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TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803



  

 

週刊がん もっといい日
2013年Vol.331
2月8日更新


Vol.331の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

治療最前線
肺がん手術後の呼吸機能を維持する
「呼吸リハ」の普及拡大に邁進――
要町病院(東京都豊島区)院長 吉澤孝之医師


今週のニュース

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『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
  ピロリ菌の早期発見・早期除菌による胃がん予防キャンペーン
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

13年2月1日更新内容 前記事はこちら

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たかが雀・・されど雀・・・自宅の庭に飛んできた雀にひと時の安らぎ


 最近、雀を見かけることが少なくなりました。かつては、小さいながら,わが庭にも、たくさんの雀が飛来していましたが、近年、極端に少なくなってきたことは確かです。
  子供の頃、母親に「雀の宿」の話を何度も聞きましたし、本も読みました。小さな小さな雀を見ると、子供ながらに、ほっとしたものです。餌をまいて雀が来るのを、家のなかから見ていました。やがて雀の鳴き声がして、たくさん集まってきたことが、今でも瞼に蘇ってきます。
  あんなにたくさん飛んできた雀ですが、この数年、めっきりとその姿を見ることが少なくなりました。なぜなのでしょうか。
  ある山間の民宿に宿泊したときのことです。夜中に、たくさんの豚の鳴き声を耳にしました。翌朝、民宿のご主人に、そのことを伝えたところ、鳴き声の主は豚ではなく猪だったのです。たくさんの鳴き声は猪。猪の子供を襲っていた天敵のキツネが流行り病で、かなりの数が亡くなったため猪が増えたのだそうです。
  この話を聞いていたので、雀の激減は天敵が原因ではないかとも考えましたが、どうやらそうではないようです。原因は今もってわかりません。
  3歳になった孫が,久しぶりに当家に遊びに来ました。高層マンションに住んでいるため雀との出会いは少ないのですが、せめて一軒家の我が家の庭にも雀が来てほしいと、つい最近、十姉妹用の餌を買い込み、ドンブリに入れました。
  数日間、我が家の庭に雀一匹来ませんでしたが、先週の日曜日(2月3日)の朝、一匹の雀が餌場(ドンブリ)に舞い降り食べ始めると、さらに一匹、また一匹と次々に飛んできました。
  思わず、「やった」と叫び、小さな雀が餌をついばむ姿を見て嬉しくなりました。周囲から見れば、「たかが雀・・・」といわれるかもしれません。しかし、[されど雀・・・」なのです。小さな雀が餌を食べるめる姿に、ひと時の安らぎを覚えました。
 皆さまの自宅の庭やマンションのベランダに、雀は飛んできますか。
  さて今週も、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

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世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

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3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

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「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。




            治療最前線

肺がん手術後の呼吸機能を維持する
「呼吸リハ」の普及拡大に邁進――
要町病院(東京都豊島区)院長 吉澤孝之医師

 
「リハビリテーション」というと、脳卒中や骨折後の機能回復訓練というイメージが強い。しかし、それ以外の分野にも“リハ”はある。中でも近年注目されているのが、呼吸機能の維持を目指して行われる「呼吸リハビリテーション」だ。肺がんの手術後など、呼吸機能の低下が免れない状況で、十分なリハビリを行うことでADL(日常生活動作)を高め、呼吸困難から派生する様々な症状を未然に防ぐことも可能となる。そんな呼吸リハの実践と教育に力を入れる、要町病院院長で日本大学医学部臨床准教授の吉澤孝之医師に取材した。











1958年東京都県出身。日本大学医学部卒業。現在要町病院の他、要クリニック、要第2クリニック、日本大学医学部附属板橋病院で診療。日大医学部臨床准教授を兼任。日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員。医学博士


