても」にも掲載中。http://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2012/12_9_18.html

NPO法人NEXTEPが9月22日、看護師・医療従事者など対象に
訪問看護ステーション「ステップキッズ」の3周年に合わせて特別講演会

  NPO法人NEXTEPは、看護師・医療従事者などを対象に訪問看護ステーション「ステップキッズ」の3周年に合わせて特別講演会を、9月22日に熊本市内の熊本県民交流館で開催します。テーマは、「医療的ケアが必要な子どもの地域ケア〜レスパイトケアを中心に」。講師は、ひばりクリニック院長の高橋昭彦医師(NPO法人うりずん理事長)。定員100名(申込先着順)、参加費1000円。
  申し込みは、「特別講演会 参加申込み」と記してメールhome@nextep-k.comで。詳細は以下の通り。
■開催日時:9月22日(祝日)19時?20時30分(開場18時30分)     
■会  場:熊本県民交流館パレア第1会議室
■内  容
重い障害をもつ子どもと家族が、自分らしい生活を送るために必要なサービスを当たり前に受けられる社会づくりを提案したい。高橋先生は自ら活動されることで、地域を社会を変えていこうと努力されています。宇都宮市で重症心身障害児のレスパイトを設立し、市との委託契約を結ぶまでの経緯や、重症児のケアに携わる医療者の育成についてもお話しいただきます。みなさんと、小児在宅のありかたについて考えていきたいと思います。
■講師紹介:滋賀県長浜市出身。1985年に自治医科大学卒業後、滋賀県と栃木県で病院、診療所、老人保健施設、在宅介護支援センターなどに勤務。2002年5月、宇都宮市新里町(ろまんちっく村前)で「ひばりクリニック」開設、2008年6月、重症障害児者レスパイトケア施設「うりずん」開設、人工呼吸器など医療的ケアが必要な小児の日中預かり事業を始める。2012年3月に重症児と家族の地域生活をサポートするためNPO法人うりずん設立。
■対  象:看護師・医療従事者など
■定  員:100名(申込先着順)*託児も用意   
■参加費:1000円
■主催:NPO法人NEXTEP(http://www.nextep-k.com/) 
■申し込み:「特別講演会 参加申込み」と記してメール(home@nextep-k.com)で

厚労省、10月3日に第13回医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議
  厚労省は10月3日、都内で第13回医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議を開催します。議題は、第1回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況、第2回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況、企業から提出された開発工程表など。傍聴者数80名。
  傍聴希望者は、事前に会議名、名前、連絡先住所、電話及びFAX番号(必ず記入)及び差し支えなければ)勤務先または所属団体を書き、9月26日(水)(当日12時必着)までに、
FAX(03-3597-9535)で厚生労働省 医薬食品局審査管理課へ。
  希望者多数の場合は抽選となり、傍聴できない場合もあります。抽選の結果、傍聴できな
い場合は10月2日(火)12時までに連絡があります(傍聴可能者には連絡はなし)。
照会先は医薬食品局審査管理課(電話03ー5253ー1111/直通03ー3595ー2431)担当者:坂西(内戦2740)中尾(内線4221)。
■開催日時:10月3日(水)16時〜18時
■会  場:厚生労働省専用第15・16会議室(中央合同庁舎第5号館)
■議  題:第1回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況等/第2回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況等/企業から提出された開発工程表など/その他
■傍聴者数:80名
■募集要項:事前に会議名、名前、連絡先住所、電話及びFAX番号(必ず記入)及び差し支えなければ)勤務先又は所属団体を書き、9月26日(水)(当日12時必着)までにFAX(03-3597-9535)で厚生労働省 医薬食品局審査管理課へ。
*希望者多数の場合は抽選となり、傍聴できない場合もあります。抽選の結果、傍聴でき
ない場合は10月2日(火)12時までに連絡があり(傍聴可能者には連絡はなし)。
■照会先:医薬食品局審査管理課(03ー5253ー1111/直通03ー3595ー2431)担当者:坂西(内戦2740)中尾(内線4221)

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Online Medニュース
http://www.geocities.jp/onlinemedsante/
平成23年度医療費3.1%増、1日当たり医療費3.2%増・受診日数0.1%減
中医協で厚労省が説明、人口減少でマイナス0.2%
  厚生労働省は9月19日の中医協総会に、MEDIASによる平成23年度医療費の動向を報告した。前年度に比べて1.1兆円、3.1%増加して37.8兆円、過去最高となった。1日当たり医療費の伸びは3.2%、一方、受診延べ日数が0.1%減少となった。1日当たり医療費の伸び率の内訳として、人口減少分がマイナス0.2%、人口の高齢化分が1.5%弱、自然増が2%程度と説明した。

