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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803



  

  

週刊がん もっといい日
2013年Vol.350
7月11日更新


Vol.350の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

治療最前線
劇的進化を遂げた前立腺がんの外科手術――
手術ロボット「ダ・ヴィンチ」の実力と可能性
順天堂大学附属順天堂医院(東京都文京区)
泌尿器科教授 堀江重郎医師

今週のニュース

イベント・セミナーのお知らせ



『週刊がん もっといい日』のすすめシリーズ
●生きるための緩和ケア最前線
  ◇第1弾:『痛みからの解放』
  ◇第2弾:『“がん治療と積極的疼痛管理”のすすめ』
●ピロリ菌対策シリーズ
  ピロリ菌の早期発見・早期除菌による胃がん予防キャンペーン
●未承認抗がん剤問題を追う
  もう治療法がないといわれた再発進行がんの未承認抗がん剤という選択肢
●胃がん闘病中のジャーナリスト・レポート
  がん患者さんのための免疫とがん講座

13年7月4日更新内容 前記事はこちら

がんの予防、治療、再発防止に役立つ
がん情報サイト「週刊がん もっといい日」
毎週木曜日の更新です!

がん情報サイト「週刊がん もっといい日」は、がんの予防、治療、再発防止に役立つ情報を、毎週1回、お届けしております。更新は、毎週木曜日です。

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医薬品研究開発の国際展示会で人気のあった可食フィルムのこと

  アジア最大の医薬品研究開発・製造技術国際展『インターフェックスジャパン』が、『医薬品原料国際展』(インファーマジャパン)との併催で7月10日から始まりました。
  出展企業は昨年比110社増えて1100社。創薬から製造まで、幅広い技術やサービスにかかわる企業、受託製造設備、包装、流通にかかわる企業の出展が目白押し。抗がん剤の新開発情報の入手を目的に、会場の東京ビックサイトに出かけましたが、たまたま通りかかったブースでユニークな商品の展示を見つけました。可食フィルムを駆使して新しい食品を開発中のツキオカフィルム製薬(本社・岐阜県各務原市)です。
  可食フィルムとは、なめらかに2〜5秒で溶け舌触りが爽快で、フィルムの多層化によりフィルム同士の付着を防ぎ、異成分の多層化が可能といった特徴から機能性原料の混入もできるので、医薬品や化粧品、サプリメント、歯磨剤、口臭防止など応用範囲が広いものです。
  世界で初めて高速大量生産技術を確立したナノフィルム活用の保湿用ナノフィルムパックタイプ、速崩壊性フィルム製剤の特徴を利用した、急な鼻水、くしゃみ、鼻づまり対策用の医薬品、舌の上に乗せると瞬時に溶け残留感がないサプリメント、セキに効果のある成分入りフィルム、燕の巣やプロポリス入りフィルム、フィルム状の石鹸、歯磨き剤等々・・・幅広い商品開発に成功しました。
  ツキオカフィルム製薬の前身は、特殊印刷の箔押業を主体とした印刷企業。1966年に創業し1994年に箔押技術を活用して世界特許の食用純金箔粉の製品化に成功、2002年に可食フィルムを自社で製造を始めました。現在では医薬品、化粧品、石鹸、口臭防止等々、さまざまな企業の受託製造を行っています。
  1100社が出展した広い展示会会場で巡り合った可食フィルムと製造元のツキオカフィルム製薬。高齢社会が到来した今、機能性素材入り介護食品ビジネスも期待できます。果たしてツキオカフィルム製薬は、どのような画期的新商品を誕生させるでしょうか。可食フィルムのすごさを知った1日でした。
  なお、「インターフェックスジャパン」は、明日(7月12日)まで。
  さて今週もまた、皆さまにとって「もっと いいい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

「生存率20%以下のがんから奇跡の生還」を果たした
ランス・アームストロングさん(自転車レースの最高峰、
ツールド・フランスで前人未到の7連覇)から、
がんと闘う皆さまへのメッセージです

↑クリックしますと全文掲載されます。

世界各国の乳がんを患った女性たちに向けた
テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手の母親、
ベティ・アガシさんのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

3年前に腎臓がんを克服したプロレスラーの
小橋建太選手からのメッセージ

↑クリックしますと全文掲載されます。

「いつの日か、あなたが孤独で行き先を見失った時には
春の穏やかな暖かい日向の風となって・・・
さわやかな幸せの風を送ります」
最後の力を振り絞って書かれた一通の
あるがん患者さんの手紙「お別れのことば」

↑クリックしますと全文掲載されます。

「もっといい日」図書室からのお願い!
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。

皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。

<お知らせいただく項目>

(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)

送付先E-mail:yamamoto-iihi@gekkan-gan.co.jp


がん関連書籍を紹介した『もっといい日 図書室』をご利用ください

がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
 そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
 リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。

