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偕楽ビル新外神田

『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803



  

  

週刊がん もっといい日
2013年Vol.337
4月4日更新


Vol.337の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

治療最前線
質の高い診断と審美性の高い低侵襲治療で
あたらしい時代の皮膚がん治療を追求する
東京医科大学病院(東京都新宿区)病院長・皮膚科主任教授 坪井良治医師


今週のニュース

イベント・セミナーのお知らせ



『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
  ピロリ菌の早期発見・早期除菌による胃がん予防キャンペーン
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

13年3月28日更新内容 前記事はこちら

がんの予防、治療、再発防止に役立つ
がん情報サイト「週刊がん もっといい日」
毎週木曜日の更新です!

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桜の花が散っても、まだ花粉地獄から抜け出ることができません


  寒くなったり暑くなったり、強い風が吹いたり雨が降ったり・・・。例年であれば今頃は、お花見に行っていました。しかし今年は、この数日、肌寒い日が続いていましたので、「まだまだお花見はできる」と、たかをくくっていましたが、残念ながら昨日、東京や千葉を襲った強い雨と風で、桜はかなり散ってしまったようです。
 毎日、悩まされている花粉。雨。風と共に去ってほしかったのですが、残念ながら居直っています。イタリアで花粉に出くわしたことを紹介しましたが、今なお日増しにノドがヒリヒリ、目がかゆい日々が続いております。
 数年前のことです。あまりにも花粉症がひどくなったので、耳鼻咽喉科にかかりました。「どんな症状ですか」と医師に尋ねられましたので、「かゆくて、かゆくて・・・。目の裏をカネのタワシで洗い流したい」−そんな表現で話しました。
「そう、私も経験がありますよ。痛いのも嫌だけど、かゆいのはもっと困る」
 桜の花が散ってしまったことを書いていたのに、いつのまにか花粉の話になってしまいまししたが、それほど花粉に悩まされている毎日。このことを、つい最近、少年野球の元監督に話しました。
「花粉は、どう防いでいたのですか?」
障害物のない広いグランドはともかく、林に囲まれたグランドでの試合は大変だったそうです。
「杉花粉が舞うなかでの試合は悲惨でした。相手チームには申しわけなかったけれども、マスクと水中メガネのような花粉防止用メガネ・・・不気味な格好だったと思います」
 元監督にとって、汗だくだくの夏の練習、小雪交じりの厳寒の冬の練習もさることながら、最も大変だったのは、花粉が舞うグランドでの練習と試合でした。
 元監督は、久しぶりにホームグランド(小学校の校庭)に行きました。グランドで元気な選手に交じって大きなマスクをつけたコーチを見つけました。大量の花粉がコーチたちを悩ませていたのです。
「もう少しの我慢、我慢」といい花粉に悩ませられながらの30年間、少年野球の指導者として歩んできた監督は、花粉防止に苦戦するコーチたちを見て、「もう山は越えた。あと半月余りもたてば花粉の地獄から抜け出ることができる」とつぶやいたのでした。
  花粉症に悩まされている皆さま、お見舞い申し上げます
  さて今週も、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

↑クリックしますと全文掲載されます。

世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。




               治療最前線

            質の高い診断と審美性の高い低侵襲治療で
            あたらしい時代の皮膚がん治療を追求する

   東京医科大学病院(東京都新宿区)病院長・皮膚科主任教授 坪井良治医師



                        坪井良治医師   

   1954年広島県生まれ。80年防衛医科大学校卒業。87年順天堂大学大学院修了。
   87年アメリカ・ニューヨーク大学医学部研究員。89年より順天堂学で講師、のちに
   助教授を経て2002年より東京医科大学皮膚科学講座教授。12年より東京医大病
   院病院長を兼務。医学博士。

「皮膚のがん」というと、日本人には少ない、もし見つかったら予後は悪い――といったイメージを持っている人が多い。このイメージは、正しくもあり、誤ってもいる。なぜなら皮膚にできるがんには種類があり、それぞれに進行の仕方や悪性度に違いがあるからだ。東京・新宿区にある東京医科大学病院皮膚科教授の坪井良治医師は、日本を代表する皮膚がん治療のスペシャリスト。診断から治療、そしてフォローアップまで、質の高い診療姿勢を崩さない坪井医師と同院皮膚科の「皮膚がん治療」への取り組みを取材した。

高齢化を背景に増加する皮膚がん
タイプに合った治療法の選択がカギ


 「日本人に皮膚がんは少ないと思われがちですが、決して油断はできません。高齢化を背景に皮膚がんの報告は増えており、がんのタイプにもよりますが、数十年前と比べると倍増しているものもあるほどです」
  と語る坪井医師。同大皮膚科学講座主任教授を務める一方、同大学病院の病院長を兼務する、日本一忙しい皮膚科医だ。そんな坪井医師によると、皮膚がんの発生率を人種間で比較すると、確かに日本人の皮膚がん発生率は、白人の数字を大きく下回るという。しかし、色白で日光に当たると肌の表面が赤くなりやすい人は、紫外線の影響を受けやすいため、そのリスクは決して小さくないとも。
 そもそも、ひとくちに「皮膚がん」といっても、その種類は多岐にわたる。
「日本人に最も多い基底細胞がん、皮膚がんのなかでも最も悪性度の高い有棘(ゆうきょく)細胞がんや血管肉腫、手のひらや足の裏などにできやすい悪性黒色腫(メラノーマ)、外陰部やお尻、乳房、わきの下などに赤くただれたような症状を示すペーチェット病、さらには紫外線の当たる部位にできる日光角化症や日光に関係なくできるボーエン病などが代表的。このうち有棘細胞がんや血管肉腫はきわめて悪性度が高いが、日光角化症やボーエン病などは
早期で見つけさえすれば、数年単位で経過を観察しても問題ない“比較的安全な皮膚がん”もある。十把一絡げに考えるのは早計だし、それだけに専門性の高い診断と治療方針の選択が求められるのです」(坪井医師)
  坪井医師のこのコメントに、日本人がいかに皮膚のがんに対して目を向けてこなかったかが現れている。高齢社会から超高齢化に向かう現在、この病気についてもっと真剣に考える必要があるのだ。