大鵬薬品、膵がん切除例を対象としたTS-1臨床試験で有効性を確認し早期公表を決定
  大鵬薬品工業株式会社(本社:東京、社長:小林将之)は、膵がん切除後の症例385例を対象とした「膵がん切除後の補助化学療法における塩酸ゲムシタビン療法とS-1療法の第III相比較試験(JASPAC01)」の中間解析結果を公表した。
  本試験は、公益財団法人 静岡県産業振興財団が大鵬薬品との委受託契約に基づき、ファルマバレープロジェクトとして実施した試験で、膵がん切除例を対象に標準治療薬とされるゲムシタビン(GEM)単剤とティーエスワン(TS-1) 単剤を比較した第III相臨床試験。http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2012/20120918.html

ノバルティスファーマ、臓器移植を受けた子どもたちによる国際交流スポーツ大会を神奈川で初開催
 
臓器移植を受けた子どもによる国際交流スポーツ大会「第8回ノバルティス ギフト・オブ・ライフ カップ」が9月15日と16日に神奈川県藤沢市の神奈川県立体育センターを主会場に、「第21回全国移植者スポーツ大会」の一環として開催された。
http://www.novartis.co.jp/news/2012/pr20120918.html

タカラバイオ、次世代シーケンサーを用いたがん遺伝子変異解析サービスを開始
  がん関連遺伝子などで起こりやすい遺伝子変異を次世代シーケンサーにより迅速に調べる遺伝子変異解析サービスを開始した。
  これまでの大型シーケンサーよりも短時間で配列データが取得可能な2機種の次世代シーケンサー(Ion PGMシステムおよびMiSeqシステム)を追加導入し試料によっては1〜2日という短時間で1ギガベース(10億塩基)を超える配列データを取得することが可能となった。http://www.takara-bio.co.jp/news/2012/09/14.htm

アステラス製薬、前立腺がんに対する経口アンドロゲン受容体阻害剤XTANDI(エンザルタミド)を米国で新発売
  アステラス製薬は、米メディベーション社と共同で開発・商業化を進めているXTANDI(米製品名、一般名:エンザルタミド)を米国で発売した。効能・効果は「ドセタキセルによる化学療法施行歴を有する転移性去勢抵抗性前立腺がん」。

大塚製薬/協和発酵キリン、血液がん用の造血幹細胞移植前治療剤「ブスルフェクス」の日本・アジアの開発・販売権を大塚製薬に返還
  協和発酵キリンは、2013年4月1日以降に血液がん用の造血幹細胞移植前治療剤「ブスルフェクス」の日本とアジア6カ国・地域の開発及び販売権をライセンス元である大塚製薬に返還することで合意、大塚製薬は、今後、「ブスルフェクス」を米国・カナダを含む世界9カ国・地域で販売する。
  「ブスルフェクス」(一般名:ブスルファン)は、主に血液がんを対象とした造血幹細胞移植の前治療薬として用いられる注射剤で放射線療法とともに造血幹細胞移植の前治療に主要な役割を担っており世界57カ国・地域で販売中。http://www.otsuka.co.jp/company/release/2012/0914_01.html

鳥居薬品、スギ花粉症の舌下免疫(減感作)療法薬TO-194SLの国内第相臨床試験で有効性確認
  鳥居薬品は、スギ花粉症患者を対象にTO-194SLの有効性および安全性を検討することを目的とした、無作為化・プラセボ対照・二重盲検・群間比較試験、有効性の主要評価項目である「総合鼻症状薬物スコア」がTO-194SL投与群でプラセボ投与群に比べ統計学的に有意に低下しTO-194SL舌下投与によるスギ花粉症症状の軽減が確認された。鳥居薬品が公表した。
  舌下免疫療法は、舌下に原因アレルゲンを低濃度で少量から投与し徐々に増量して高濃度へ移行させ最高用量に到達後、その用量を維持用量として連日投与する治療方法。アレルゲンに対する過敏性を減少させ、皮下注射の痛みから解放され自宅での服用が可能になる。http://www.torii.co.jp/release/2012/120914.html

8.1%の患者がジェネリックを初体験、4月以降「一般名」処方を体験した医師は5割超・薬剤師は8割に
沢井製薬がジェネリック医薬品に対する意識調査結果公表
 沢井製薬は、過去3カ月以内に薬を処方・調剤された患者400名・医師300名・薬剤師300名を対象にジェネリック医薬品に対する意識調査を7月に実施し、その結果を公表した。
  4月以降に薬剤師からジェネリック医薬品に関する説明を受ける機会が増えた患者は14.0%、ジェネリック医薬品を初めて使用・服用した患者は8.1%となりこれまでに服用したことがある患者は合計42.9%に達した。http://www.sawai.co.jp/wp-content/uploads/2012/09/20120913-01.pdf

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行政情報
<厚生労働省>
■第9回肝炎治療戦略会議
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=179649
■各都道府県で行われる啓発イベント(平成24年度 薬と健康の週間)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=179641
■後発医薬品Q&A
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=179643
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