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治療最前線
劇的進化を遂げた前立腺がんの外科手術――
手術ロボット「ダ・ヴィンチ」の実力と可能性
順天堂大学附属順天堂医院(東京都文京区)
泌尿器科教授 堀江重郎医師

 
「ヤル気が出る! 最強の男性医療」という本が話題だ。帯には「がん、うつ、EDに勝つ!」とある。著者の堀江重郎医師は、現在日本の泌尿器科医療をリードする第一人者。男性に特化した医療「メンズヘルス外来」を立ち上げ、男性ホルモンの低下に起因する様々な疾患の診断と治療にあたる一方、前立腺がんの外科手術にロボット支援手術「ダ・ヴィンチ」を導入し、機能を温存した外科手術の実践と普及に力を入れている。そこで今回は、ロボット手術の登場で劇的な変化を遂げている前立腺がん手術の現状を聞いた。

堀江重郎医師

1960年東京都生まれ。85年東京大学医学部卒業。帝京大学医学部泌尿器科教授を経て、現在は順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科教授。医学博士。最新刊「ヤル気が出る! 最強の男性医療」(文春新書)でも、前立腺がん治療と予防の最新事情が解説されている

ロボット支援手術の導入で
高齢者の機能温存手術も実現


  いま、日本の泌尿器科の世界で最も大きな話題となっているのが、ロボット支援手術「ダ・ヴィンチ」の導入だ。堀江医師は、昨年1月から2013年7月までですでに50例のダ・ヴィンチ手術を行っている。
  まず、ダ・ヴィンチについて説明しておく。基本的な考え方としては、腹腔鏡手術を基本とした手術支援ロボット。しかし、手術台の脇に立つ術者が直接腹腔鏡を持って操作するわけではなく、術者は手術台から離れたコンソールに座り、目の前のモニターに映し出される術矢の映像を見ながら両手両足を使って遠隔操作で手術を進める。航空機のパイロットを養成用のシミュレーション装置をイメージすると分かりやすいかもしれない。
「勃起も蓄尿も非常に重要な機能です。がんは切除したい。しかし半面では、男性として、人間として失いたくない“尊厳”が患者にはあるのです。ダ・ヴィンチはこの二つの問題を解決しました」
 従来は「手術をすれば15年以上の生存が見込める65歳以下の患者に対して、一定の機能を失うことを覚悟の上で行う」という暗黙の基準が存在していた前立腺がん手術。ダ・ヴィンチが導入されたいま、堀江医師のもとでは80歳近い高齢患者の手術も普通に行われているという。

難度の高い腎臓がんの部分切除術でも応用
広範囲に期待の高まるダ・ヴィンチ手術

 

  現状では前立腺がんに限定されて健康保険が適用されているダ・ヴィンチだが、今後は様々な部位の手術での利用が期待されている。堀江医師は腎臓がんの部分切除術でもダ・ヴィンチを利用している。
「ヴァージョンが新しいと無駄な作業が省けるので手術時間が短縮できる」と語る堀江医師。現在前立腺がんのダ・ヴィンチ手術にかかる時間は、およそ2時間程度だ。国内でも急速に普及が進んでおり、年内に100台近くのダ・ヴィンチが国内の医療機関に導入される予定だという。

  こうしたロボット手術の普及がもたらすメリットは計り知れない。外科医が手術技能を高めるスピードが速まるのはもちろんだが、患者の側に「手術への抵抗感を下げる」という効果も
あると堀江医師は指摘する

                  
            
          ダ・ヴィンチ」のコンソールに座って
                      操作する堀江医師

「アメリカで興味深いレポートが出ました。前立腺がんなどで前立腺を摘出した人は、取らなかった人に比べて長生きする――というものです。これには二つの解釈があります。一つは、前立腺を取るような病気から生還したことで健康への意識が高まり、その後病気にかかりにくくなる、というもの。いわゆる“一病息災”ということで、確かにそうした面はあるでしょう。しかし、同じ前立腺がんを放射線治療で治した人については“長生き”という面での有意差は見られません。そこで考えられるもう一つの解釈が、“一定の年齢に達した場合、前立腺が存在することで長寿にブレーキをかけるような何らかの作用が働くのではないか、というものです。確かに前立腺を切除すると男性ホルモンの値は高まります。男性ホルモンが高まれば生活習慣病に代表される様々な病気のリスクが低減するので、結果的に長生きになるというストーリーには妥当性があります」
  従来は機能低下、機能喪失などのネガティブな面を気にするあまり、たとえ前立腺がんであっても手術に対して及び腰だった人が、ダ・ヴィンチの登場で手術に踏み切るケースは増えるだろう。
  出血が少ない、副作用が少ない、機能を温存できる――。
  大きなメリットを持って普及が進むダ・ヴィンチ。堀江医師らの取り組みで、その真価を発揮されようとしている。