安全に、確実に、しかも美しく
皮膚がん治療に“世界標準”を


  外から見えない内臓のがんと違い、体表にできる皮膚がんは、比較的早期で見つけやすい。しかし、先に挙げた血管肉腫や悪性黒色腫などは見つかった時点で速やかに“救命”を目的とした治療に踏み切る必要がある。冒頭に挙げた「予後が悪い」とはこれらのタイプのがんが生み出すイメージなのだ。
  治療法も、がんのタイプや程度によって大きく異なってくる。緊急度の高いものであれば、外科的に、広範囲に切除する必要がある場合もあるが、状況によっては審美性を保ったアプローチが可能なケースもある。坪井医師はその判断を確実に見極めたうえで、可能な限り“美しさ”を保った治療を心掛ける。
「相手ががんである以上、安全性を疎かにすることはできませんが、皮膚がんに対する低侵襲治療を研究テーマにしてきたこともあり、効果と安全性のバランスを見ながら、仕上がりの美しさにも極力配慮した治療を心掛けています」(坪井医師)
  血管肉腫には手術と放射線治療を組み合わせたり、あるいは抗がん剤を直接動脈から注入する動注療法を組み合わせるなど多角的な治療法により効果を高められるケースもある。
 日光角化症のように危険性の低い皮膚がんには、イミキモドという軟膏で“皮膚を新しく作り直す”治療が取られることもある。
  さらに坪井医師は、海外で臨床導入されている抗体医薬の情報などにも常に目を配り、患者にとって最も大きなベネフィットがもたらされる治療を追求する。
「これまでの日本の皮膚がん治療は、“大きく深く切る”というスタイルでしたが、海外は確実に温存療法にシフトしている。特に日本では早期の皮膚がんが増えているので、もっと美容面に配慮した治療法を検討すべき時期に来ている」と坪井医師。
  首都圏でも皮膚がん治療を得意とする医師は決して多くない。大きな転機に差し掛かった日本の皮膚がん治療。その中で、坪井医師にかかる期待は大きい。

東京医科大学病院
東京都新宿区西新宿6-7-1
電話03-3342-6111
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/


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今週のニュース
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進行性前立腺がんが消えた体験記『あなたのがんを消すのはあなたです』の著者、渡邊勇四郎医師を講師に
NPO法人自健会が4月21日から3回シリーズでセミナー

 
進行性前立腺がんが消えた体験記『あなたのがんを消すのはあなたです』の著者、渡邊勇四郎医師を講師に迎えたセミナーが、4月21日から毎月1回(第3日曜日14時〜16時)6月まで3回シリーズで開催されます。主催はNPO法人自健会。
  渡邊医師は、2007年2月、67歳の時に、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAが900.7、前立腺の生検組織に未分化のがん細胞があり、すでに広範囲のリンパ腺や腰椎に移転が存在する、手術や放射線治療ができない進行したがんと診断されました。
「リンパ腺や骨に遠隔移転のある前立腺がんには、最終選択としてホルモン療法が行われます。遠隔転移のある症例の60%〜80%は初回のホルモン療法に反応しますが、そのうち35%〜40%は1年以内にホルモン療法の効果がなくなり再燃します。再燃した場合には、他に有効な治療法はないといわれています。そこで私はホルモン療法をサポートする目的からゲルソン療法を最初から併用することにしました」(渡邊医師)
  しかし渡邊医師の前立腺がんは、1年も経ないうちにホルモン療法が無効となりましたが、その頃からゲルソン療法の効果が表れ前立腺がんは消えてしまったのです。渡邊医師は、著書で「がんと闘うのではなく消すのです。キーワードは細胞内電解質の正常化」と指摘しています。
  ゲルソン療法とは、野菜に多いカリウム(K)を積極的に摂取する代わりに、ほとんどの調味で使用されている塩(ナトリウム・Na)禁止の無塩食です。ではどのようにして、渡邊医師の前立腺がんは消えたのでしょうか。果たして、「細胞内電解質の正常化」とは?
  セミナーは、「渡邊勇四郎先生の著書で学ぶ〜あなたのがんを消すのはあなたです」と題して、都内新宿区の京王プラザホテルで行われます。教科書は渡邊医師の著書『あなたのがんを消すのはあなたです」(文芸社発行・定価1260円)。詳細は以下の通りで、参加資格は自健会会員、一般の方、予防の観点から話を聞きたい人など誰でも可能です。参加費は3回で1万円(郵便振り込み:00150-4-614334)。
<第1回>
■開催日時:4月21日(日)
■内  容:症例編(第1章・2章)解説編(3章・4章)・・・症例の解説を中心に/個々の質問と回答
<第2回>
■開催日時:5月19日(日)
■内  容:解説編(5・6・7章)・・・がん細胞について/個々の質問と回答
<第3回>
■開催日時:6月16日(日)
■内  容:解説編(8・9・10章)・・・輸液療法でがんが消える/本全般を通しての質疑
■照会先:NPO法人自健会(TEL03-5804-4080)

セルポートクリニック横浜、4月10日に患さん向けの乳房再建説明会


  セルポートクリニック横浜は4月10日、横浜市中区の同院で乳がんと診断された患者さんや乳房切除術、乳房温存術を受けた患者さんを対象に、無料の乳房再建説明会を開催します。当日は、同病院が行っている「自身の脂肪と脂肪幹細胞を用いる乳房再建術:CAL法」と「皮弁法やインプラント法など国内で行われている治療法」の説明が予定されています。  
「これから乳がん治療をスタートする方や、乳房切除術後・乳房温存術(変形や萎縮の発現)後の乳房再建に関心をお持ちの方に、説明会を通して乳房再建について理解を深めていただき、ご自身に合った治療法を見つけていただければ・・・」(セルポートクリニック横浜)。
乳房再建説明会は予約制。予約電話番号は0120-360-489(携帯・PHSも可能)。無料説明会の詳細は以下の通り。
■開催日時:4月10日(水)13時〜14時30分
■会  場:セルポートクリニック横浜(横浜市中区南仲通3-35エクセレントIII2F:みなとみらい線「馬車道」駅5番出口から徒歩3分/みなとみらい
線が東急東横線と継続運転/JR京浜東北線「関内」駅北口から徒歩10分)
■CAL治療の特徴
◇温存療法の患者さんでも受けます(術後1年後程度は必要/全摘は勿論)
◇他院での治療を受け修正を願っている患者さんでも再手術が可能・・・シリコンバッグを抜いてCAL(脂肪成分+幹細胞)による注入/皮弁法の一部欠損場所への注入による修正/シリコンバッグの周囲に脂肪成分+脂肪幹細胞
■参加費:無料(予約制)
*患者さんの家族も参加できます(男性の家族も患者さんと同伴に限り可)
■予約TEL: 0120-360-489(携帯・PHSも可能)
■次回開催予定:5月8日(水)13時30分〜15時(セルポートクリニック横浜で)