    吉澤孝之医師

術後の息苦しさをなくして
ADL向上に向けた取り組み


  呼吸リハビリテーションとはその名の通り、呼吸機能が低下した人を対象とした訓練のこと。しかし、骨粗しょう症の人が骨折した後に行うリハとは異なり、「今できないこと」ができるようになることを目指す訓練ではないと吉澤医師はいう。
「一度失った呼吸機能を取り戻すことは、残念ながらできません。ただ、実際にはできるのに、“息苦しい”と感じたことからパニックに陥るなどして、必要以上に苦しんでしまうケースは少なくありません。そんな時に、呼吸リハを受けておくことで、慌てることなく、正しい呼吸をすることが可能になります」
  これは肺がんに限ったことではない。COPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎の患者でもそうだが、一度咳き込み出すと、その息苦しさが引き起こす不安が大きなストレスを呼び、さらに咳が出るという悪循環に陥ってしまうことが多い。この時、正しい呼吸法を身に付けておけば、苦しい中でも慌てることなく対処でき、パニックを回避することができるのだ。
 「対象となるのは肺がんの術後やCOPD、間質性肺炎など慢性呼吸不全の患者。3カ月を1クールとして行います。通常は外来通院で行いますが、遠方にお住いの人や通院が難しい場合は、入院の上で短期集中型のプログラムを組むこともあります。まだ全国的に見ても呼吸リハを導入している施設は少なく各地の大型拠点病院からも紹介患者を受け入れています」
  吉澤医師が臨床准教授として勤務する日大医学部附属板橋病院や要町病院と連携する日本医科大学付属病院、さらには東大や慶応など都内の大学病院からも呼吸リハを求める紹介患者がやって来る。
「呼吸リハに保険点数が付いたものの、現在のところ都内で積極的に呼吸リハを取り入れている施設は僅かです。背景には呼吸リハ技術を専門に修得した認定理学療法士や看護師がまだ少ないという問題がありますが、今後はそうした技術者の研修にも力を入れて、普及拡大に努めていきたい」と吉澤医師は抱負を語る。

やるほどにラクになるリハ
うつや寝たきり回避にも効果


  リハビリの内容は、患者の症状や原因疾患によっても異なる。術後の肺がんや間質性肺炎のような拘束性肺疾患と、COPDに代表される閉塞性肺疾患とでは、訓練の内容も異なってくる。
 健常人の場合、安静時の呼吸の7割が横隔膜、3割が肋間筋で賄われているが、呼吸機能が低下している人は、通常の呼吸ではあまり使わない僧帽筋(首や肩を支配する筋肉)などの呼吸補助筋を使用するので、それらの筋肉が緊張して胸郭の動きを悪くして息苦しさが増大する。
 「意外に思われるのですが、じつは呼吸には脚の筋肉も関係しています。脚の筋力が低下すると、 酸素の利用効率が悪くなって、息切れが悪化する。そこでリハビリでは脚の筋力強化も取り入れて行われます。また、呼吸機能が落ちている人の場合、呼吸補助筋が緊張するため、肩こりを持っている人が多い。最初は肩のマッサージから入ることが多いですね」(吉澤医師)
  リハビリというと「つらい訓練」というイメージが付きまとうが、この呼吸リハに関して言えば、訓練に伴う苦痛はない。逆に訓練が進むほどに呼吸が楽になるので、患者はリハに通うことを楽しみに思うようにさえなると吉澤医師はいう。
  呼吸機能の低下は、単なる「息苦しさ」だけでなく、こうした症状によって引き起こされる行動範囲の縮小ややる気の喪失も見逃すことはできない。その延長線上にはうつや寝たきりが控えており、予後を一気に悪化させるリスクは小さくない。
  そうした危険を事前に回避し、残された呼吸機能で最大限の快適な生活を享受するためにも、「呼吸リハ」という医療対応の存在をまず知っておくことが重要なのだ。

要町病院
東京都豊島区要町1-11-13
電話03-3957-3181
http://www.kanamecho-hp.jp/

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今週のニュース
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中外製薬の抗悪性腫瘍剤「ハーセプチン」、
乳がん術後補助化学療法への用法・用量追加で公知申請


  中外製薬(本社:東京都中央区)は、「HER2過剰発現が確認された乳がん」「HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がん」を効能・効果として販売する抗悪性腫瘍剤『ハーセプチン注射用60、同150』について、「HER2過剰発現が確認された乳がんにおける術後補助化学療法としての1週間間隔投与」の用法・用量追加の公知申請を厚生労働省に行いました
「ハーセプチンは、2012年12月26日に開催された「第14回 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で本用法・用量について公知申請に該当と評価されました。今回の公知申2013年1月31日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で、本用法・用量の追加に対し、公知申請を行って差し支えないと決定されたことに基づくものです」(中外製薬)
  ちなみに中外製薬が販売している「ハーセプチンR」は、すでにHER2 過剰発現が確認された乳がんに対して世界100 カ国以上、HER2 過剰発現が確認された胃がんに対しても32 カ国以上で承認されています。

NPO法人認知症ラボ、3月8日に記念講演会

 
NPO法人認知症ラボ ( http://dementia.or.jp/ )は3月8日、めぐろパーシモンホール小ホールで認知症Stadium.オープン記念講演会「認知症の人は世界をどう体験しているか?」開催します。講師は都立松沢病院の斎藤正彦院長。参加費1000円。詳細 http://dementia.or.jp/wp-content/uploads/2012/12/lecture130308.pdf で。