順天堂大学附属順天堂医院
東京都文京区本郷3−1−3
電話03-3813-3111
http://www.juntendo.ac.jp/hospital/

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今週のニュース
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米国NPO法人BCネットワーク、8月2日に第3回乳がんタウンホールミーティング「乳がん治療最前線:治療法の事、治療後の事、こころのケアーの事」

 
米国NPO法人BCネットワーク主催の「第3回乳がんタウンホールミーティング」が8月3日、国立大学機構大阪医療センター乳腺外科科長 増田慎三医師らの協力を得て大阪医療センター(大阪市中央区)で開催されます。テーマは、「乳がん治療最前線:治療法の事、治療後の事、こころのケアーの事」。
  今回は、専門医師による最新の乳がん治療等に関する講演、参加型ディスカッションに続き、BCネットワークのオリジナル企画「医療ウィッグとメイクアップのショー〜乳がん治療中も元気で美しく!〜」を予定されています。
「ミーティング参加者の乳がん患者、経験者さんにモデルとなって登場し、プロによるウィッグ装着とメイクアップのテクニックにより華麗に変身していただきます」(主催者)
  BCネットワーク(ヤング・ジャパニーズ・ブレストキャンサー・ネットワーク)は、2005年に設立された米国の非営利団体。日米両国に在住の日本人女性に向けて、乳がんに関する最新の情報、乳がん治療後の毎日の生活の取り組み、乳がん早期発見の啓発のための情報発信などを行っています。
  2007年から日本での活動を開始し、「乳がんタウンホールミーティング」は横浜、東京での開催を経て今回、第3回目を迎え初めての大阪開催です。詳細は以下の通り。
■開催日時:8月3日(土)13時〜16時30分
■会  場: 国立病院機構大阪医療センター緊急災害医療棟3階講堂(大阪市中央区)
<第一部>
◇講義 :『乳がん治療最前線』増田慎三医師 (国立病院機構大阪医療センター 乳腺外科科長)
◇講演:『乳がん治療後、通院中に注意したい事』山口正秀医師 (松下記念病院 乳腺内分泌外科部長)
◇講演:『がんが及ぼすこころへの影響』谷向仁医師(大阪大学医学部付属病院 特任助教)
◇参加型ディスカッション:ナビゲーター:仲本光一外務省医務官(ジャムズネット東京 代表理事)/上記の医師3名、吉田常孝外務省医務官、増田紘子医師(大阪医療センター乳腺外科医)、山本眞基子(BCネットワーク代表)他
<第二部>
◇医療ウィッグとメイクアップのショー
◇メイクと講義:山崎多賀子(美容ジャーナリスト、乳がん経験者)/医療ウィッグ提供 潟Aデランス
■詳 細:資料参照
■主 催:BCネットワーク(Young Japanese Breast Cancer Network)
■協 力:大阪医療センター乳腺外科科長・増田慎三医師/NPO法人ジャムズネット東京/司会: 関根友実氏(フリーアナウンサー/心理臨床士)
■連絡先:BCネットワーク東京 田持裕子(たもち ゆうこ)
Email: yuko.tamochi@bcnetwork.org /ホームページ: http://bcnetwork.org

テバ製薬、患者さんの経済的負担を軽減させるバイオ後続品
『フィルグラスチム(遺伝子組換え)』が薬価収載し普及活動開始


 テバ製薬株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:菊繁一郎)が、日本化薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:萬代晃)と共同開発を進め、今年2月に厚生労働省局から承認を受けた遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤『フィルグラスチムBS注 75μg・150μg・300μgシリンジ「テバ」』が薬価収載され、普及活動を開始しました。薬価は以下の通り(カッコ 内は先発品の薬価)。
◇フィルグラスチムBS注 75μg 6,882円 (10,055 円)
◇フィルグラスチムBS注 150μg 10,871円 (20,048 円)
◇フィルグラスチムBS注 300μg 17,179円 (24,926 円)
「本剤は、テバ製薬にとって初のバイオ後続品であり、抗がん剤治療を計画的に受けている患者さんのQOLが改善されることを期待しております。また、本製品がオンコロジー領域を強化する足掛かりとなればと考えております」(テバ製薬の菊繁一郎代表取締役社長)
「フィルグラスチム(遺伝子組換え)」のバイオ後続品は、先行バイオ医薬品と同様、好中球前駆細胞に作用し、その分化・増殖を促進させます。その結果、骨髄からの好中球の放出を促進するとともに、好中球の働きをも高めます。がん治療では、がん化学療法による骨髄抑制が有害事象としてしばしば発生し、特に好中球減少症では発熱を伴う感染症により致命的となることも少なくありません。そのため、好中球減少症が発生すると、がん治療の継続が困難となり、減薬や投薬計画の変更が余儀なくされてしまいます。フィルグラスチムは、この好中球減少症を管理することで、がん治療を計画的に遂行させることを可能にしました。そしてなによりも、バイオ後続品は、高価なバイオ医薬品を使わざるをえない患者さんの経済的な負担を軽減します」(同社)