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Online Medニュース
http://www.geocities.jp/onlinemedsante/
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メクセローノ、「アービタックス」に頭頸部がんの適応追加の承認を取得で
日本のがん領域トップ入り目指す


  メルクセローノ日本法人のパリス・パナヨトプロス社長は3月21日に開催した事業戦略説明会で、大腸がん治療薬「アービタックス」に頭頸部がんの適応追加の承認を取得したことなどにより「日本のがん領域で10位以内にランクイン」し、また不妊治療領域で1位を維持するとのビジョンを発表した。がん領域のトップ10は今後の開発にもよるが「来年かもしれない」とし、「イニシアティブはある」と自信を示した。
  パナヨトプロス社長は、ビジョンの実現に向け、2013年に3製品の上市があることをあげた。アービタックスの頭頸部がん適応は昨年12月に承認を取得し今年3月9日に上市、不妊治療領域ではゴナールエフの新型皮下注ペンを昨年12月に承認取得し近く上市予定、さらに成長ホルモン製剤「サイゼン」用の専用注入器「イージーポッド」がある。
  医薬品事業本部長のジェームス・フェリシアーノ氏は、アービタックスについて、KRAS野生型切除不能大腸がんの生存期間延長を証明した唯一の分子標的薬とし、日本でも上市以来5年が経過したが「まだ成長が期待できる」とした。
  さらに頭頸部がんに対しては初の分子標的薬であり、30年ぶりに生存期間の延長を証明した上に放射線療法や化学療法と併用しても副作用を増強することがなく使用できるもので「これから期待できるもの」とした。 
  がん領域MRは「トリートメントパートナー」と位置付け、他社品も含めた学術試験を2ヵ月ごとに実施、さらに年2回の集合研修、毎月の学術情報研修、毎月のロールプレイ、毎月の階層別研修と、充実したトレーニングを重ね、顧客であるがん専門医に対して「今以上のパートナーシップを発揮できる知識とスキル」を身につけさせているという。MR数は非公表。社員総数は320人。
  パナヨトプロス社長は、研究開発統括本部長として迎えた桂幸一氏をグローバル研究開発の4
番目の拠点として新設した北東アジアハブサイト・ヘッドとしたことについて、北東アジアハブはアジア人特有の腫瘍疾患治療の研究開発に注力するものでビジョンを中期的に実現するものと位置付けた。
  桂氏は、日本を含むアジア特有の腫瘍として、胃がん、肝臓がん、胆道がん、食道がん、大腸がん、前立腺がん、乳がんの6疾患をあげた。このうち、胃がん、肝臓がん、胆道がんは特にアジアで多いという。食道がんはアジアで多い方ではないが、日本では多い。大腸がん、前立腺がん、乳がんはアジアに限らずグローバルな疾患。
資料:アービタックスの頭頸部がん適応の追加承認取得(2012.12.21 メルクセローノ)
http://www.merckserono.co.jp/cmg.merckserono_jp/ja/images/20121221_release_tcm114_104205.pdf
資料:アービタックス注射液100mg・添付文書(メルクセローノ)
http://www.erbitux.jp/pv_obj_cache/pv_obj_id_9745AD729FB44DF087F502BB2E867D8F0FE60C00/filename/ERBITUX_DI_121204_tcm443_15710.pdf
参考:臨床試験情報(メルクセローノ)
http://www.merckserono.co.jp/ja/r_d/clicaltrials/index.htm
参考:研究開発統括本部長兼北東アジアハブ・サイトヘッドが就任(2012.3.1 メルクセローノ)
http://www.merckserono.co.jp/cmg.merckserono_jp/ja/images/20130301_release_tcm114_105714.pdf?Version=
参考:Merck KGaA、2012年決算(2012.3.13 メルクセローノ)
http://www.merckserono.co.jp/cmg.merckserono_jp/ja/images/20130313_release_tcm114_105938.pdf?Version=

ブリストル・マイヤーズ、抗悪性腫瘍剤「ハイドレアカプセル500mg」(一般名:ヒドロキシカルバミド)に
公知申請による「本態性血小板血症、真性多血症」の効能・効果追加が承認

http://www.bms.co.jp/press/20130326.html

タカラバイオ、急性骨髄性白血病等を対象とした
TCR遺伝子治療の臨床研究実施計画を厚生労働省が了承

http://www.takara-bio.co.jp/news/2013/03/28.htm

メルクセローノ、個別化治療と自身の選択肢を知り自分に合った治療を選択するために
大腸がん啓発「My Choice キャンペーン」スタート

http://www.merckserono.co.jp/cmg.merckserono_jp/ja/images/20130328_release_tcm114_106650.pdf