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Online Medニュース
http://www.geocities.jp/onlinemedsante/
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抗インフル薬供給量1月はイナビルが139.9万人分、タミフルカプセル上回る
厚労省調査、総量はタミフルが181.7万人分

 厚生労働省は2月6日まとめた抗インフルエンザウイルス薬の流通状況1月分によると、医療機関への供給量は、(1)経口剤「タミフル」(中外製薬)181.7万人分(前月43.4万人分):うちカプセル123.1万人分(27.2万人分)・ドライシロップ58.6万人分(16.2万人分)、(2)吸入粉末剤「イナビル」(第一三共)139.9万人分(25.3万人分)、(3)吸入粉末剤「リレンザ」(グラクソ・スミスクライン)38.3万人分(13.5万人分)、(4)点滴剤「ラピアクタ」(塩野義製薬)15.7万人分(2.5万人分)の順となった。
 純国産薬イナビルはタミフルの77%と前月の6割弱から進展し、カプセル剤に対しては前月の93%から逆に14%上回る結果となった。イナビルは前シーズンには11月の段階からタミフルのカプセル剤を上回る供給を行っており、総供給量ではタミフルがトップだが、タミフルカプセルに比べるとイナビルの供給量の方が多いという形が定着しつつあるようだ。
資料1:通常流通用抗インフルエンザウイルス薬の供給状況(1月分)について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/jichitai20130206-01.pdf
資料2:通常流通用抗インフルエンザウイルス薬の供給状況(12月分)について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/jichitai20130110-01.pdf
資料3:通常流通用抗インフルエンザウイルス薬の供給状況(11月分)について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/jichitai20121206-01.pdf
資料4:通常流通用抗インフルエンザウイルス薬の供給状況(10月分)について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/jichitai20121109-01.pdf

ファイザー、「がんについて−ご存じでしたか?」
ファイザイーオンコロジー、「世界対がんデー」をサポート
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2013/2013_02_04.html

第一三共、MET阻害剤tivantinibが肝細胞癌を対象に第3相臨床試験開始

 米ArQule社からのライセンスにより共同開発中の選択的MET阻害剤、切除不能な肝細胞癌で癌化学療法剤による前治療に不応または耐容不能となったMET高発現患者を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験、主要評価項目は全生存期間(OS)・副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)および安全性、約300例を対象にグローバルの約120施設で実施、2008年12月に日本・中国(香港を含む)・韓国・台湾を除く全世界で共同開発・商業化のライセンス契約を締結
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/004562.html


ノバルティスファーマ、「がんを語りあう広場・公募助成プログラム」初年度助成対象を決定
http://www.novartis.co.jp/news/2013/pr20130201.html

アステラス製薬、病気と闘う勇気をつなげていくWebサイト「勇気、つながれ.com」開設
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/pdf/130131_1_Jp_r1.pdf

ロート製薬、花粉症の子どものうち5歳までに発症36.6%・10歳までに発症69.3%
http://www.rohto.co.jp/comp/news/?n=r130131

 キッセイ薬品、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤血管外漏出治療剤「デクスラゾキサン」を国内で製造販売承認申請
 
 デクスラゾキサンはアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の静脈内投与時の血管外漏出による組織障害を治療する唯一の薬剤として欧米で使用されている、未承認薬適応外薬検討会議の審議を経て開発企業の募集が行われた、キッセイ薬品は平成23年9月にオランダ・スペファーム社から日本での開発・販売権を取得する契約を締結した
http://www.kissei.co.jp/news/l3/Vcms3_00000667.html



            治療最前線

体幹がんへのサイバーナイフ適応拡大で
究極の“がん低侵襲治療”をめざす――
春日居サイバーナイフ・リハビリ病院(山梨県笛吹市)総院長 橋 弘医師

「効果」と「安全性」を追求して進化を続けてきた近代医療。しかし、近年はこれに「低侵襲」という要素が加わった。「病気を治せばいい」という時代から、患者のダメージを可能な限り小さくし、しかも従来と同等以上の治療成果が求められるようになってきている。がん治療においてもその考え方は変わらない。痛くなく、しかも確実にがんを征圧できる技術を求めて、世界中の医療者が研究開発に取り組んでいる。そんな中、いま最も注目を集めているのが、脳腫瘍治療のために開発されたサイバーナイフの体幹がんへの応用だ。国内でもまだ少ないこの取り組みに打ち込む、春日居サイバーナイフ・リハビリ病院総院長・橋弘医師に話を聞いた。













                