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行政情報
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<厚生労働省>
■在宅医療の推進について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=188955
■平成25年度に行う老人保健健康増進等事業
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=188965
■カネボウ化粧品、リサージ及びエキップの薬用化粧品の自主回収 
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=188873
■平成24年 国民生活基礎調査の概況
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=188911

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治療最前線
手術、化学療法、放射線療法の特性を熟知し
症例ごとに適したアプローチを実践していく
東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)泌尿器科教授 関戸哲利医師


食の欧米化を背景に日本でも増加の一途を辿る前立腺がん。しかし、泌尿器科領域には他にも腎がん、膀胱がん、精巣腫瘍など多くの種類のがんがある。今回紹介する東邦大学医療センター教授の関戸哲利医師は、これらのがんに対して、手術、化学療法、放射線療法の利点と弱点を詳細に見極め、その患者にとって最も理想的な成果の実現を目指した治療に力を注ぐ泌尿器科医だ。現在の泌尿器がん治療の現状と将来展望を語ってもらった。


       関戸哲利医師

1967年横浜市旭区生まれ。91年筑波大学卒業。同附属病院、水戸済生会総合病院、筑波学園病院で研修。筑波大学臨床医学系泌尿器科助手、米・カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学の後、茨城西南医療センター、日立総合病院勤務。筑波大学臨床医療系泌尿器科講師を経て、2012年より現職。日本泌尿器科学会指導医、がん治療認定医、内視鏡外科学会腹腔鏡技術認定医他。
            

生物学的特徴の異なるがんに
効果と安全性で最適の治療法を

「素人目には、前立腺がんも膀胱がんも、あるいは腎がんも精巣腫瘍も、全部まとめて「泌尿器科のがん」と考えがちだ。事実どの疾患も泌尿器科が診療を担当するわけだが、生物学的に見た時に、これらのがんはすべてが別物。したがって治療法もそれぞれ大きく異なってくるという。
「腎がんは手術で切除するのが最も確実性の高い治療法ですが、転移があると非常に厄介な病気。分子標的薬があるものの副作用が強く出ることも多く、そのさじ加減が重要になってきます。
  膀胱がんは膀胱の筋肉まで浸潤しているタイプとしていない浅いタイプの二種類に分けられ、浅いタイプは再発予防がポイント。抗がん剤もありますが、じつは1970年代から行われているBCG療法が現在においても最も効果が高く、スタンダードな予防法なのです。これは非常に確実性の高い予防策ではあるのですが、膀胱炎や排尿痛などの副作用が出ることもあるので、長期的な投与をする場合にはそのコントロールをしながらの丁寧な治療が求められます。
  一方、筋肉に達しているタイプであれば膀胱全摘術が基本。転移を有する膀胱がんに対しては1980年代に効果の高い抗がん剤治療が登場していますが、その後際立った進展がない領域でもあります」
  一方で、治療法に動きがみられるがんもある。関戸医師が続ける。
 「精巣腫瘍は若い人に多く見られるがんで、これは転移があって、しかもそれなりに進んでいても、抗がん剤が著効することの多い病気。通常は、ブレオマイシン、シスプラチン、エトボンドの三剤併用療法が基本ですが、40歳以上あるいは肺の機能が落ちている場合は、ブレオマイシンの代わりにイホマイドという薬を使うと肺へのダメージを軽減することが可能です。
  前立腺がんについては、ホルモン療法のン効果が落ちてきた人に使う薬が現状ではドキタキセルしか認められていませんが、海外ではアビラテロンやエンザルタミドといった新薬が使われて効果を上げています。日本でも臨床試験が終わったものもあるので、早期の認可が待たれるところ。陽子線治療やIMRTなど放射線治療の領域の間口も広がりを見せており、近年話題のロボット手術の普及などもあって、がんの中でも最も治療法の進化が顕著な領域といえるでしょう」
  そう語る関戸医師の表情も明るい。