大腸がんへの抗EGFR抗体薬とKRAS遺伝子検査で医療費削減、患者1万人で74億円
国立がん研究センター東病院・吉野消化器内科医長が試算


  大腸がん用薬の抗EGFR抗体薬セツキシマブ(製品名:アービタックス、メルクセローノ=ブリストル・マイヤーズ)は、KRAS遺伝子野生型に効果を発揮するため、KRAS遺伝子検査を行って野生型であることの確認が求められる。遺伝子検査のための追加医療費が生ずるが、KRAS遺伝子野生型は60%であることからセツキシマブ投与患者も60%に絞られる。セツキシマブ投与対象の「EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」患者が1万人と仮定すると、KRAS遺伝子検査を行うことは、医療費を74億円削減する経済効果もある。
  国立がん研究センター東病院消化器腫瘍科の吉野消化器内科医長が3月27日、メルクセローノとブリストル・マイヤーズが大腸がん啓発月間に対応して大腸がん患者やその家族100人を招いて開催したキャンペーンでの講演で明らかにした。
  大腸がんに対する抗EGFR抗体薬としては、国内ではセツキシマブが2008年に登場し、2010年にはパニツムマブ(製品名:ベクティビックス、武田薬品)が加わった。
  いずれもKRAS遺伝子に変異のない「KRAS遺伝子野生型」の場合に効果を発揮するもので、KRAS遺伝子検査の実施により、変異の有無を確認することが必要となる。
  吉野氏は、大腸がん患者でKRAS遺伝子野生型は約60%とし、遺伝子変異のある40%の患者については抗EGFR抗体薬の効果が期待できないため、他の治療を検討することになるが、変異があると確認された40%の患者はKRAS遺伝子検査をしない場合に使用される可能性のある抗EGFR抗体薬による副作用を避けることができると解説した。
  KRAS遺伝子検査は、改めて患者の体組織を採取して行うのではなく、すでに手術や検査で採取しホルマリン処理されて医療機関に保管されている組織を使うため、患者の身体を侵襲するものではなく、また保険対象であることから経済負担も少なく、生涯に1回の検査で済むものであると説明した。
  その上で、KRAS遺伝子検査には経済効果もあると解説。「EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」患者が1万人と仮定すると、抗EGFR抗体薬の薬剤費は1人1ヵ月当たり64万円で3ヵ月を要することから、1万人すべてに投与すると190億円の薬剤費がかかるという。
これに対し、KRAS遺伝子検査を実施すると、その費用は1人2万円程度かかり1万人で2億円が追加して必要となるが、KRAS野生型は60%であることから抗EGFR抗体薬の投与は6000人に絞られその薬剤費は114億円に縮小、KRAS遺伝子検査の費用と合わせても116億円にとどまる。
検査を実施しない場合の190億円に対し、検査を実施すれば74億円が削減されることになる。
  吉野氏は、抗EGFR抗体薬の薬剤費についてはセツキシマブで試算、また、抗EGFR抗体薬の治療効果が期待できない患者への投与回避の効果を見るための試算であるため、KRAS遺伝子変異型の患者に対する抗EGFR抗体薬以外の治療の費用は反映していないとしている。
参考:セツキシマブ(アービタックス)の添付文書(メルクセローノ)
http://www.merckserono.co.jp/cmg.merckserono_jp/ja/images/MSJ_EB_PI_201212_tcm114_51634.pdf?Version=


      がんサロン開設から8年半の活動レポート

『島根に学ぶ がんサロン そのパワーと秘訣』 その4
島根益田がんケアサロン代表 納賀良一

がんサロン支援塾塾長/前島根がん対策推進協議会委員/前島根県総合教育審議会委員

1.がんサロン活動の軌跡
(前号からの続き)

 がんサロン支援塾 Aコースを終えて
(2011年7月23日〜24日益田赤十字病院8F大会議室)

  13都道県(府は除く)北は北海道から、南は鹿児島まで30名が集合した。医師、看護師、MSW、一部はがん患者リーダーの皆さん方。集うと壮観だ。専門看護師が2名含まれている。前泊で来られた方が10名ほどおられたようだ。
  鹿児島から参加の中野一司先生は、奥様とご一緒に参加して頂いた。しかも前泊で。だから7月22日晩 講演会を企画した。テーマは「在宅医療が日本を変える〜キュアからケアへのパラダイムチェンジ〜」。
  80名ほど参加。医療者と福祉者の両方で、一般参加はなし。当日午前中、萩見学。吉田松陰が気に入られたようだ。帰られて吉田松陰の書籍を読まれていた。現代の情勢と明治維新はどこか似通っているのだろうか?
  がんサロン支援塾に 全国からこんなにも沢山の参加があるとは思いもしなかった。企画のタイミングが良かったのだろうか?正力厚生会の助成が入っていたが、それだけではない真剣に学ぼうとする姿勢が感じられた。
  これから、がんサロンを開こうとする病院。開いたが運営が今一つ上手く出来ていないサロン。それぞれが悩みを持っておられる方々が島根に来て何かを学ぼうとされている。
 
がんサロン支援塾 Bコースを終えて
(2011年9月17日〜18日益田赤十字病院8F大会議室)

 7月の第1回に引き続き、別のメンバーを招き開催した。15都道県(府は除く)北は北海道から南は鹿児島まで28名が集合した。医師、看護師、MSW、一部は、がん患者リーダーの皆さん方。集うと壮観だ。7月の反省を踏まえ、事前にミーテイングを実施した効果はあった。
・写真の写し方(名前と顔が一致しない)・項目ごとに質疑応答を入れる。
・集合写真の撮るタイミング
・クリニックで開催されているがんサロン、自然治癒を目指して開催予定のがんサロンなど新しい企画での参加者があった。

  簡単な報告もして頂いた。このがんサロン支援塾の効果は、他県のがんサロン同士が情報交換することもあると気付かされた。私たちは「がん政策サミット」を介して他県のがん仲間と常に会っているが、この支援塾に参加の皆さん方はそれすら知らない方々だった。その意味では新しい情報も入手できたはずだ。「来年もぜひ開催してほしい」との声も沢山聞いた。
  2012年2月、がん看護学会が松江市で開催されるが、その場でもがんサロン支援塾の開催が出来ないかの声もあった。真剣に学ぼうとする姿勢が感じられた。今後に期待するものが多い。これから、がんサロンを開こうとする病院。開いたが運営が今一つ上手く出来ていないサロン。それぞれ悩みを持っておられる方々が、島根に来て何かを学ぼうとされている。
  責任は重大だ。市保健センター、益田保健所、益田赤十字病院、患者仲間、石見高等看護学校の学生と、皆の協力は大きかった。島根らしさが出て効果は十分の支援塾であったと思う。来年はさらに積み上げよう。期待に違わないように十分な作戦が必要だ。

33)2012年、がんサロン支援塾を振り返って

  1泊2日のがんサロン支援塾研修が、ようやく終わった。お天気は最悪、土砂降りで交通網に災いが出ていて遅刻者もあった。新幹線と山口線との乗り継ぎが上手く連携出来なかったようだ。昨年とほぼ同じ 15都道県から27名の参加があった。
  北は北海道釧路市から南は福岡まで広範な地域からの参加であった。医師1名、専門看護師2名、認定看護師2名を含む看護師、MSWの医療者が大半を占め、がんサロンのリーダーも一部参加していた。

<第1日目>
私のあいさつ、市長挨拶、岸本副院長の挨拶と続き、夕方まで講演が続く。
1)岸本弘之益田赤十字病院副院長
「医療現場はがんサロンとどう取り組んだか」
2)私「がんサロンが取り組んできた軌跡」
<コーヒーブレイク>
飲み物、愛子トマトなど人気を呼びそうな品も用意した。
3)松本祐二先生(開業医)島根県がん対策推進協議会委員
「協議会委員から見たがんサロンとの連携」
4)藤井徹 県がん対策推進室長
「行政とがんサロン」
5)山根行雄山陰中央新報編集デスク
「メデイアから見たがんサロン」
6)小池由季子県立大地域連携ステーション担当
「教育と地域連携ステーションとがんサロン」
 