1947年東京都生まれ。慶應義塾大学工学部を中退して日本医科大学に進み、75年卒業。同大学院修了。米ペンシルベニア大学留学等を経て 日本医大脳神経外科教授。2010年より現職。脳神経外科専門医、脳卒中専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医。日本医大脳神経外科連携教授。医学博士。

 
         橋 弘医師

夢の脳腫瘍治療技術を
体のがん治療に応用


  まずはサイバーナイフという医療技術についてのおさらいをしておこう。きわめて高い線量のエックス線(いわゆるレントゲンと同じ放射線)のビームを腫瘍に照射することで、体表や周辺組織にはダメージを与えず、狙った病変組織だけを焼き殺していく治療装置だ。“IMRT(強度変調型放射線治療)”の中でも最先端を行く技術として、高い注目を集めている。元々脳腫瘍を対象として臨床導入が図られたもので、現在も全国27の医療施設で、サイバーナイフを使った脳腫瘍治療が行われている。
  サイバーナイフに先行して臨床の場で用いられるようになったガンマナイフ同様、開頭することなく、頭蓋内の病変だけを焼灼することができるこの治療法は、脳神経外科領域ではまさに「夢の治療法」であり、その登場はきわめて画期的なことであった。
  しかし、ガンマナイフがガンマ線を発する装置を頭部にきつく固定しなければならないのに対して、サイバーナイフはベッドに横たわる患者の周囲を照射装置が縦横無尽に動きながら放射線を当てていくという特徴がある。つまり、構造上照射対象が頭部に限定されるガンマナイフと違っ
て、全身にも照射が可能――という特性があり、欧米では以前から、頭部以外の体幹の腫瘍を対象とした利用実績があった。日本でも体幹部がんへの適応拡大が検討される中、真っ先に手を挙げたのが、今回紹介する橋医師の病院だったのだ。

“第四世代”の最新機器を導入
がん性疼痛コントロールにも効果


 
2012年春にオープンした春日居サイバーナイフ・リハビリ病院のサイバーナイフセンター「ルート20」は、当初から体幹部の腫瘍、つまりがんへの照射を念頭に置いて開設された医療施設。橋医師は、悪性腫瘍と小児の脳疾患治療の分野で豊富な実績を持つ脳神経外科医だ。
「センターをオープンするにあたって導入したサイバーナイフは、従来の機械よりさらに体幹部への使用に適した“第四世代”とよばれる最新鋭機器。もちろん脳腫瘍治療にも使いますが、体幹部のがんでの治療実績を重ねることで、低侵襲がん治療の一つのモデルケースを明示していきたい」と抱負を語る。
  2012年7月から体幹部がんへの照射をスタートさせた。これまで肝がん、肺がん、膵がん、副腎がん、がんのリンパ節転移などに照射を行い、いずれも治療後は順調に推移しているという。
「単に“痛みを伴わない”というだけでなく、がんを征圧する、あるいは進行を制御する――という成果が不可欠。その意味でも期待は大きいし、その期待に沿った流れになってきています」と橋医師は自信を覗かせる。
  ちなみに、同院でのサイバーナイフを使った体幹がん治療にかかる費用は、自費診療でも63万円か73万円(呼吸追尾した場合)。しかし、肺がんと肝がん(原発、転移)、脊椎の動静脈奇形には健康保険の適用が認められている。加えて高額療養費制度を利用すれば、さらに低額での治療が可能であり、“夢のがん治療”がぐっと身近なものになってくる。
  さらに橋医師はいう。
「サイバーナイフには、低侵襲で精度が高いだけでなく、がん性疼痛を小さくする効果もあることが明らかになってきています。つまり、早期だけでなく終末期のがん患者の疼痛コントロールにも利用価値があることが経験的にわかってきているのです。しかも、これは当院ならではの特長
ですが、ここの母体はリハビリ病院。治療と療養の両面からのアプローチが可能な環境で、より効果的ながん治療に取り組むことができます」
  脳神経外科医の中ではサイバーナイフが体幹がん治療に利用できることを知っている医師は多いが、それ以外の医師の中には、そうした知識を持たない人も少なくない。橋医師らの取り組みがメディアで紹介されると、それを目にした患者から質問された主治医が、橋医師の病院に確認してくるケースも多い。
「がん治療に当たっている全国の医療関係者に、サイバーナイフが広く使える可能性があることを知ってもらうことが当面の課題」と語る橋医師。
  夢の治療の普及拡大に向けて、忙しい日々が続く。

■春日居サイバーナイフ・リハビリ病院
〒406-0014
山梨県笛吹市春日居町国府436
電話0553-26-4126
http://www.kasugai-reha.com/

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