懸念される「高齢者の前立腺がん」
バランス感覚のある治療選択がカギ


 
こうした泌尿器科領域のがん事情を見たうえで、関戸医師が今後重要になって来るのが「高齢者のがん」だと指摘する。
「前立腺がんにはPSAという腫瘍マーカーがあり、これが日常診療や検診に用いられたことで早期の前立腺がんが容易に見つかるようになりました。私が医師になった頃はPSAが使われていなかったので、早期の前立腺がんが見つかるケースはきわめて少なかった。まさに隔世の感です」
  しかし、早期の前立腺がんを見つけやすくなったことで生じる問題もある。アメリカなどではPSAで掬い上げられた早期前立腺がん患者の内で、治療の必要性が低い患者にも積極的治療を行った結果、治療に伴う副作用や合併症などが問題化し、PSA検査の意義自体が問われる状況を生み出しているのだ。
「外科的な思考の強いアメリカでは、『前立腺がんが見つかれば手術』という考えが泌尿器科医にあることがこの問題の底辺にある。この点、幸いにも日本の泌尿器科医は、手術、ホルモン療法、化学療法、放射線療法を網羅的に勉強する仕組みになっているので、治療方針が一つの治療に片寄りにくいという特徴があるのです。特に高齢者の場合、治療法の選択は患者の希望が大きく関わってくることになる。何が何でもがんを切除したいという人もいれば、QOLを重視して様子を見たいという人もいる。それに対して我々医療提供者がどこまで正確なジャッジメントができるかが問われることになります。がんなら何でも切ればいいというものではないし、かといって高齢者のすべての前立腺がんの進行が遅いとも限らない。個別の症例に、患者の要望や生活背景を重ねあわせて治療計画を立てて行く必要があるのです」
  治療法の選択の幅が広がることは、患者にとって大きなメリットだ。しかし、そのメリットを最大限に生かすためには、それぞれの治療法の長所短所を熟知した医師の目と腕が不可欠であることは言うまでもない。
  泌尿器科医療はこの四半世紀で劇的に進歩した。その渦中で進化を目の当たりに体験した関戸医師が旗を振る立場になった今、次の大きな飛躍に期待がかかる。

東邦大学医療センター大橋病院
東京都目黒区大橋2−17−6
電話03-3468-1251
http://www.ohashi.med.toho-u.ac.jp/


「ここにこの人」
『人の人生を支える医療の提供が不可欠な時代が到来した
個別化医療を実践する博心厚生会・阿部博幸理事長


疾病状態の把握のみならず、ライフスタイルや生活習慣、人生観など患者一人ひとりの情報を加味し医療を提供する個別化医療がクローズ・アップされている。「これからは、臓器を診る医療から人を診る医療へ、そして人の人生を支える医療の提供が不可欠な時代が到来した」と指摘する医療法人社団博心厚生会の阿部博幸理事長も、その一人だ。疾病の予防から早期発見・早期治療、治療後のフォローアップに至る医療を提供する一方、一般社団法人国際個別医療学会理事長として活躍する阿部医師に個別化医療について聞いた。

医療法人社団博心厚生会の
阿部博幸理事長

1年かけて『個別化医療テキストブック』を翻訳

「2006年、米国上院に”ゲノミクス及び個別化医療法2006と題する法案を提出した米国大統領バラク・オバマ氏に捧ぐ」―こんな書き出しで始まる1冊の書がある。2012年12月にその翻訳書が発行された『個別化医療テキストブック』だ。
  著者はKewal K.Jain博士、翻訳者は、医療法人社団博心厚生会理事長の阿部博幸医師。生涯健康のために、その人らしい生き方を支える医療を求めて、病気の予防から早期発見・早期治療、治療後もフォローアップ医療を提供する一方、一般社団法人国際個別医療学会理事長としても活躍中。

家族構成や職業など患者固有の情報も・・・

「多くのさまざまな医療資源のなかから、その人に合った治療法を抽出して最適な医療を提供しようというのが、個別化医療に取り組む最初のスタートでした。患者固有の情報を中心にして治療法を組み立てていくのが、これからの医療であるとの結論に至ったのです。
  どんな薬を使用して治療するのかについては、ゲノムやバイオマーカーなどのバイオテクノロジーによる情報を中心にして組み立てることで、より論理的な治療が進んでいくわけですが加えて治療に影響を及ぼすと考えられる患者の環境要因、例えば医療機関に通うには遠方なのか通院可能な地区に住んでいるのか、一人暮らしか、あるいは大家族とともに住んでいるのか、さらには職業や経済力など、患者固有の情報を加味させなければ医療としての個別化は成立しません」

世界の国々に普及の波が広がりつつある

 
こうした医療の実現を模索していたなかで、阿部医師が出会ったのが『個別化医療テキストブック』。阿部医師は、「ぜひ多くの医療関係者に知らしめるべきだ」と丸一年をかけて翻訳した。
「ゲノムを中心とした医療も大切だが、治療に影響を及ぼすと考えられる環境要因など、患者個人の情報を勘案して最適な治療を提供する個別化医療は社会に大きく貢献する・・・といったことが書かれていました。さらいは、がん、心臓疾患、脳神経系、リウマチ、認知症など予防分野、栄養学的にも適合するとも記されていました。
  世界的に個別化医療の波は広がりつつあります。日本も新しい医療の時代を迎えましたが、個別化医療に対する認知度はまだ低い。しかし政府主導による医療イノベーション戦略のなかで、患者個々の状況に合った個別化医療を進めようとしていますので一段と普及するでしょう。人の人生を支える医療の提供が不可欠な時代が到来したのです」