 連続的に続いた。盛りだくさんな展開だ。時間厳守を連絡してあったのでスムーズな展開だった。発表資料もほとんど出来ていたので理解しやすかったと思う。合間に今回初参加の坊さん(前田住職)にお願いしてコメントを頂いた。
  夜は懇親会、神楽見学と続き、新しい出会いの場を創った。石見神楽を毎年織り込んでいるが好評のようだ。イーガの3Fが石見神楽の会場、近くて最高の場所。懇親会の場所がちょっと狭すぎたようだ。反省しきり。

<第2日目>
 集合後、すぐに写真撮影を開始。これは、化粧崩れを防ぐ狙いがあったから、朝1番の撮影とした。続いて各がんサロンの現状報告をした。松江、邑南、津和野、益田と広島ひまわりの会、三重県がん情報センターも追加した。
  他県の報告はユニークさがあったし皆さんに知ってもらいたかったから。終了後、問題のワークショップに入った。メンバー分けは6グループに前もって分けていて、医療者、患者を均等に分けて、話が盛り上がるように配慮した。その成果が出たのか、のちのアンケートにも好評との評価を頂いたようだ。
  県下のサロンメンバーや行政マン、医療者、スタッフやボランテイア学生にも別れて、グループに参加してもらった。多職種なメンバーが大集合して話題は盛り上がった。

<全体を通して>
 がんサロンの歌に始まり、がんサロンの歌で閉めた。誰かが言っていた。CDが欲しいと。 でも出来て無いんだ。残念。それほど歌詞とリズムに感じ入ったのでしょうか?
  コーヒーブレイク用に用意したミニトマト(愛子トマト)。皇室の愛子さんから命名したトマトらしい。小さいが凄く甘い。お土産に欲しいと言われ、追加注文したらしい。100パックほど? あっという間に売り切れ無くなった。凄い売れ行きだった。集合写真用封筒を用意して、表にささやかな文章を入れた。
「新しい出会いは 人と人とを化学反応をさせる」ものだと。昨年よりはきめ細かな対応をしたつもりだ。どのように評価されたのかは分からないが、誰かがブログ、メールなどで何かを言ってくるだろう。それまで待ってみよう。
  アンケートのコメントで多かったのは、「理想のがんサロンとは」で展開したワークショップは好評との評価だった。他職種な方々が入った成果だったのかもしれない。今回も石見高等看護学校の2年生6名の応援を得た。
 後日、2日間の感想文を先生から出すようにと言われているらしい。これは楽しみなことだ。
 参加者へのお土産に、患者仲間で2013年カレンダーを創った。カレンダーの中の毎月毎の言葉は、各自が考えて提出したものから抜粋した。季節感が出ていて、まずまずの出来と思う。総合力を発揮した成果のなせる技だろう。今後は「がんサロン出前塾」が出てくるだろう。
  すでに福島県から問い合わせが来ている。どんな展開になるかはわからないが、1日(7H)程度で終わるような企画にしたいが、相手があることだから交渉次第。今回、参加した中からQ&Aにて問い合わせもあったから期待しよう。(つづく)


                 がんに挑む企業

「疾病の治療と予防を通して人々の健康生活に貢献したい」

創薬(抗がん剤や免疫治療薬)と免疫細胞療法、そして健康産業(健康補助食品)開発に取り組むSBIバイオテック社取締役COO事業開発部長・医学博士の戸塚哲也さん
 
 
がんの三大療法の1つ、化学療法の開発には、多くの企業が携わっています。がん治療のための新薬が数多く登場し医療機関で使用されるなか、2001年の創設以来、一貫して創薬(抗がん剤や免疫治療薬)と免疫細胞療法研究を進めてきたのがSBIバイオテック社。日本、米国、中国、韓国の4か国に及ぶジョイント型創業バイオベンチャーを目指す一方、抗アレルギー作用のあるサルナシ{キウイフルーツの一種}抽出エキスを導入し健康食品として製品化するなど創薬事業と健康産業に取り組む同社の現況を、取締役COO事業開発部長で医学博士の戸塚哲也さんに聞きました。

新たなサービス産業創造を目指す
グローバル企業として2001年に創設

 
SBIバイオテック社。世界の研究者ネットワークを通じ複数の創薬パイプラインの輪を、日本のみならず、米国、中国、韓国などにも拡大するグローバルなベンチャー企業として事業を展開するSBIホールディングス傘下の医薬品企業。東大医科学研究所長を務め、分子生物学、分子免疫学の第一人者である新井賢一氏によって設立されました。
  がんや免疫医薬分野の治療薬を開発するため、アジア、米国、欧州における研究者のコラボレーション・ネットワークを構築し、オーダーメイド医療における治療薬を開発し、新たな医療サービス産業の創造、疾病治療と予防を通して、人々の健康生活に寄与するのが設立の目的。
  抗体医薬や免疫調節医薬などを手掛ける医薬開発プロジェクトと免疫細胞療法プロジェクトに加えて、抗アレルギー作用を有するキウイフルーツの一種、サルナシの抽出エキス(PG102)を主原料とする健康補助食品も開発するなど、創薬と健康産業を柱とした企業の方向性が世界各国から注目されています。
「新薬が市場に出回るまでには、およそ10年以上の歳月がかかります。開発された新薬は、健康保険の薬価基準に収載されてから初めて医療で使用されますが、当社では現在、8つのプロジェクト計画が進められており、主として、がんを対象とするパイブラインには、『GNKG168』『DC Therapy』『Anti-BST2 Ab』『Cdc7/ASK』の4つがあり、それぞれユニークな創薬研究に取り組んでいます」
 
抗がん剤開発にかかわる4プロジェクトの今

<GNKG168プロジェクト>
  GNKG168は核酸医薬に分類され、中国のバイオベンチャー企業から導入されまし。
「核酸は免疫系を促進し、白血病の細胞に直接作用して細胞死(アボト−シス)を誘導する作用と、免疫系を賦活させて、がんを攻撃する作用を持ち、白血病のような血液がんだけでなく固形がん、肺がん、大腸がんにも適用できるものです。ターゲットとする疾患は、体のなかに抗体をつくる免疫細胞であるB細胞性慢性リンパ性白血病とB細胞性急性リンパ性白血病、そのほか白血病、リンパ腫などで、GNKG168の働きによって免疫センサーにスイッチが入り、がん化したB細胞を細胞死させるというがん治療薬」です。
  戸塚さんによれば、既存の抗がん剤のなかには、「髪の毛が抜ける、吐き気などの副作用あり、患者さんにとっては辛い事態を引き起こしますが、『GNKG168』の場合、頭痛が少ししたり若干の有害症状が出る程度で安全性にも問題はなさそうだということが判明」しました。
「がんの薬は、臨床の第1相(フェーズ1)の段階でもがん患者さんに投与しますが、白血病のがん患者さんにGNKG168が、若干ですが『効果がありそうだ』という事例が見え始めてきましたので、これから投与量をさらに増やしていけば、より有効性が期待できると見ています」
  2014年中には第1相試験(フェーズ1)を終え、次の段階(第2相=フェーズ2)に進む計画ですが、安全性面、有用性から外国企業からの提携の話もきており、同社では、『GNKG168』のこれからに期待しています。

<DCTherapyプロジェクト>
 
DCTherapyは、私たちの体のなかにある免疫系に重要な役割を果たす樹状細胞を利用した治療法で、米国のテキサスにあるベイラー免疫研究所からライセンスを導入しました。
 がん患者さんの血液を採取し樹状細胞の元を取り出して、ベイラー研究所が開発した、がん由来の細胞とともに数日間培養し、がん抗原を覚えさせた樹状細胞を成熟させてから、もう一度がん患者さんに戻します。がんを認識した樹状細胞が免疫系に指令を出して、最終的には、がん細胞を攻撃するT細胞の働きを活発にする療法です。
「ターゲットとする疾患は、メラノーマ(悪性黒色腫)をはじめ膵臓がん、乳がん、前立腺がんなどですが、例えばベイラー研究所がメラノーマ患者さんに樹状細胞ワクチンを投与したところ、完全寛解が認められたケースがありました。自己の細胞を使用した治療なので、副作用はほとんどないのが利点です。現在はメラノーマを対象に、京都大学で臨床研究が開始され治験を準備中です。米国の学会で、有効性の高い事例が紹介されるようになってきている」とのことです。

<Anti-BST2 Abプロジェクト>
「当社の研究所でつくられたBST2抗体は、がんの治療抗体になる可能性があるとのデータがでており、各種のがんに適用できると思いますが、ターゲットとする疾患は主に多発性骨髄腫を手掛けました。試験官のなかで骨髄腫に反応してがん細胞を死滅させるデータも出ていますので、実際に患者さんに投与したいのですが、現在はその前の段階(前臨床、非臨床)です」
同社では、日本だけでなく世界各国の製薬企業との提携を望んでいます。
 
<Cdc7/ASK(CDC7キナーゼ)>
 Cdc7/ASK(CDC7キナーゼ)は、細胞周期を制御する需要なタンパク質で、CDCキナーゼを不活性化すると染色体の不安定化を引き起こし、がん細胞では顕著な細胞死がおこるところから、がん治療における標的分子と考えられています。
「一般的な抗がん剤は、正常な細胞も殺傷してしまうのに対し、当社が開発中のCdc7阻害剤は、がん細胞のみを選択的に死滅させ正常細胞には影響を与えません。広範囲のがんに効く可能性があり、ターゲットとする疾患は、大腸がん、乳がん(難治性)、そして適応拡大による血液がん、胃がんなどです」
韓国のベンチャー企業と日本の企業とで共同研究し特許を出願し、これから開発を進めることにしております。

もう一つのプロジェクト『PG102』の今
アレルギー症状を軽減する機能性素材入り健康補助食品を開発

 
ところで抗がん剤や免疫治療薬の創薬研究を進めるSBIには、機能性食品の開発・販売に取り組むPG102プロジェクトがあります。2008年に、韓国創薬バイオベンチャーのバイロメド社からライセンスを導入した機能性素材のPG102を主成分とした健康食品を製品化し、ヘルスケア分野へ参入するためのプロジェクトです。
  PG102は、サルナシ(キウイフルーツの一種)から抽出された機能性素材で、アレルギー症状の原因となるIgE抗体の発生を制御(減少)する作用がある物質です。年間2200万人(予備軍含む)といわれるアレルギー患者さん、とくに季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)、通年性アレルギー性鼻炎(ダニ、ハウスダスト)、アトピー性皮膚炎などをターゲットとした健康補助食品「ノースっと サルナシ」として2009年春から販売が開始されました。
「日本では村おこしで、サルナシ入りの酒があるらしいのですが、そのサルナシの抽出物のPG102に抗アレルギー作用のあることが、韓国の研究者によって見つかりました。当時、当社も同じような研究に取り組んでいましたが、なかなか思うように進みませんでしたので韓国から導入したものです」
  免疫細胞(Th1/Th2細胞)のバランス調整、アレルギー危険因子(IgE抗体など)の抑制が作用メカニズムのPG102は、海外で「免疫過敏反応改善」の承認を取得した素材として製品化されましたが、同社では、さらに研究を進め特定保健用食品としての開発も目指しています。
  SBIバイオテック社が、4つのプロジェクトによって研究開発を進めている抗がん剤はやがて第3相試験(フェーズ3)を経て厚生労働省に製造承認申請、認可のプロセスを経て医療機関を通じ多くのがん患者さんに使用されることになります。一日も早い登場を期待しましょう。


がんサロン開設から8年半の活動レポート

『島根に学ぶ がんサロン そのパワーと秘訣』
島根益田がんケアサロン代表 納賀良一
がんサロン支援塾塾長/前島根がん対策推進協議会委員/前島根県総合教育審議会委員

1.がんサロン活動の軌跡
 
がんサロンを開設してから8年半、良くここまでやって来れたと思う時がある。がん患者として 自分の体を労わりつつ 行動出来たのは元気が何よりと思わざるを得ない。
  また「やらなきゃ」と言える気持ちがあったのだろう。周りで沢山の患者仲間が去って逝ったとき、がん対策の遅れを痛感し、「何とかしないと」という思いだけが募って来た。その軌跡を自分なりに振り返ってみた

(1)私の病歴:左腎臓がん、膀胱がん、そして臓器摘出(2004年6月〜8月)
 地元益田赤十字病院で左腎臓摘出し、2ヶ月後 大阪成人病センターで膀胱摘出手術を行
った。1度で済ませていれば良かったのに。費用も2倍以上かかり、痛い思いを2度もしな
くても良かったのに。これは私自身の判断ミスから発生した。
  身体にメスを入れた経験がない私にとって 1度に2個の臓器を取る勇気が無かったのだ。
何とか 膀胱だけは残しておきたい。これまで 何年も治療(TUR)して来た身だから
という気持ちが優先した。 それが大失敗だった。
                           