生涯にわたって頼りにされる主侍医でありたい
 

  ところで阿部医師は、医療法人社団博心厚生会(九段クリニック、アベ・腫瘍内科・クリニック、九段クリニック水戸)の理事長として、「パーソナライズド・メディシン」の普及と実践に力を注ぎ、がん治療に挑み、患者さん一人ひとりに適した治療を提供してきた。
  がん細胞を死滅・除去させるためのコア治療として、免疫細胞療法、化学療法、放射線治療、腫瘍温熱療法、さらには、治療効果を高めたり、患者のQOL向上に有効である高濃度ビタミンC点滴療法、キレーション療法、メディカルアロマテラピー、4Dバイオサウンド・セラピー、サプリメント相談などだ。
 そして、「大切なことは患者さんが、がんに立ち向かう気力と体力づくりをサポートすること」と指摘する阿部医師は、「国民から、生涯にわたって頼りにされる主侍医でありたい」として、スタッフとともに日常の診療に携わっている。

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治療最前線
最新技術を最大限に活用することで
早期肺がんの低侵襲治療開発に取り組む
日本医科大学(東京都文京区)呼吸器外科教授 臼田実男医師

 
日本人のがんの部位別死者数で見ると、2位の胃がんを大きく突き放して首位を独走する肺がん。この治しにくく、治りにくいがんに毅然と立ち向かう外科医がいる。日本医科大学呼吸器外科教授の臼田実男医師は、効果と確実性の高い低侵襲の治療法開発に取り組む若きリーダー。そんな臼田医師がいま力を入れている最新治療を取材した。










臼田実男医師

1968年東京都武蔵野市生まれ。平成6年東京医科大学卒業。97年国立がんセンター(当時)研究所レジデント。98年同大学院修了。2001年米・ケースウエスタンリザーブ大学留学。2003年より東京医大呼吸器外科。12年より日本医科大学大学院医学研究科呼吸器外科分野教授。医学博士。

場所を特定しにくい微小がんを
複合型光ファイバーで正確に同定


 
昨年、12月に日本医科大学に赴任した臼田医師。肺がん治療における新しいアプローチを開発し、積極的に臨床に取り入れて行こうとする前向きな姿勢に、世界中の関係者の目が集まっている。
「ちょうど私が医者になった頃が、それまでがん死者数で首位だった胃がんを抜いて、肺がんが1位に躍り出た時期。『治りにくい病気だからこそ、医学の力で何とかしたい』と考えて呼吸器外科に進みました」
  臼田医師が入った教室は、当時肺がんの早期発見に力を入れていた。ここで臼田医師は、外科手術を行いながら早期肺癌の診断・治療法の開発、分子標的治療薬のメカニズム解析などにも取り組んできた。結果としてこれが現在の、「臨床と研究のバランスのとれた外科医」の出発点となる。
  そんな臼田医師がいま力を入れているのが、「胸腔鏡手術における触知不能肺がんの新しい同定法の開発」。複合型光ファイバーという1ミリ径の極細ファイバーを、CT画像を頼りに気管支内に挿入。末梢気管支の観測と同時に赤色レーザー光を発してがんの部位を胸腔内から認識する。これを使うことで、従来は困難とされていた触知不能の微小肺がんの位置を正確に同定することが可能になり、胸腔鏡による確実性の高い切除が可能になると期待されている。
「この複合型光ファイバー装置は、日本原子力研究開発機構との共同研究によって開発したもの。極細ファイバーであるがレーザー光と画像の伝送が可能で、病巣部付近まで誘導し、レーザー光を照射することが可能。以前は正確な位置が分からないため胸腔鏡手術の際には、術前に経皮的に針を肺内の病巣近傍にさしてマーキングを行っていたが、重篤な合併症を併発する可能性があった。しかし、この新しい病巣の同定法により安全で正確な胸腔鏡手術が可能になります」
  微小がんに対する新しい医療技術として大いに注目されている。

がん組織だけを狙うレーザー治療「PDT」
効果と安全性の高い低侵襲治療として注目


  臼田医師が現在取り組むもう一つの最新治療法がある。「光線力学的療法」(Photodynamic Therapy=PDT)がそれだ。
  これはレーザー治療の一種だが、一般的に考えられるレーザー治療とは趣が異なる。高いい出力のレーザーでがんを焼灼したり、焼き切るというものではない。
  まず、「光感受性物質」という薬剤を投与する。この薬剤は腫瘍親和性が高いため、がん組織に集積する性質を持っている。そこに150 mWという、低出力のレーザーを当てると、がん組織に集まっている光感受性物質が化学反応を起こして、がん組織を死滅させる――という仕組みだ。低出力レーザーのため熱さや痛みなどを感じることもなく、酸素投与を必要とする低肺機能の患者にも安全に行うことができる。正常組織には影響を及ぼすことなく、がんだけをピンポイントで攻撃することが可能なこの治療法は、安全性と正確性の高さから注目される 最新の治療法。
  以前は、光線過敏症(日焼け)が問題とされたが、現在使用している「光感受性物質」に関しては光線過敏症が軽度であるため、外来での治療も可能だ。
「肺の末梢にできるサイズの小さな肺がんの早期治療に応用することで、抗がん剤や放射線治療が難しい患者にも治療の道が開ける可能性があります。また、肺がん術後の患者の中には、第2、第3番目の肺がんができることも多く、肺切除が不可能なケースも少なくない。そうした患者にも新しい治療の道が広がる可能性があります」
  年内の臨床導入に向けて、日医大、東京医大、国立がん研究センターの三施設が合同で臨床研究を進めている。
「早期肺がん治療は、取ればいいというものではなく、今後は高齢者や多発肺癌などに対する新しい対策を講じることが重要です」
  外科医でありながら、手術にこだわらない柔軟な思考で肺がんという人類にとって最大かつ最強の敵と対峙する臼田医師。患者に安心感を与える柔らかな笑顔と温厚な物腰からは想像できない強い意志で、この難敵に立ち向かう。

日本医科大学付属病院
東京都文京区千駄木1−1−5
電話03-3822-2131


『島根に学ぶ がんサロン そのパワーと秘訣』 その4
島根益田がんケアサロン代表 納賀良一
がんサロン支援塾塾長/前島根がん対策推進協議会委員/前島根県総合教育審議会委員

1.がんサロン活動の軌跡
(前号からの続き)

34)商工会議所への仕掛け(2011年8月)
4つの課題(企業内がん教育、企業内がん受診宣言、就労支援、がん基金の設置)で地域振興へ

 
バナナ募金が1段落したころ、社会では、がんの受診率向上対策、患者の就労支援が話題となっていた。そこで商工会議所に目を付けた。商工会議所は企業連携を行っており、規模の小さな益田市でも1500社が連携している。
  ある日、商工会議所理事長、副理事長、幹事の計4名に集まってもらい、4項目の提案を行った。3項目は資金が要らない。4項目のみが資金として1企業1万円を寄付いただき、その元金を「がん治療基金」として、お金が無く治療が出来ない患者に貸し出すという制度を造りたい旨、話をした。スタイルはメデイアに対する記者会見が主流だった。
  しかし良い返事は頂けなかった。お金の問題ではなく、トップの勇気がもたらすものだろう。だから地域は発展しないんだろう。残念だが、この企画は県外に持ち出すことになる。


35)地域医療推進条例の制定 議員提案 市議会にて制定2011年6月
 
2年がかりの条例だったが、その後フォローが出来ていない。2010年初頭より市会議員に依頼していた、待ちに待った地域医療推進条例が1年半ぶりに出来あがった。県でこしらえた、がん対策推進条例が起爆剤となって、島根のがん対策が先進地と評価されたので、それに習って益田市でもその起爆剤とて条例制定をした。
  しかし、そのあとは全く続かなかった。地域の皆さんにそんな意識が不足しているのだろうか?ならば次の一手として、新たに「在宅医療推進条例」を造るかであろう。「地域医療推進条例」造りかえる手も有る。また時間がかかる。急いでいるのに。


36)建築学科教授と意見交換(住宅環境について) 2011年秋
  住宅環境のレベルにバラツキがある
 
建築学について、ある日、突然、首都大学建築学科博士課程の学生訪問があった。がんサロンの見学をしたいと。そのわけは、がんと住宅寛容についての論文の作成のためだった。
  2011年春、大熊ゆき子先生の「えにしの会」の参加者名簿を見ているときだった。建築関連の参加者が数名、目についた。その知己は、そのままにしていたが、ある日、名簿のアドレスにメールをしてみた。それが、岡山理科大学の後藤先生だった。
  岡山での私の講演会があった際、先生とお会いした。その後、益田市までお越しいただき、医療関係者を交えて、がん患者と住宅環境について討議したが、それ以来、語無沙汰になっていた。
  今回、2012年「がんサロン支援塾」を開催するにあたり、そのご案内をしたことから、また動き出した。がん政策サミット春に向けて、住宅環境に関するアンケートも追加制作してゆき、病気になっても住みやすい住宅を求めて活動は続く。

37)宗教家(お坊さん)の視察 「生と死」について価値観の違い 
 2011年12月、2012年1月、「教区だより」に掲載

  2011年年7月、京都・真宗大谷派から視察と取材を受ける。京都から4名、地元から1名の僧侶が参加される。のち、2011年12月号、2012年1月号の「教区だより」に、「ほっとサロン益田」の活動状況が掲載される。僧侶がサロンに来られたきっかけは、僧侶が語る死生観と患者が思うものとに誤差があることからだった。これらは妻が亡くなり、その後始末をするために僧侶と話をしたときに感じたことだった。がんサロンと僧侶との関わりは、今後もっと密接さを増すかも知れない。


38)公民館での人生を振り返り、これから楽しく生きるにはの講座
  4公民館で実施(新聞、人麻呂ビジョンで取材)2012年2月
 
 
サロンを開催しているときに、ふと思いついた。これからの生きざまを語ることが必要だと。だったら患者だけが対象ではないま。これまで生きてきたこと、これからどんな人生を送りたいか?家族として患者支援は?人生を同閉じたいかなどを、総合的に市民の皆さんに問うてみ
たい?がんサロンの後継者育成になるな?いろいろな思いが重なって、「人生を考えよう」がテーマになった