(2)サロンの初開設とその意味・・・心のケアと情報収集(2005年12月) 
   そして医療格差と患者の意識格差
 
がんサロンを造ろうと思いついたのは 地域格差からだった。地域格差には以下のものがあった。
1) 手術の地域格差
2)抗がん剤の地域格差・・・世界と日本、都会と地方
2) 患者の医療の意識格差の3種類に大別される。
 病院の待合室で待たされている間に話している内容は病院の悪口、医師の頼り なさなど 良い話ではなかった。ならば どこかで 患者の愚痴を聞いてあげる場があれば 少しは 気持ちも楽になるだろう。そんなことから がんサロンはスタートした。
  場所探しをしていて、病院以外で会場費用が懸らない所は福祉センターだった。場所は決まった。ふと思った。どうして告知しようか? 県下のがん患者達に知らせるすべは?近くにある地方紙S社に駆け込んだ。 趣旨を説明して、ようやく記事になった。熱心さが買われたらしい。予想以上の大きさの記事だった。嬉しかった。
  2005年12月9日 当日 松江、出雲からも30名以上の方々が集まった。どんな方々なのだろう? 緊張が走った。
 事前に 懇意にしている開業医M先生から注意を受けていた。宗教者やサプリメント売り込みには気をつけなさいと。私の最初の挨拶は本来の目的の話しではなく不審な来場者の排除から始まった。異例なことだ。でも それは肝心なことだった。
  自己紹介から始まり、各自話したいことあれば数分の時間を渡した。あっという間に2時間が過ぎた。その中で印象に残る出来事があった。白血病患者のTさんだった。彼は、ドナー登録のポスターを何処かに貼ってほしいと持参して来て言った。話をしているうちに彼は感極まって泣きだした。私は戸惑った.。初めての体験だったから。 
  でもサロンが終わるときに彼は皆に声をかけてきた。
「一緒に頑張りましょう。病気に負けないでおこう」と言った。
  たった2時間の間に、意識はこんなに変化するのだと気が付いた。これががんサロンの持つ力かもしれないと感じた。初体験の私にとって、彼に何も伝えられなかった。家に帰って妻に言われた。妻も同時に参加していたからだ。
「あんなにTさんが訴えているのに貴方は何もしていないね」と。
  ハッとした。
  翌日、彼に電話した。会社も地元地域も、彼の病気のことは知らせていると言った。普通は隠しているのに勇気があるなと感じ、翌日、地元紙T社に同行した。彼がしたかったのは、ドナー登録のステージを造ることだった。そこから、自分に合ったドナーが見つかるかも知れないと感じていた。
  数日後 大きな記事になった。がんサロンの果たす役割もはっきりとしてきた。このようなことを繰り返すことが、がんサロンの役割と効果なのだと。
  私は、ドナー登録の場所2か所を手配し対応に協力した。47名のドナー登録が出来てメデイア(TV,
新聞社)も多数参加してきた。これが県下にがんサロンを誘発する大きなきっかけとなった。

(3)要望書の提出(3人での行動)24項目(2006年2月)、
   そしてその中にがん対策推進条例もあった
 
今から考えたら無謀なことだった。24項目もの要望書を、同時に提出するなんて。3人(佐藤愛子さん、三成さん、私)で県医療対策部 部長に面談した。多くのメディが集まり、驚かされた。こんなに沢山の記者に取り囲まれたことは無かったから。
  このメンバーはがんサロンの代表者となり、後にはそれぞれの地域でがんサロンを開設している。あとで知ったことだったが 私たちを誘導してくれたのは有力な県会議員S氏だったと聞いた。流れは最高に良い流れだと感じていた。

(4) メデイアと共同作戦(TV、新聞)患者の行動を逐次記事に
   そして各地でサロン開設の準備始まる
 
メディが常に私たちに寄ってくるようになってきた。それほど話題性があったのだろう。  2006年5月までに2か所のサロンが出来き、準備中のサロンも数か所ありその勢いは凄かった。
  メデイアの効果にすぐに反応したのはがん患者自身だった。行政、医療現場は無関心なのだろうか?それ程 がん患者の気持ちが切迫していたのかもしれない。

(5) 県が書面にて回答、そしてがん条例「NO」と返事(6月)
 
県から呼び出しがあり、回答をするという。早速駆けつけた。書面回答だ。これには驚いた。普通、行政は記録に残ることは嫌がる。なのに今回はどうしてだろう? 内容を観て感じた。「NO」の返事が入っていた。証拠として残しておきたかったのかも知れない。
  その内容を見たS県議が「任せておけ」と言ってくれた。それから 3ヶ月後 全国初「がん対策推進条例」として県議会で承認された。

(6) 外部講師の啓発効果、元がんセンター総長の垣添忠生先生、
    そしてがん専門医の平岩正樹先生(1月、7月)
 
著名な両氏を招いての講演会が開催された。全て満員だった。関心の高さが感じられた。平岩正樹先生は佐藤均さんの主治医だった。これらが、がんサロン開設に拍車をかけた。

(7) がん診療連携拠点6病院長との第1回意見交換会(公式)8月
 
6月にあった回答におまけがついてきた。病院長とがん患者が正面切って意見交換できるのは患者の求める事であったから。最初の意見交換会は お互い対決姿勢が見てとれた。
  年1回とはいえ、開催ごとにお互いが慣れてきた。現在では、良好な場として意見交換が出来るようになった。医療者も患者から学ぼうとした姿勢が出てきたようだ。嬉しいことだ。

(8)がん対策推進条例の制定・・・議員提案にて(全国初、2006年9月)
 
断られてから、たったの3カ月待ちに待った「がん対策推進条例」が県議会を通過した。全国初の出来事で、大々的にメデイアは取り上げた。全国紙はもちろんのこと、地方紙14県が取り上げた。全国へ大発信。メデイアの力は絶大だった。
  それからしばらくは、忙しいこと、忙しいこと。毎日、記者からの取材攻勢。がん仲間からの沢山のメールをもらった。時の人になった見たいだ。この時点で、県下のがんサロンは8か所に増えていた。新しいがんサロンが開設するたびに、私たち3名はそれらのサロンを訪問して今後の発展を祈った。