39)石見高等看護学校3年生、サロン見学と研修(2月〜3月)
 
今年から3年生が対象となった。私の話が3年生向きだったかもしれない。進路指導も織り込んでいたのでそうなったのだろう。現役時代、人事関係で沢山の面接をしてきたので、そのノウハウを少し伝授したかったのだ。社会の厳しさと現状を知らせておきたかった。

40)根大学で講義(2月)
 
島根大学法文学部杉崎研究室で講義をした。学生、先生方が30名ほど集合した。テーマは、「島根がんサロンの10位1体とは」だった。どのように連携して来たか? 連携の大切さなどが興味を引いたようだった。連携の仕方は全てのことに通じる。その応用版が、がんさんサロンの展開だった。

41)中央公論に掲載(2012年5月号)4月
 
ある日、突然、中央公論社から電話があった。以前、鳥越氏との対談でお世話になった担当者からだった。男性機能不全(ED)に関する取材だった。「どなたか該当者はいませんか?」と問われた。私を狙ってきたきらいがある。最初は仮名で対応しようとした。しかし、今後の波及効果などを考えると実名のほうが効果はある。思い切って実名参加とした。恥ずかしさはあったが。
  その後、医療者のサイトに患者に正確な医療情報が届いていないことを訴えた。医療者は、このテーマについては避けて通っている感じ。そのツケが患者に来ているのだ。すると、数名から反応があったが少数だった。真っ先に反応したのはメディアのA社だった。それに追っかけて社会学者のU先生が吠えた。患者が訴えているのに医療者がそれに応えないのはおかしいと。私の気持ちが楽になった。嬉しかった。

42)クリスマスコンサートなど(12月)
 
島根県のがん募金の残りを使ったがん啓発事業として助成金公募があったので応募したら受かった。そこで クリスマスコンサートを中心に患者の闘病記、行政の啓発を織りまぜたイベントを開催した。地域の3病院と2地域の5か所でのツアーを開催した。1か所50〜60名の参加があり盛況だった。工夫すれば いろんなイベントが開催できる。知恵は絞るもの。使わないと認知症がやってくる。
  
43)緩和ケア在宅医療講演会(2013年1月)           
 
勇美記念財団の助成金が付いた。緩和ケア・在宅医療に限定されたものだったが、幸い、在宅医療を実践しておられるケアタウン小平の山崎章郎先生をお呼びしたかった。
  益田保健所、市保健センター、益田日赤の協賛で医療者対象で実施した。120名ほどの集客があり、にぎわった。大半が医療者だったが質疑もなく寂しかった。もっと積極的な意見交換が欲しかった。がん患者が仕掛けた意味をもっと理解してほしい。

2.今後の課題として
がんサロン継続のための後継者作り〜がん患者と健常者との連携が必要
・ピアサポートの推進と病院・診療所との密なる連携
・在宅医療の充実に向けて患者が出来る事は何?


 
患者が変われば医療は変わる。  医療が変われば地域が変わる

3.あとがき
 
これまで活動して来た事項を並べて見たが 凄いことを行ってきた感がある。でも ずいぶん失敗もしてきたし、大きな壁にもぶつかって来た。それを糧にして今がある。
 患者でもこれだけのことが出来るんだから、行政、医療側ももっとスピーデイな対応をしてほしい。がん患者には賞味期限があるのだから・・・。
いま、「10位1体」と言えるところまで持って来られた。現在は、福祉分野、介護分野が織り込まれていない。それらを入れると、「12〜13位1体」まで進化するだろう。そのチーム連携プレーが完成したらもっと凄いことになる。まだ残された時間が少しはある。挑戦しかない。
  このレポートの中身が、少しでも皆さんの活動のお役にたてれば嬉しく思います。
  


予防医療・在宅医療・介護を推進する調剤薬局のための情報専門紙
調剤薬局ジャーナル Pharmacy Journal

<媒体概要>
■創刊:2013620
■体裁:タブロイド判・通常16ページ
■発行部数:2万部(偶数月発行)
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<創刊号の内容>
*安倍政権、サプリメントを成長戦略へ 効果など規制緩和で5兆円産業創出
*医薬品のネット通販解禁
*生活習慣病対策:スイッチOTC販売にかかわる薬剤師の役割/インタビュー 日水製薬株式会社 佐々義廣社長/『シルクフィブロイン』の腎機能低下抑制効果
*商品研究:水素水/プロポリス/ECM-E
*連載
リレーエッセイ『わが店の経営実践法』/『HIT(在宅輸液療法)最前線レポート』@/シリーズ『競合時代を生き抜く差別化経営』@/連載『全国実力薬局100の普及活動』@
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