(9)数値目標の提出・・・項目、責任者、期限付きで (2008年年3月) 2006年11月
 
行政は数値を追っかけるのが苦手らしい。私は精密機器メーカーで、仕組みやシステムを造ってきた。民間企業は数値目標を設定し、それを追っかけるのに長けている。
  がん対策推進条例は精神条例だったので 敢えて数値目標を提示した。それもハードルの高い数値目標を。これには意味があり、低い目標なら考え方を変えないまま出来ないという
  返事が多い。高い目標数値なら今の考え方では到底達成は難しい。考え方を変えてもらい、再考してもらうのが狙いだった。
  まさか 行政ががん患者から数値目標が出るとは思いもしなかったようだ。これもまた メディアの話題となった。国の目標数値を超える目標数値も有った。   
       
(10)厚生省でヒアリングを受ける(全国から20団体が選ばれたその一つ)12月
 
ここで、いよいよ全国から注目されるようになった。厚生労働省に赴いた。その時、TBS、BSS(ローカル)が同行した。全国放送で流れたらしい。いつものことだが、TV取材を受けても、自分の映像をほとんど見ていない。当日の夕方の報道だから見られるはずもない。
  あとで、TBS報道室も見学した。宇宙ステーションの内部を観たようだった。膳場キャスターにも出会った。素敵な女性だった。今後 一生見られない場所だろうなと実感。 (つづく)


                     治療最前線

肺がん手術後の呼吸機能を維持する
「呼吸リハ」の普及拡大に邁進――
要町病院(東京都豊島区)院長 吉澤孝之医師
 
「リハビリテーション」というと、脳卒中や骨折後の機能回復訓練というイメージが強い。しかし、それ以外の分野にも“リハ”はある。中でも近年注目されているのが、呼吸機能の維持を目指して行われる「呼吸リハビリテーション」だ。肺がんの手術後など、呼吸機能の低下が免れない状況で、十分なリハビリを行うことでADL(日常生活動作)を高め、呼吸困難から派生する様々な症状を未然に防ぐことも可能となる。そんな呼吸リハの実践と教育に力を入れる、要町病院院長で日本大学医学部臨床准教授の吉澤孝之医師に取材した。











1958年東京都県出身。日本大学医学部卒業。現在要町病院の他、要クリニック、要第2クリニック、日本大学医学部附属板橋病院で診療。日大医学部臨床准教授を兼任。日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員。医学博士


    吉澤孝之医師

術後の息苦しさをなくして
ADL向上に向けた取り組み


 
呼吸リハビリテーションとはその名の通り、呼吸機能が低下した人を対象とした訓練のこと。しかし、骨粗しょう症の人が骨折した後に行うリハとは異なり、「今できないこと」ができるようになることを目指す訓練ではないと吉澤医師はいう。
「一度失った呼吸機能を取り戻すことは、残念ながらできません。ただ、実際にはできるのに、“息苦しい”と感じたことからパニックに陥るなどして、必要以上に苦しんでしまうケースは少なくありません。そんな時に、呼吸リハを受けておくことで、慌てることなく、正しい呼吸をすることが可能になります」
  これは肺がんに限ったことではない。COPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎の患者でもそうだが、一度咳き込み出すと、その息苦しさが引き起こす不安が大きなストレスを呼び、さらに咳が出るという悪循環に陥ってしまうことが多い。この時、正しい呼吸法を身に付けておけば、苦しい中でも慌てることなく対処でき、パニックを回避することができるのだ。
 「対象となるのは肺がんの術後やCOPD、間質性肺炎など慢性呼吸不全の患者。3カ月を1クールとして行います。通常は外来通院で行いますが、遠方にお住いの人や通院が難しい場合は、入院の上で短期集中型のプログラムを組むこともあります。まだ全国的に見ても呼吸リハを導入している施設は少なく各地の大型拠点病院からも紹介患者を受け入れています」
  吉澤医師が臨床准教授として勤務する日大医学部附属板橋病院や要町病院と連携する日本医科大学付属病院、さらには東大や慶応など都内の大学病院からも呼吸リハを求める紹介患者がやって来る。
「呼吸リハに保険点数が付いたものの、現在のところ都内で積極的に呼吸リハを取り入れている施設は僅かです。背景には呼吸リハ技術を専門に修得した認定理学療法士や看護師がまだ少ないという問題がありますが、今後はそうした技術者の研修にも力を入れて、普及拡大に努めていきたい」と吉澤医師は抱負を語る。

やるほどにラクになるリハ
うつや寝たきり回避にも効果


  リハビリの内容は、患者の症状や原因疾患によっても異なる。術後の肺がんや間質性肺炎のような拘束性肺疾患と、COPDに代表される閉塞性肺疾患とでは、訓練の内容も異なってくる。
 健常人の場合、安静時の呼吸の7割が横隔膜、3割が肋間筋で賄われているが、呼吸機能が低下している人は、通常の呼吸ではあまり使わない僧帽筋(首や肩を支配する筋肉)などの呼吸補助筋を使用するので、それらの筋肉が緊張して胸郭の動きを悪くして息苦しさが増大する。
 「意外に思われるのですが、じつは呼吸には脚の筋肉も関係しています。脚の筋力が低下すると、 酸素の利用効率が悪くなって、息切れが悪化する。そこでリハビリでは脚の筋力強化も取り入れて行われます。また、呼吸機能が落ちている人の場合、呼吸補助筋が緊張するため、肩こりを持っている人が多い。最初は肩のマッサージから入ることが多いですね」(吉澤医師)
  リハビリというと「つらい訓練」というイメージが付きまとうが、この呼吸リハに関して言えば、訓練に伴う苦痛はない。逆に訓練が進むほどに呼吸が楽になるので、患者はリハに通うことを楽しみに思うようにさえなると吉澤医師はいう。
  呼吸機能の低下は、単なる「息苦しさ」だけでなく、こうした症状によって引き起こされる行動範囲の縮小ややる気の喪失も見逃すことはできない。その延長線上にはうつや寝たきりが控えており、予後を一気に悪化させるリスクは小さくない。
  そうした危険を事前に回避し、残された呼吸機能で最大限の快適な生活を享受するためにも、「呼吸リハ」という医療対応の存在をまず知っておくことが重要なのだ。

要町病院
東京都豊島区要町1-11-13
電話03-3957-3181
http://www.kanamecho-hp.jp/

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